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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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上から降って来たのは、人だった。

罰…先生は…そう言った。どれだけ住み慣れていても、どれだけ長い時間住んでいたとしても、違う世界という事実は、覆らない。でも…でも、私…いや、私達にとっては、本当は違う世界が、正解の世界。その考えを無視するなんて…こんなの…こんなの間違ってる!

「私達は…負けないよ。絶対に。」

「当たり前だよ。私は、私だ。」

「絶対に、」

『帰る!』

人が言う。

「そんなに、間違った世界が良いのか?」

答えは、決まっている。

「もちろん。私達にとっては、本当の世界。間違ってなんかいない。」

「そうか…。住み慣れた世界が良いか。」

頷く。

「急に違う世界に行くことは苦となる。よし。帰って良いぞ。」

「え…?なぜ…」

手のひら返しだ…

「罰なんて嘘よ。あなた達の本音を聞きたかっただけ。本当に似すぎてる。あなた達は。」

「なんだぁ〜。」

「さぁ、住み慣れた世界に帰りなさい。」

鏡の前に立つ。

「お別れだね……」

「また…会えるかな…?」

「会えるよ…きっと。」

「そうだね。」

進む。帰る。それぞれの世界に。


次の日。

「おはよう。」

「おはよう。」

「愛美。おはよう。」

「おはよう。」

「皆…おはよう。」

「…戻ったんだよな。」

「無事に…ね。」

夜の冒険は終わった……はずだった。

「皆さん。」

「あ、先生。」

「6人でこっちに来て。」

なんだろう…。

「皆は…交流を持ってしまったからね。特別よ。」

壁に、扉が現れた。

「え?何…これ…。」

「階段?」

「愛美さんは、奥まで見に行ったでしょう?この上の廊下を。」

「5階への…階段…」

「皆は、この階段を上ることができる。そして、世界の狭間に行ける。秘密ね。」

「はい。」

世界の狭間…あそこで、会えるってこと…会いたい。


放課後。階段を上り、扉の前に行く。そして、開く。

ああ…やっぱり…似てるんだなぁ。

「また…会えたね。」

end

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