しばらく投稿をサボっている間に気がつくとフォロワーさんが500を超えていたので、久しぶりに筆をとってみました。
「ねぇ元貴、見て見て!月がまん丸だよ」
夜空に浮かぶ綺麗な月を指差して涼ちゃんがベランダから嬉しそうに俺を呼ぶ声が聞こえる。
「そういえば今日は中秋の名月だっけ?うわ!本当にめちゃくちゃキレイ」
「ね〜キラキラしてるよ」
そう言って嬉しそうにはしゃぐ涼ちゃんの笑顔もいつも以上にキラキラして可愛らしい。
「月見団子食べなくちゃ!って用意してない…」
涼ちゃんはちょっと残念そうに眉を下げた。
「いやいや、中秋の名月なら団子よりウサギでしょ」
「ウサギさん?」
「ほら、ウサギの餅つきペッタンペッタン…ってね」
「そういえばそっか。ウサギさん見えるかな?」
ああ、と頷きながら涼ちゃんは月にウサギの影を見つけようと必死で見つめている。
…可愛い。
「まぁでもウサギって言ったらやっぱり涼ちゃんだけどね〜」
そう言う俺を涼ちゃんは不思議そうに振り返った。
「GOOD DAYの涼ちゃんウサギさんでしょ」
「あんなのただの耳付き帽子じゃない」
「いやいや、ウサ耳帽子めちゃくちゃ似合ってたじゃん。それにしてもあれが似合うってさすが涼ちゃんだよね」
「もう!あの衣装決めたの元貴でしょ」
ちょっと恥ずかしそうに唇を尖らせながら可愛く睨みつけてくる。
「ホント涼ちゃんどんな衣装でも着こなすのすごいよねぇ」
「そりゃあまぁ俺、クスシキのあの被り物だってceremonyのお花ドレスだって着こなしちゃうし?」
感心してみせる俺にちょっと胸を逸せて得意そうに笑う涼ちゃんに吹き出しそうになってしまう。
「なんだよ!でもさ、元貴だってきっとウサ耳似合うよ。絶対可愛い!」
俺は頭の中でウサ耳帽子を被った自分を想像する。…まぁ確かに悪くはない。
「まぁ似合うっちゃ似合うけどさ」
「うわ!こいつ自分で言った!」
涼ちゃんは呆れた声でおもしろそうに笑う。
…でも涼ちゃんのウサ耳と俺のではきっと方向性が全然違う。俺がするとネタにしてふざけて見せないとあざとくなって喜ぶ人もいる代わりに眉をひそめる人も多いだろう。
でも涼ちゃんのウサ耳はとっても自然で万人に許される類のモノだ。涼ちゃんがすればなんでも許されるのはどうしてだろう。
「やっぱりウサ耳は涼ちゃんだよ」
そう言いながら涼ちゃんの頬にチュッとキスをすると、涼ちゃんの顔は一瞬呆けた後一気にブワッと赤くなる。
俺の中でウサ耳が一番似合うのは涼ちゃん。俺の可愛い可愛いウサギさん。
「お月見団子の代わりに涼架ウサギさんを食べちゃおうかな…」
顔を赤く染めたまま固まっている涼ちゃんに顔を近づけ、今度は涼ちゃんの唇をぺろりと舐めてみせた。
そのままの距離でじっと目を見つめているとそっと涼ちゃんの瞼が閉じ、俺はそれに誘われるようにゆっくりとその柔らかい唇を塞ぐ。
「ん…っ」
涼ちゃんから吐息が漏れる。その隙間から舌を差し入れて深く口内を掻き回すと涼ちゃんもそれに応えて舌を絡めてきた。
そこがベランダである事も忘れ、夢中になってお互いを求め合い唇を離す頃にははぁはぁと息があがりギュッと抱きしめあっていた。
「ねぇ、涼ちゃんを食べちゃっていい?」
「…ここじゃヤダ」
目をそらし恥ずかしそうにに呟いた涼ちゃんに、当たり前でしょと頬に軽くチュッをキスを落として俺たちはベランダを後にする。
そんな俺たちを今年一番の丸く明るい月が光り輝きながら優しく見下ろしていた。
いやぁ、久しぶりに書くとなんだかこれでいいのか不思議な感じがします。
それにしてもGOOD DAYの涼ちゃん可愛かったよね!もう見た瞬間やられたよ。なんなのあのMV。3人ともマジでヤバいよ。
こちら夏の暑さにやられてしばらく全く動く気になれず読む専してました。ずいぶんと涼しくなり今回はちょっとリハビリがてらに書いてみたのですが大丈夫でしたかね😅
そろそろがんばって動きだそうかなと思ってるのでみなさんまた読んでくださいね。
コメント
9件
しいなさん、更新ありがとうございます🥹💕 嬉しいです❣️ 大好きなしいなさんのBFFを何回も読ませてもらい、♡押してました🫶 💛ちゃんの🐰は世界平和ですよね🫶笑
しいなさんお帰りなさい。 戻ってきてくださって嬉しいです✨ 雰囲気変わってませんよ〜相変わらず素敵で可愛いです💕これからまた投稿楽しみにしています。
おおっ!✨ お久しぶりで! 雰囲気変わってないですね〜 相変わらず2人とも可愛い⤴️ 中秋の名月 いい題材だ〜 綺麗なものの代名詞 お話、更新ありがとう!