桃赤
ハグの日に書いて投稿し忘れてたやつ
「………………」
「………………」
「…暑い」
「お前が入ってきたんだろ」
蝉と紙を捲る音が響く部屋の中、本を読んでるさとみくんの腕の中へと潜り込んだのは良いものの暑くて仕方ない
「……エアコン付けよ」
腕の隙間から手を伸ばし、机に置かれたリモコンを手に取り、ピッとボタンを押す
ふぅ、と息を吐き再びいいポジションを探して肩に顎を置いた
「……離れはしないんだ」
その問いに答える事はせず、スマホを取り出してSNSを眺める
TikT_kを見たり、Twit_erを見たりと適当に時間を潰していると、ふと、肩に重みを感じ、腰に腕が伸びてきた
「なぁに?」
「……また痩せた?」
「またって何…痩せてないよ、別に」
「…1…いや、2kg…1.5かな」
何こいつ。怖いんだけど
「…読み終わったの?」
「うん」
「……そ」
パタ、とスマホを床に置く
目を閉じ、さとみくんの袖を掴む
「なに、おねむ?」
と言うさとみくんを無視してとくん、とくんと聞いているだけで落ち着くような胸の音に耳を澄ませる
「おーい」と俺の髪を弄り始めるさとみくんに、ぎゅうぎゅうと抱きつく
「………もー…何とか言えよー、りぬきちさんよ」
「……ダニが死んだ匂いする」
「だ………あ?」
「冗談だよ」
「此奴…」とさとみくんは呟くと、ぎゅっと腕に力を入れた
「…………っ、いっ」
「痛い痛いっ」
徐々に強くなっていく力に眉を顰めてしまう
「あ…悪い」
(へ、へし折れるかと思った……そんな怒ったか…?)
力を緩められた腕の中でほっと息をつく
「……ねぇさとちゃん、好きだよ」
「…大好き…すごく…」
「なんだよ急に」
「………知ってる」
「だよね」
へへ、と笑うと、ふと顔が近づいてきて、唇が重なった
ゆっくりと離れ、薄らと開かれた藍色の瞳
「…俺も、すげぇ好き」
そう言って少し口角を上げて微笑むさとみくんに、頬が熱くなる
「…うん、知ってるよ」
「あのさぁ、僕たちも居るって事忘れないでよね」
コメント
10件
他にもおるの予想外すぎてリアルに声出ました😹 桃赤の空間すぎてとってもかわいかったです☺️🩷❤️ みんなでいるのにも関わらずこれだけらぶらぶしちゃうのだいすきです笑 ぜひ第三者目線も見てみたいですね🤫笑笑
え〜めっちゃ好きです😖💕 最後のセリフで桃赤の甘い空間ができてたことと皆の前でイチャイチャしてたことにキュンキュンしました〜!!桃赤可愛い…
桃赤ワールドが出来上がってて最高でした…😭😭