もしかして・・・
今朝のことを気にしているのだろうか・・・
実際北斗は今の落胆したアリスを見るまで、すっかり忘れていた事を思い出し、しょんぼりしているアリスを後ろから抱きしめた
アリスがピタっと止まった
シトラス系の髪の良い匂いを肺一杯に吸って、彼女の肩に顎を置く
「俺はべつに出汁の入っていない味噌汁を一生飲まされても、一言も文句を言わないよ?」
アリスがハッとして振り返った
「やっぱり!北斗さん気づいていたのね!!それならそうと言ってくれればいいのに」
ぷいっと北斗に背中を向ける、ほっぺが膨らんで餅のようにやわらかそうだ
なんだこの可愛い生き物は
北斗はつい我慢できずに、チュッとアリスの耳にキスをした
アリスを抱き寄せると手で触れた時の、肌の柔らかさとぬくもりがとっても心地よい
う~ん・・・もう股間はガチガチだ
「風呂は沸いてる?」
アリスの耳たぶに何度もキスをして、囁く頬を染めたアリスが、震えながらコクンとうなずく
「一緒に入ろうよ・・・それで今夜は俺が腕を振るうよ、一緒に風呂に入って、一緒にメシを作る・・・最高じゃないか
毎日でもいいぞ、出汁の取り方も教えてやるよ 」
「北斗さんは・・・お料理出来るの?」
「ああ・・あのチビ二人を育てなきゃいけなかったんでね、ありきたりなものばかりだけど、焼き魚とかステーキとか・・・ 」
「焼き魚は・・まだハードル高いわ・・・」
「あははは 」
アリスはここへ来て初めて、北斗の笑顔を見た気がして、自分の胸が震えるのを感じた
自分は北斗さんに評価されたくて必死なのだ、二人は暫く抱き合ったまま鰹節の中で佇んだ
北斗はアリスが料理が作れないなんて、そんなことどうでもいいと思っていた、彼女が作ってくれたのなら何でも上手く感じるし
彼女が目の前で微笑んで、うまいか?と聞けば、上手いとしか言いようがない
大事なのは彼女がいるということなんだ。アリスが自分の家で幸せそうにしていて、一緒にメシを食うってことが、何より大切だと北斗は思った
そして夜はその可愛らしい尻を自分に押し付けて寝てくれることが・・・
北斗は胃がよじれるほど、彼女を抱きたくてたまらなかった
午前中のあいだずっと、家に戻ってくる口実を探していた
彼女の所に帰ってくる口実を、今のようにキスがしたいからではなく
朝食の時に、目の前で幸せそうにしている表情が、間違いでなかったことを確認したかったのだ
綺麗で可愛い彼女は、北斗の男のプライドをパンパンに膨らませる
やれやれ・・・完全に自分はアリスにのぼせ上っている
そして夕べは酔って彼女に何か言った、気がしたが深くは考えなかった
「それから・・・提案なんだが・・・」
北斗は手をアリスの脇腹に置き、その手を上に持って行って、優しく後ろから両胸をもんだ
途端にアリスの全身の力が抜けだした、自分の愛撫にすぐ応えてくれる、こういうところもたまらなく好きだ
「オーブンレンジを買うのはどうかな?食材を放りこんでボタンを押せば出来上がるヤツだ」
「んん・・・・」
アリスはそう答えるのがやっとだった、硬くなった両方の可愛い乳首を、服の上から親指と人差し指でつまみくりくりと回す
アリスは途端に息の仕方を忘れる、力なく背中の北斗に体重をあずけるしかなくなる、はずかしいのにもっと、彼に触ってほしくて胸を突き出す
体の力が抜ける、カツオ節のことなどどうでもよくなる
彼にこうされるとどうしても胸がドキドキして心は舞い上がる
重ねられた彼の口は熱く飢えていた
彼の体の熱がアリスを包む、だがそれよりもアリスを熱くしたのは、彼が自分を激しく求める情熱だった
その証拠にお尻に彼の硬いものが当たる。物凄く硬い・・・そして熱見を帯びてる、思わずこれが入って来た時のあの感覚を思い出し、アリスはゾクゾクした
「もう我慢できない・・・・」
夫の舌と手の動きに恍惚となりながら、アリスは耳元で彼のセクシーな囁きを聞いていた
「言って・・・アリス・・・俺と一緒に風呂に行ってくれる?」
もう・・・・あなたに誘惑されたら、私が断れないの知ってるくせに・・・
「ほ・・・北斗さんと・・・・お風呂に行く・・・・ 」
それからアリスは北斗にされるがままになった
:.*゜:.
クスクス・・・・
「ね・・ねぇまぁだ~~? 」
「まだ駄目!」
アリスが北斗に手紙を書いている、その横で明が必死にのぞき込んでる
「ぼ・・・ぼくも・・・北斗にお手紙かく 」
「へぇ~!ペンの持ち方も完璧ね!アキ君!」
アリスがそういうと、明がへへへッと、得意げにアリスの文章の下に書き添えした、アリスは明の可愛らしい顔を見ながら
この子は近い将来、何人もの女の子の恋心を踏みにじるようになりそうだと思った
―北斗さんへ―
今日は日曜日ですよ、牧場にお休みはないのは知っていますが、私もアキ君も退屈しています。どこかへでかけたいなと二人で話しています
アリス
ピクニックなどいかがですか?
明
ピンクの封筒に手紙を入れて、明に渡すと弾丸のように外へ飛んでった
不思議な事に、明はこの牧場で北斗や直哉がいる場所ははすべて把握していた。アリスが北斗に手紙を書けばどこに居ても届けてくれた、まるで伝書鳩だ
「ありすぅ~~~~~!」
暫くして明が北斗の返事を持って帰って来た、ワクワクして二人で封を開ける
―アリス様―
昨夜の夜は麗しきあなたと光栄にもベッドを共にできました事を、心より感謝申し上げます。もしよろしければ本日は天候にも恵まれましたし、一緒にピクニックにお出かけしませんか?お連れ様にも是非にとお声がけください、ご都合がよろしければ午後一時にお迎えにあがります
―あなたの忠実なしもべ北斗より―
キャーッ!
「ピクニック!」
「ピクニック!」
アリスと明は手を組んで一緒にピョンピョン跳ねた、午前中は何を着ていくかで時間を潰した
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