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修学旅行が終わり、土日を挟んで約一週間ぶりの学校。
見慣れている風景だからなのか、なんだか落ち着く。沖縄も楽しかったけど、みんなとまたいつもの日常が過ごせることが嬉しい。実里くんや武蔵先輩と今日は久しぶりに会える。
上機嫌で渡り廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「あの!」
振り返ると女の子が立っていた。胸元まで伸びた長い焦げ茶色の髪に大きな瞳。すごく綺麗な子で、思わず見惚れてしまう。
「これ、落としましたよ」
「え?」
手渡された見たことのないハンカチに瞬きを繰り返す。
「えっと、これ私のじゃないです」
「え! ご、ごめんなさい! てっきりましろ先輩が落としたのかと思っちゃいました!」
「どうして私の名前……」
「知ってますよ」
目の前の女の子が口元を緩めて綺麗に微笑む。
「シンデレラのましろ先輩って有名です」
彼女の言葉に納得できた。そうだ。シンデレラ役に選ばれてから、女子から痛いくらいの注目浴びていたんだった。
目の前のこの子がシンデレラだったら妬まれずに、みんな納得していたのかな。そしたら、誰が王子になっても美男美女だし。
「私、ずっと先輩とお話してみたくて……今日はお話できて嬉しいです!」
「え!?」
「もし迷惑じゃなかったら、今度ゆっくり話しませんか?」
「えっ!」
「ずっと話してみたくて……でもいきなりですよね。……すみません」
しゅんとされてしまい、私は慌てて首を横に振る。
「私でよければ」
「本当ですか!?」
シンデレラに選ばれて以来、学校の女子からは冷たい眼差しで見られることが多かったから嬉しい。
「私、井熊ののみです。これから仲良くしてください!ましろ先輩」
恋 愛 🕊 𓂃𓈒 𓂂𓏸
潤🧫👾