今日は何だかふわふわした気持ちになる。中也何かの狗に手を引っ張られているのが不快だった?それとも好奇心…?…よく分からない…、、
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少しばかり歩くと道の両端に出店が奥まで続き、先に進む事に人の数が多くなってきた。多くなればなるほど人とぶつかる可能性は高くなり先程から小声で 「済みません」と言い続けてばかり。なのにこの狗は何の迷いもなく突き進んでいくんだから、、流石の私も足が疲れてき、中也に声を掛けようとした。でも、ある文字が目に入りその文字から目が離せ無くなった。次第に歩は遅くなりとうとう自分も気づかないうちに止まってしまった。
流石の中也もこれには気づき足を止め困惑した顔つきでこちらを振り返った。
_おい、、クソ太宰何で止まっ…
一瞬彼の時間が止まったように言葉のその先が聞こえなくなりすぐ後に彼は口角を上げ少し煽り口調でこう放った。
_手前若しかして ” 射的 ”やりてぇのか?
そう、私は射的という文字に釘付けにされ。無意識のうちに眺めていたのだ、
これには私自身も完敗し大人しく彼の言葉の後小さく頷いた、
_ふは、手前も少しは子供らしさというもンがあったンだなァ、…
と射的の出店に向かいながらしみじみ言われてしまった、
_おっちゃん。1回頼む、
と中也は当たり前のように財布から1回(弾は5発)に必要な200円を取り出し店を切り盛りしているおじさんに手渡した。私はと言うと早速使うコルク銃を選び獲物を見定めていた。
まず左から見ていく、お菓子、、ゲームの箱、玩具、熊の人形、、すると、ある物が目に入った。帽子を被っている狼の人形キーホルダー。見つけた途端ゆっくりと視線を隣で私の様子を満足そうに眺めている中也に目を向けてみる。似ている。実に似ている。別に欲しい訳では無い。これを中也のからかい道具に使おうと思ったのだ。そうと決まればあとは獲物を狙って頂くだけ。まずは一発目のコルクを詰め狙いを定める。左右と揺らしベストな定位置に狙いを定め引き金を引こうとした瞬間、隣の五、六歳程の子供が私の足にぶつかってきた、
_!?、
私はバランスを崩し倒れそうになった。でも、隣に居た狗が上手く受け止めてくれた様でどこかふんわりした感覚が未だに残っている、お礼を言おうと顔を上げ、同時に中也も顔を上げた
_太:ありがとう(中:大丈夫か?)
同時に声が揃い、2人の目が合う。お互い自分たちが現在どのような状況に置かれているのか理解したのだろう。中也の顔は真っ赤に染まり私自身も顔が熱くなる感覚があった。
_ぇ、あ、す、すまねぇ、、つい、
_否、、だいじょうぶ、、
傍から見たらなんて初々しい会話だろうか。2人の間に沈黙の時間が流れ、それを押し切ったのは中也だった。
何を思ったのか急にコルク銃を持ち、私の希望だった帽子を被った狼のキーホルダーを一発で取ってしまった。
_ぇ、なんで、…わかったの?…
あまりにもの驚きについ聞いてしまった、
_んなの、俺達相棒同士なんだろ?それくらいわかるぜ!
と私の手にキーホルダーを乗せながら言ってきた。私は胸にキーホルダーを優しくそっと抱きしめ彼にありがとうと伝えた。
_!、お、おう。
彼は深く帽子を被りどこかを向いてしまった。そして次行くぞと言わんばかりに又手を引っ張り私を連れ出した。
それからは金魚すくい対決をしたり、焼きとうもろこしを食べてみたり、特に私が好みだったのがりんご飴。甘くて絶品だったよ。
そのようにして暫く2人して出店を楽しんだ、暫く経って中也が急に人混みと逆の方向に歩き出しこれには私も驚き思わず声を掛けた。
_ねぇっ、中也、、どこ行くの?ねぇ、…
_、、
中也は押し黙った儘また前へ前へと進んでいく。
君は何がしたいの?…
3話 わからない
𝐹𝑖𝑛.
コメント
13件
この子供一生出てきて欲しい(( ねぇ中也そのままプロポーズでもしてみない? 太宰カワユス
射的したい太宰さん可愛すぎますね…きっと嬉しいって言う感情が分からなくてふわふわしてるって言うのも可愛いですし狼が帽子を被ってる物が欲しいって言うのを目線だけで察する中也もかっこいいしそれで喜んでる太宰さんも可愛かったです!あと距離が近くなって照れてる2人も可愛いですね!子供…ナイス!すっごく可愛かったです! ((長文失礼しました
双黒は神ですよね( ´ཫ` ポートマフィアに太宰さんが居た時中也と喧嘩とかして太宰さんがそん時に笑う太宰さんの顔が中也は実は言わないだけで本当はめっちゃ可愛いとか思ってたら尊死です、、、。後主さんへ、友達になってくれたらめっちゃ嬉しいです💓フォローお願いします!!