アテンション
・黒白
・白女体化
「白」 『黒』 〈もぶ〉
それでは、どぞ!
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『これあげる』「?なんこれ」
小学生の頃、ある男の子から指輪のようなものを貰った。
指輪といっても、アルミホイルを簡単に円にしたもの。
「指輪?」
『そーやで、あんさ』
そのあと、男の子にこう言われた。
『将来、結婚しよな』
ってな?
今思うとほんとに可愛い約束やったなぁと思う。
「んー…ええよ」
うちは少し悩んでからOKをした。
その子とは、中学が同じで、3年間同じクラスやった。
「お、また一緒やん」
『よっしゃ』
中学一年生の時は、2人ともハイタッチをするくらい嬉しかったけど、2年生、3年生になってくると、当たり前のように思えてきた。
「嬉しいなぁ」
『そやなぁ…』
でも、2人とも嬉しいのは変わらなかった。
その子とは、まさかの高校まで同じだった。
同じ学校を受験して、2人とも受かって、とても嬉しかった。
「受かった!受かったで!?」
『よっしゃぁぁ!!』
2人とも雄叫びはあげるわ、ジャンプするわで大騒ぎだった。
「またよろしゅうな!」
『おん!』
高校の間は、2年生だけ同じクラスで、めちゃめちゃ嬉しかった。
「お!同じクラスやん」
『おーまじか、やったな』
2人とももう子供ではないから、同じクラスで叫んだりはしなくなった。
でも、目は輝いていたと思う。
そしたら、ある日の放課後、懐かしい話を男の子は 話し出した。
『あの指輪もどき、まだもっとる?』
「まだもっとるよー、部屋に飾ってある」
『なんそれはず』
そっちから聞いてきたんやけどなぁ と思ったけど、よくよく考えれば確かに恥ずかしいなと思う。
『そっか、まぁありがとな』
「あー、おん?」
なんでこの話をしたのかは分からないけど、なんだか少し、胸がキューってなったきがする。
そして大学生、まぁ流石に同じ学校ではなかった。
男の子は東京の大学、自分は大阪の大学。
もう正反対と言っても過言ではないくらい離れた。
「なんか、寂しいなぁ…」
「つまらんなー…」
教授のつまらない話を聞きながら、昔のことを思い出していた。
また、あの男の子に会いたいなぁって。
単位ギリギリで卒業ができて、就職をした。
「よしっ…今日から働くで!」
大丈夫、お母さんと同じ職業で、何度も手伝ったんだから と、初日は心の中でずーっと唱えていた。
『ぁれ、初兎?』
「…ぇ、悠くんやん!」
まさかの、会社が一緒だった。
いやこんな奇跡なこと起こるか?夢なのか?
と思って、頬をつねったら現実だった。
こんな奇跡が起こるんやなーと思った。
それから働いて、悠くんと食べに行ったり飲みに行ったり、色々なことをやった。
そしたら_
『あんな、俺』
『初兎のことが、好きなんよ』
告白をされた。
告白された場所は、自分たちが大人になって、初めて二人で行った水族館。
「もちろん、もちろんや!」
そのときは、二つ返事でOKした。
とてつもなく嬉しかった。
初恋の人と、付き合うことって出来るんやって思えたな。
『あの、小さい頃にあげた指輪って持っとる?』
「持っとるよ、当たり前やん」
『そか、なら良かった…』
付き合ってから年月がすぎて、もう同棲をしていたとき、彼に 昔あげた指輪を持ってきて欲しい と言われたので、持っていって、彼の元へと向かった。
『あんな?』
「おん…」
いつもとは違う、何かピリピリしているような感じ。
『俺、初兎が好きなんよ、大好きなんよ』
「ぉ、おん…/」
すこし顔が熱くなる感覚がしたのを覚えてる。
『ほなから、俺と 結婚して欲しい』
あぁ、もう自分も結婚なんやって思った。
もう大人の階段を上るのかと思って、嬉しくて、初恋の人と結婚できることが嬉しすぎた。
「…当たり前やろ、いつまで待たせとんねん」
「あの頃からうちも、ずーっと好きやで」
「みたいな感じやったなー」
〈へー!じゃあお母さんとお父さんは初恋の人やったんやな〉
「そうそう、あの頃のパパは可愛かったでー?」
『初兎…昔話は やめよーや』
「ぇーなんでなん」
〈ほんとだよー!もっと聞きたい〉
子供を授かって、自分の人生がもっと華やかになった気がした。
ほんとに、この人と出会えてよかったな と、心の底から思っている。
指輪 END
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ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
コンテスト参加、ホントギリギリですみませんでした🙇🏻♀️
コメント
2件
かっわいい…っ!!!!❤️🔥❤️🔥❤️🔥❤️🔥 貰った指輪ずっと持ってる白ちゃん可愛い…😇💕 一途過ぎる黒くんかっこいい…🤭💘 幼馴染パロ好き過ぎる…運命の人、って感じがする…✨️✨️ 華金にとてつもないもの生み出しちゃってるよアイスちゃん!!!! 限りなくてえてえものをありがとうございます🙇🙇🙇🙇