テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
魔法のマジカルタイムプリズミック!
第16話「時を超えた宝物と友情」
ダークミルキー「私に何か埋める話じゃないよね…?」
時の女神「いいえ。幼い頃のあなたと私の大切な話をするわ。」
時の女神はダークミルキーと幼い頃のきららが大切にしていた振り子時計の話をした。
ーーー時は昔に遡りきららがまだ小学生の時、7歳の誕生日に遥か昔から続いている振り子時計、「リラリエールキュリオス」を買ったー。
幼い頃のきらら「私がずっと欲しかった時計だー!!パパ、ママ、ありがとう!」
針斗「どこに飾ろうか。壁にも飾ってもいいし、置いても違和感はなさそうだな。」
きらら「じゃあ私、壁に可愛く飾るっ!」
針斗「よし、2人で飾ろうとするか!」
きらら「わぁ…!!」
時の女神「ふふっ…。」
私はあなたの素敵な笑顔を見ながら見守っていたわ。
私の振り子時計を飾って以降は…。
幼い頃のきらら「おはよう!今日も元気に動いてるね!私も元気に学校行ってくるからね!」
幼い頃のきらら「ちかちゃん!この時計は私が誕生日の時に買ってもらった振り子時計なの!」
幼い頃のちか「そうなんだ。これからよろしくね!きららちゃんの時計さん!」
あなたの古くからの友達、ちかも私に好かれながら3人で仲良く話す様にしていたわ。
そう毎日会話しながらあなたとちかと私、2人の楽しい時間が続いた。
しかしきららの誕生日から2年経ったある日、私の体は故障してしまい、動かなくなってしまったわ。
幼い頃のきらら「パパ〜。私が大切にしている時計が動かなくなっちゃったよ〜。」
針斗「そうか。パパが修理してやるから待ってろよ。電池が切れちゃったのかな…。」
きららのお父さんはしばらく故障した私を修理しようとしたんだけど…。中々、直らなくて…。
針斗「きらら、パパ何とか故障した原因を探したんだけどおかしな所が見つからなかったんだよな…。」
幼い頃のきらら「そんなぁ…。どうすればいいの…?」
針斗「そういえば、パパの友達も時計の修理屋なんだ。パパの友達の方がすごく詳しいし、修理も長くはかからないだろう。」
幼い頃のきらら「じゃあ、パパの友達の所に行ってみるっ!!」
きららのお父さんは彼の友人であった時砂の所に行って修理してみたわ。
時砂「うぅん…。見た目は何処にも故障してる箇所はなさそうだけど…。やってみるか。」
幼い頃のきらら「お願い…!この時計を直して…!」
きららは泣きそうな表情になりながらも、時砂に預けて私を修理しようとしたの。
だが、その願いは叶わなかった…。
幼い頃のきらら「ねぇパパ、私の大切にしていた時計がいつ経っても戻ってこないの…。」
針斗「確か2日か3日あたりには直るってパパの友達は言っていたんだけどな…。」
きららのお父さんも何だか怪しそうな表情で思っていたわ。
一応、2人は時砂の修理屋に再び向かったの。
すると
時砂「あぁ…。残念だけど、あの振り子時計はもう二度と直らないみたい…。きらら、期待してたのにごめんな…。」
幼い頃のきらら「そんなっ…!?うわぁぁぁ…!!」
時砂「悪かったよ…。また違う時計を買ってくれないか?」
針斗「時砂…!そんな酷いこと言っていいのかよ…!?」
幼い頃のきらら「いやだ!今持ってる時計がいいっ!!」
時砂「そうか…。ならもう一度、直すよ。直ったら君のパパに電話して報告するよ。」
幼い頃のきらら「本当に…?」
時砂「本当だよ!約束するからさ!」
幼い頃のきらら「うん…!!」
そうしてあなたと時砂は約束をしたのもつかの間…。
幸せなんてあなたは知らなかったと思うけど、訪れなかったわ…。
時の女神「…!?ここはどこ…!?」
気がつくと私はゴミ袋の中にいたの…!
私はショックのあまり、ゴミ袋の中で慌てて…。
時砂「待ってたよ。僕の材料さん。」
時の女神(っ…!!ゴミ袋の中で暴れているのが分かってしまったの…!?)
時砂「今からすごい場所に連れてって行くから楽しみにしててよ。」
時砂はそう言いながら私が入ったゴミ袋を持って知らない場所に行ったわ。
知らない場所の正体はそう、あのマキモドシ帝国だったのよ…!!
