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え、、、ねえ、嘘でしょ…?
勇心が頭を押さえて苦しんでる
「え、ねえ、大丈夫?冗談やめてよ……」
それでも勇心はさっきよりもっと苦しみ始めている気がする
「どこかで転んだの………?」
慌てる暇もなく何かに操られているように携帯を取り出して病院に電話をかけた
安全第一と思い、周りを見渡そうと一歩踏み出した、私の足を勇心が掴んでいる
「どうしたの、?私はいなくならないよ」
すると無言で自分の胸の辺りにあるポケットから身分証明書を取り出す
救急車呼ぶからか、、、
私は果たして救急の方達に勇心の状況を伝えられるだろうか、、?
「大丈夫、大丈夫だよ、もうちょっと頑張って」
ここで勇心が死んでしまったら?倒れた原因だってわからない、転んで頭をぶつけてしまった可能性もあれば、脳卒中という可能性も考えられる
頭がぐるぐるしてきてだんだんと気持ち悪くなる
助けを求めて5分後目の前に救急車が止まった
救急隊の方々が勇心を軽々と運んでいく
救急の方が私に話しかける
「一緒に来ていただいてもよろしいですか?」
「はい」
私は、救急車に乗り込んだ
病院に到着してからは生きた心地がしなかった
容体が重いみたいだったが内容はまだ教えてくれないそうだ。
「なんでよ、、、重いから内容を教えるんじゃないの?会えなくなってからじゃ遅いんだよ、、、」
自然と涙が出てくる
人のために泣いたのは久しぶりなような気がした
すると病室から看護師さんが出てきた
「対面、いいですよ、まだ目は覚ましていません何かがあったらすぐにナースコールを押してくださいね」
と優しく包み込むような声で言ってくれた
病室に入る
勇心が眠っている
「やっぱり症状重かったんだ、ねえ大丈夫?起きてよ、、、心配だよ、亡くなってはないけど、昏睡状態ってことは亡くなってしまう可能性だってあるんだよね、、、、」
起きてよ。目を覚まして、
すると指がピクリと動いた
「、、、、、?」
勇心が目を開けた
「、、、、ぁ、、」
「、、、おはよ、、なんで泣いてんの、?あ、俺、そっか、運ばれてきたんだ、」
ぶわっと涙が出てくる
「……..っっっ……このばかぁー!!どんだけ心配したと思ってんのよ!、っ!」
反射的に抱きついてしまった
そんな私を拒むどころか頭を優しく撫でてくれた
「本当にごめんな、、迷惑もかけたし、」
「迷惑どころじゃないわ!大迷惑だよ!!!」
すると勇心が少し笑って
「そうだよね、心配してくれてありがとう、」
と言った
私が落ち着いてから勇心が言った
「ねえ、話したいことがある」
その声色は少し震えている気がした。
「何?」
勇心が覚悟を決めたような態度で一呼吸おいて話した
「俺さ、13ぐらいの時からさ、ずっと、脳に腫瘍があるんだよ。」
心臓がドクンと嫌な音をたてる嫌な予感がする
私は平気を装う
「そう、、、今は、大丈夫なの、、、?」
少し嫌な聞き方をしてしまったかもしれない
「それでさ、余命があと1ヶ月なんだよな。」
つづく
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