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この世界は理不尽で残酷だ。同性愛なんて認められていない。
それでもいるまは優しく受け入れてくれて
付き合って同棲までしている。
〘同性愛は気持ち悪い〙
これが現実で世間の声は冷たい。
けれど、いるまの笑顔があれば、
それでいいと思えた。
テレビの音が部屋に流れている。
「最近多いよな」
通り魔事件のニュースを見ながら、
いるまが呟いた。
「それな〜。ちょっと怖い」
なつが答えると、いるまは笑って
「大丈夫、俺が守るから」と
言ってくれた。
「いるま、好きだよ」
「俺も」
そんな当たり前のやりとりが、
何よりも幸せだった。
「…、/// 食べ終わったでしょ?
片付け片付け!」「はいはい」
「ねぇアイス食べよ」
「んー、」
いるまが冷蔵庫を開けて、
少し眉をしかめた。
「まじか…アイスねぇや」
「え〜、まじか」
「買ってくるわ」
「危ないし、いいよ」
「でも食べたいんだろ?」
「別にー…」
「顔に書いてあるぞ」
「む〜」
ふたりで笑い合う。
その笑顔がずっと続くと思ってた。
「一瞬で行ってくるから」
「いいの、?」
「当たり前、買ってきてやるかわりに
アイス食べ終わった後 ヤろ?」
「…////うん…、準備しとくね」
「ん、いい子」そう言っているまがなつの
頭をなでるとすりすりとなつがしてくる。
「かわいw」
「俺かわいい?」
「世界一可愛いわ」「ふ〜ん」
「じゃあいってくるから いい子にして
待ってろよ子猫ちゃんw」
「ん〜!いるま」「なに?」
「気お付けてね」
「ん、」
ドアが閉まる。
いるまの足音が遠ざかっていく。
その背中を見送るのが、
どうしてか少しだけ胸に引っかかった。
でも、その違和感に気づけなかった。
ドアが閉まったあと、
部屋は急に静かになった。
テレビの音がやけに遠く聞こえる。
さっきまでの笑い声の残響が、
まだ空気の中に漂っていた。
いるまのマグカップがテーブルの上に
残っている。
飲みかけのコーヒーから、
まだ湯気が立っていた。
「すぐ帰ってくるのに」と思いながらも、
なぜかその湯気がすぐに消えていくのを
見て、胸の奥がひゅっと冷えた。
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お久しぶりです。
新連載
の作品になっております。
ちまちま投稿していくので
良かったら見てください。