コメント
2件
そういうの好き〜!!ありがとうありがとうございます😭😭
※ご本人様には関係ありません
※💙❤️
※おにショタ
※地雷さんは回れ右
堕落と混沌が渦巻く夜
若井滉斗は仕事を終え、帰路に着こうとしていた
帽子を深めに被り直し、電灯の少ない暗い道を1人歩く
ふと、人の気配を感じその方を見ると
ゴミ捨て場にすよすよと寝息を立てて寝ている男の子
ぼろぼろのTシャツに短めの短パン
顔は少し汚れている
俺は迷った
決して裕福な生活ではないがこのまま放っておくのも気が引ける
立ち止まってその男の子をまじまじとみていると
至るとこに怪我をしていた
治療だけでもして、家に返そう
そう思うが早いかその子を抱き上げ、再び帰路についた。
家に帰り、まだ寝ているその子をソファーに寝かし
棚の奥から救急箱を引っ張り出した
「ぅ………?」
目を擦りながらゆっくり起き上がり
寝ぼけているのかキョロキョロしていた
「あ、起きた?」
「…………??、、」
顔の汚れを綺麗に拭き取り、傷を消毒する
俺が怖いのか傷が痛いのか体が小刻みに震えている
包帯を巻きながら、質問を投げかける
「何歳?」
「…………」
一向に口を開く気配がない
名前は?とかなんであそこにいたの?など
色々言ってみたけど どれも反応はない。
どうしようかと悩んでいると
その人が急に立ち上がって俺の後ろに回って
俺の背中に指をなぞらせる
何がしたいのか、初めは全くわからなかったが
文字を書いてることに気づいた
「き、こ、え、な、い、、」
そう書かれた気がした
そういうことかと合点がいき
スマホを取り出してメッセージを打つ
『耳が聞こえないの?』
するとこくんと頷いた
そりゃあ反応もないわけだ
俺は急いでペンと紙を取り出し筆を走らせた
『何歳?』
【8】
『俺、若井滉斗 君は?』
【なんてよむの】
『わかいひろと』
【ひろと、ぼく おおもりもとき】
『もときくんね なんであそこでねてたの?』
【パパに、すてられた】
『どうして話せないの?』
【パパにしゃべるなっていわれてる】
『耳は?』
【ぱぱに みみバンってやられて、キーンってなって、いつのまにきこえなかった】
小学生らしい、読み難い字
この感じだと、まともに義務教育を受けていないのか
文字を読み書きするのもやっとだった
それにしても酷い虐待。
きっと鼓膜を破られたのだろう
医者に行けば治るかもしれないが、そんな親が病院へ連れて行くとは思えない
『おうち帰りたい?』
酷かもしれないが、一応聞いてみた
自分が犯罪者になるのは御免だ
【ひろとさんにめいわくかけるから】
【めいわくかけるくらいなら のたれじぬ】
『迷惑なんかじゃないよ』
【いいの?】
『うん、俺でよかったら』
そう綴るともときくんがピタッとくっついてきた
俺が撫でようと手を挙げるとギュッと目を瞑って。
可哀想だと思ったけど、なんだか可愛らしくて。
優しく、ゆっくり頭を撫でてやった
しばらくすると身体の力が抜けて
ゆっくり、規則的な寝息を立てて眠ってしまった
「かわいいなぁ」
心から漏れ出たその声は
誰の耳に留まることもなく消えていった
おにしょたっていいですよね
リバあるかも
まだ物語構成ふわっとしか決めてないので
すみません
よかったら感想教えてきださい
では〜。