時の女神「嘘…!?こんな場所、行きたくないわ…!!」
時砂「さぁさぁ、憎しみの未来を切り開く時が来たのだ…!!」
幼い頃のきらら「ねぇパパ、パパの友達が直ったら連絡するって言ったのに…。どうしたのかな…。」
針斗「そうだな…。ちょっと電話してくる。」
数分後…。
針斗「だめだな…。中々出てこないな…。」
幼い頃のきらら「えぇ…。」
針斗「パパの友達の所に行こう…!」
幼い頃のきらら「う、うん…!」
2人は時砂の家に行ったものの、もう手遅れだったのよ…。
針斗「何…!?」
幼い頃のきらら「いないよ…!?何で…!?」
時砂「くっくっくっくっくっ…。」
時砂「これで…。これで…!!」
オールド・マキモドシ教授「これでこの振り子時計は私の利用する力になるのだーっ!!」
時砂の正体はマキモドシ教授だったの…!!
ーーーーーダークミルキー「えっ…!?」
時の女神「またきららとちかに会えて良かったわ。」
ダークミルキー「そんなヤツが振り子時計の利用のために扱われるなんて…。」
すると、ダークミルキーの目から涙が溢れた。
ダークミルキー「うっ…!うぅぅ…!!何でよ…。こんな振り子時計、買わなければあなたもこんな未来にはならなかったのよっ…!!」
ダークミルキーは良心に戻りそうなのか時の女神が宿った振り子時計を買わなければよかったと自分を責めながら後悔した。
ダークコメット「ダークミルキーッ…!!」
チェイン「待ってよ、きらら!」
ダークコメット「どけよっ、マジFK(ふざけるな)!!」
チェイン「くっ…!?」
ダークコメット「ビリビリっとお届け!プリペル・パラレル、ダークポッピンスターリィ!!」
ダークコメットはチェインに向けて必殺技を出した。
チェイン「ぐあっ…!!」
チック「チェインッ!!」
タック「くっ…!おい、コメット!俺達を思い出せっ!!」
ダークコメット「あんた誰よ、知らない人すぎて萎える〜。」
タック「こいつ…。」
チェイン「きららっ!!私よ、ちかだよ!!」
チェインの口調はボーイッシュな口調からいつものちかの口調になった。
ダークミルキー「嘘よ…。あなたもマキモドシ帝国のスパイなんでしょ…!?」
ダークミルキーは友人のちかと良心と悪心の心と振り子時計、3つの葛藤が混ざりすぎて混乱状態になっている。
チェイン「私がきららちゃんを救ってみせるっ!!」
ダークミルキー「かわいくないをお届け!プリペル・パラレル、ダークハートパステルファンシー!!」
ダークミルキーはいつもの数倍の必殺技を繰り出した。
チェイン「そうはさせないよっ!!」
チェインはバリアを張ってダークミルキーの攻撃を避けた。
時の女神「きらら!コントロールするのよっ!!闇の憎しみなんて呑まれないでっ…!!」
ダークミルキー「うるさい、うるさい、うるさいーっ!!」
ダークミルキーは数倍の必殺技をチェインと時の女神に向けて放った!!
チック、タック「2人共危ないっ!!」
\バシューンッ!!/
チェイン「…!!」
チェインはビームを出し、時の女神とチックとタックを守った。
\ドカーンッ!!/
遂にダークミルキーのビームとチェインのビームが一騎打ちになった。
ダークミルキー「あははははっ…!!このまま皆、憎しみの闇に呑まれるがいいっ…!!」
チェイン「絶対に…!きららちゃん達の呪縛を解放してあげる…!!」
ダークミルキー「はぁぁぁぁっ!!」
チェイン「やぁぁぁぁっ!!」
リフレインソナタ・ヒソカ「あの…?私を放っといて大丈夫かな、裏切りスパイさん。」
チェイン「…!!まりなちゃん…!!」
しかし、チェインはリフレインソナタの言葉で油断してしまった。
ダークミルキー「…!!今だっ…!!」
ダークミルキーは更なるパワーでチェインを追い詰めた!
チェイン「はっ…!!」
\カーンッ!!/
すると、何処かで落ちた音がダークミルキー達の周りに聞こえた。
\ドカーンッ!!/
ダークミルキーが放った必殺技は大きな爆発へと変わり、皆共々、吹っ飛んだ。
チック「うぅ…。」
タック「あっ…。うぅ…。」
ダークベリー「あのスパイ女をやっつけたっちゃ…?」
ダークビューティ「おい!あれを見ろ!!」
ダークサンライズ「嘘でしょ…?」
チェイン「うっ…。はっ…!仮面が!!」
リフレインソナタ・ヒソカ「仮面が取れるなんて…!?」
時の女神「この顔、見覚えが…!本当にあなたなの…!?」
ダークミルキー「えっ…!?ちかちゃん…!?」
そう、チェインの正体はちかちゃん本人だったのだ!!
