真っ白なベッドの上。女の身体とは違う、筋肉質で硬い身体に抱き寄せられ、スラリと長い指が日和の身体を這う。
「あっ……んぅ」
ギュッと強すぎない絶妙な力加減で男の手のひらは日和の乳房を包み込む。
「日和の胸は柔らかくて気持ちがいい。こんなに柔らかいのにここ、まだ触ってもいないのにこんなに固くして……触って欲しいのか?」
低い声、耳元で囁かれ身体中に男の妖艶な声が充満する。
人差し指でツンっと胸の先端を弾かれただけなのにビリッと小さな電流が身体に流れた。
「あぁんっ、も、やだぁ……」
焦れったい刺激に身体が疼く。
「ぁん? 嫌なんじゃなくて、触ってほしいんだろう?」
「ああっ……さ、触ってぇ」
足の間に伸びてきた手は日和の秘部を捉えた。ちゅぷりと音を立ていとも簡単に日和は男の指を呑みこみ、濡れた音は次第に大きく、早くなっていく。
男の顔は日和を覗き込んでいるはずなのに表情はモヤがかかっているように見えない。どんな顔をして男は自分を抱いているんだろうか。すました顔で抱いているのだろうか、欲情し切った雄の目で自分を見ているのだろうか。
気になるけれど一度もその顔を見れたことはない。
「あっ、あッ、はっ……も、もうだめっ」
じわじわと押し寄せる波。身体の中からなにか熱いものが弾け飛びそうだ。
「んんぁあッ! な、なんでぇ」
弾け飛びそうなその寸前で抜かれた指にお預けをくらい、イきたくて身体が疼く。下腹部が苦しい。
「日和はこっちでイクほうが好きだろ。ほら、挿れるぞ」
男の妖艶な声を耳に注ぎ込まれ、脳さえも抱かれているようだ。
ずぷりと肉壁を掻き分け熱塊が身体の中に入ってきた。
「あぁあ、あっ……気持ち、い。あんっ……ぁあ」
容赦なく日和の潤んだ蜜口に男の剛直が入ったり抜けたりとリズミカルに激しく動く。
「はっ、ふっ……本当締め付けすぎ、お前は一生俺だけに抱かれてろ」
グッと奥まで腰を突き上げられ一度はひいた波がまた押し寄せてきた。
「っつ、やべぇな。すげぇ気持ちぃな……っは、んっ……」
ぱちゅん、ぱちゅんと身体の動きに合わせて淫靡な水音に激しさが増していく。
「やっ、だめっ……あぁ、んぅ、あああ――!」
身体が快楽に飲み込まれスッと力が抜け落ちていった。
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