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キルクラ



👊🏻「じゃ、俺らコンビニ行ってくるね!」


🧳「腹減ったし、ついでに夜食買ってくるわ。お前らもなんか欲しいのある?」


⛓️「いや、大丈夫だ。ありがとう、レオリオ、ゴン。」


⚡️「俺もパスで。行ってらー。」


バタン、とドアが閉まる音がした。


レオリオ、ゴンが外へ出て行き、部屋には キルアとクラピカの二人だけ。

それにシングルベッドが二つ。

窓のカーテンの奥には薄暗い夜の街がある。


⚡️「……」


⛓️「……」


⚡️「……あー……」


キルアがベッドに倒れ込むように寝転び、天井を仰ぐ。


クラピカは座ったまま、手元の電話機器をいじるフリをしているが、画面は真っ暗だ。


⚡️「なあ……クラピカ。」


⛓️「……なんだ。」


⚡️「気まずくね?」


⛓️「……ああ。 」


⚡️「だよな~~~~~~~~~」


キルアは頭をかきむしって、枕に顔を埋める。


どっちも動かない。何か言えば爆発しそうな空気。


⚡️「てか、ゴンたち、どんくらいで戻ってくんだ……?」


⛓️「そうだな…コンビニだけだって言ってたが、レオリオは寄り道が長いし……」


⚡️「下手したら30分とか1時間とかか?」


⛓️「……それは……まずいな……」


⚡️「え、なんで?」


クラピカはうつむきながら、少し顔を赤くして答えた。


⛓️「……お前の視線が、さっきからその……いやらしい。」


⚡️「…お前みたいに女みてえな奴と二人きりなら誰でもそうなるぜ? 」


⛓️「……誰でもはない!!」


⚡️「論点そこじゃねえし……っぷ、ふッ」


⛓️「笑うな!!!」


⚡️「ほんとクラピカっておもしろいし……」

⛓️「おもしろい “し” ……?な、なんだ。 」


⚡️「……かわいい」


そう言い放ち、キルアが体を起き上がらせクラピカを見つめた。


⚡️「……なぁクラピカ、」


⛓️「な、なんだ? 」


⚡️「……触ってもいい?」


⛓️「……やめろ。それ以上近づくな」


⚡️「じゃあキス」


⛓️「よ、要求のハードルが上がってるじゃなッ……」


ちゅ……


キルアはいたずらっぽく笑って、クラピカの唇にふれるような口づけをした。


⛓️「…なッ!?」


__その直後、ドアノブが回った音がする。


🧳「ただいま~!おーい、カップ麺買ってきたぞ~!」


⚡️「うわっ、マジで!?ナイス~~!!」


⛓️「!!!!!!!」


キルアとクラピカが慌てて飛びのいた。


枕が床に落ち、クラピカのシャツのボタンが一つ開いたままだった。


🧳「……あ?」


⛓️「な、なんでもない。落としただけだ」


🧳「お、おう?」


キルアは何もなかったように笑い、クラピカは無言で顔をそらした。


空気は、誰にも見えない火種を残したまま、いつもの“4人”に戻った。


だけど、二人だけが知っている。


あの沈黙の数十分を。







終わり

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