ダークコメット「は…?ちか…?誰だよそいつ。」
ダークベリー「さぁね。」
ダークミルキー「くっ…。うぅ…。うわぁぁぁっ…!!」
ダークミルキーはちかを抱きしめながら泣き崩れた。
ちか「きららちゃん…!?何故泣いてるの…?」
ダークミルキー「だって…!!だってあなたの顔を見てようやく思い出すことができたわ…!!今まで怪しく思っててごめんね…!!ごめんね…!!」
ちか「うぅん。大丈夫だよ。時の女神様もきららちゃんも頑張ってここまで苦難を乗り越えることができたんだよ…!!」
ダークミルキー「うっ…。ひっく…。うぅぅぅ…!!」
ちか「いっぱい、いや沢山泣いていいんだよ、きららちゃん。」
ダークミルキー「ちかちゃん…。時の女神様…。」
時の女神「何ですか?」
ちか「何?きららちゃん。」
ダークミルキー「いつも明るかった私がこんな悪い私になってごめんなさい…。本当に私が悪かったよ…。」
ちか「大丈夫だよ!きららちゃんの他の友達も!時の女神様も!まりなちゃんも!皆、皆、きららちゃんの最高の友達だよっ!!」
ちかは笑顔でダークミルキーを慰めると…。
ダークミルキー「最高の…友達…?」
ダークミルキーはそっとちかの手を置くと…。
ダークミルキーの目に光が現れたのだ!!
ちか「きららちゃん…!!」
その光景を見た瞬間、ちかは思い出した。
ちか「きららちゃん…!!私、時の友情の力が伝わったんだよ…!!」
ダークミルキー「時の…?友情…?」
リフレインソナタ・ヒソカ「何っ…!?彼奴にそんな特殊な能力は持ってなかったはずなのに…!どうしてよっ!?」
時の女神「時の友情は誰かが悲しんでいたり、苦しんでいる時に現れる不思議な源。ちかは生まれた時からその時の友情を持った持ち主。その力だからこそ、悲しい過去を持ったきららにはちかや他の時代から来た友達、まりなにはきららという最高の友達が誕生したの…!!」
ダークミルキー「ちかちゃん…!ありがとうぅぅ…!!」
ダークミルキーはちかを思いっきり抱きしめながら再び泣き崩れた。
ちか「きららちゃん、皆、そしてまりなちゃん、これからもずっと友達でいようね!!」
リフレインソナタ・ヒソカ「なにがずっと友達だよ!ばかばかしい…。こうなったらダークタイム戦士達に再び痛い思いを見せてあげるっ!!」
リフレインソナタは黒い時の欠片を上にかかげた。
\カッ!!/
黒い時の欠片は真っ暗なオーラを発揮した。
ダークミルキー「きゃっ…!何この光…。」
するとダークミルキーの声は段々と棒読みの様な不穏な声に変わった…。
ちか「きららちゃん…?どうしたの…!?」
ダークミルキー「壊す。破滅する。消滅する。憎しむ。悲しむ。恨む。」
チック「えっ!?えっ!?何…!?」
タック「正気に戻れるチャンスだったのに…!!」
時の女神「…!!」
リフレインソナタ・ヒソカ「ふははははっ…!!再び、闇のダークタイム戦士達の降臨だっ…!!」
ダークタイム戦士「壊す。破滅する。消滅する。憎しむ。悲しむ。恨む。」
ダークタイム戦士達はゆっくりと立ちながら不穏すぎる信条を一斉に言った。
ちか「嘘よ…。時の友情が効かないなんてっ…!?」
時の女神「そんな…!」
リフレインソナタ・ヒソカ「さぁ行くのだっ、リフレインタイム戦士っ!!」
すると、ダークタイム戦士達は闇のオーラに包まれ、背中に黒い翼が勢いよく生えた。
リフレインミルキー「私達…。」
リフレインタイム戦士「リフレインタイム戦士…!ここに降臨…!!」
リフレインミルキー「捕まえた…!ちかは私だけの友達よ…!」
第17話につづく
コメント
5件
闇堕ち解けるか!?と思ったらとんでもないどんでん返しでひっくり返りましたわ…
どんな展開よこれ