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中也何かの要件にYESと答えてしまった…これではまるで中也と花火に行きたかったと思われてしまうでは無いか…、、否。流石にここまでは考えすぎなのだろうか?…

今まで私が見てきた花火は、遠くからただその咲き誇る花々を眺め、散る姿に少しばかり羨んでいた。

人と一緒に見た事なんて無かったのだ、否。もし誘われなかったら今後一切そのようなことは無かっただろう。_

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

っ、…行く…_

!…おう!_


その瞬間。彼は嬉しそうに目を細めこちらに眩し過ぎるくらいの笑顔を見せた。

嗚呼、彼もこのような表情ができたの…

とふと思ったのはココだけの話。


成ら_時に_に集合な、遅れンじゃねぇぞ?_


と述べると彼は帽子を深く被り何やら早足で部屋を後にした。


勿論だよ、…相棒。__


そう。私達は仕事上の関係。いつもの任務で”相棒”と呼ぶのは大分お互い慣れて来た。だが、プライベェトではそのように呼ぶのは全くと言っていいほど無く、少しむず痒かった。


花火大会当日。私は森さんに頼みこの日は中也とお互いの仕事を無しにしてもらう事が出来た、

いつもの様に包帯を巻き直し、シャツを袖に通しネクタイを締め、その他諸共を終わらせると鏡の前に立つ1人の青年に目を向けた、その姿は何かに怯えている小鹿のようだ。その姿を見て私は唇を軽く噛み、部屋を後にした。


中也との約束の場所に少しばかり遅れてくるとその場所に佇む中也が待っていた。先に行っていてもいいのに。

私は中也に向かって手を軽く上げ口角を上げスゥ、と息を肺に取り込むと、

やぁ!中也!ご主人様の為に待っていたのかい?_

といつもの様に軽く弄りをして言葉を放った。すると彼は

あぁ!?誰が狗だ”手前遅れてんだぞ?自覚を持て??_

相変わらずのお母さん…それに誰も狗とは言ってないのに。

はいはい、冗談。

手をヒラヒラとさせ悪戯っ子のように舌を出した。

チッ、…_

私の様子を見てイラついたのか矢張り舌打ちをした。そしてさぁ行こうと口に出そうとした瞬間。私の言葉は彼の言葉に塞がれた。

なぁ、手前浴衣じゃねぇのか。_

え?…_

浴衣?どうして、要らないじゃない。_

否…矢張り何でもねぇ。_

浴衣…嗚呼、確かに花火を見に来る人は時より浴衣を着ている。でも…私は似合わない。そのような美しいものに紛れ込みたくない。私は幹部としての”いつもの私”でいいのだ。

_、、…。

?、中也何か言ったかい?_

だから何でもねぇって言ってるだろ!?おら、行くぞ。_

彼は反抗的な態度を見せるが何故か私の手首を掴んで前へ前へと力任せに引っ張っている。まるで親に早く早くと言わんばかりに連れ回す子供のようだ。おかげで転びそう。

くすっ、…(笑)_

おい…なんで笑ってやがる…_

気持ちを抑えきれず思わず笑ってしまったよ、…(笑)_

ふは、なんだそれ、_(にっ)

それが自分と気づいてないところが面白い。でもその笑顔は、褒めてあげるよ。



2話  Good boy


𝐹𝑖𝑛.



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