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※勇斗が浮気する表現あり。
Klaus Nomi 「Lightning Strikes」
とても心地の良い朝、仁人はカーテンの隙間から漏れ出る朝日で目を覚ました。
昨日から寝不足なので眼が完全に開かず、ボヤけて少し見えにくい。
昨日、勇斗は帰って来なかった。
スマホを確認しても勇斗からのメールは一切無い。
「今日ちょっと遅れる!」
「ごめん先寝てて〜」
くらいは送ってくるのに。
胸の中のモヤモヤが消え切ってくれない。
…ガチャッ。
鍵を開ける音だ。
勇斗に会える喜びと同時に部屋の空気は少しシリアスになった。
仁人「…あっ、勇斗どこに、」
勇斗「たっだいまぁぁぁぁぉあ!!!」
物凄い勢いでドアが開くと、そこにはいつもの…ではなさそうな勇斗が居た。
まるで…コメディの舞台から飛び出して来たみたいな。
そんな勇斗のTシャツにはラメが付いていて、いつもより肌がツヤツヤだ。
いつもお揃いで付けている勇斗の香水ともう一つ、甘くキツい匂いが混じっている。
勇斗「お!♡仁人ちァん起きてたんだァ!!」
仁人「……どこ行ってた?」
勇斗はひょうきんそうにステップを踏み、クルッとターンを一回転。スター歌手のようにこちらを指さした。
勇斗「…そう…それは魔性の空気が漂う…夜の街ッッッ!!!」
部屋に無駄な余韻を残す声だ。
仁人「……は?」
すると勇斗はすかさずポケットに入ったスマホを取り出し、いらない土産話を話し始める。
勇斗「見て♡この子23歳!腰のくびれとか凄い!えっとこの子は…25!脚がね!
は・ん・そ・く・きゅ・う♡♡♡♡」
画面にはレストランの椅子に座った綺麗な女性と床に明らか如何わしいポーズで居る女性。
全く俺と勇斗で居る時と雰囲気も景色も何もかも違う。
仁人「もう冗談は…」
勇斗「冗談じゃないってばぁ♡♡もぉっ、仁人ちァんのおっちょこちょいっ!」
ポン、と軽めの肩パンをしやがる。
こいつ、笑ってるのに全く楽しそうじゃねぇ。
クソが。
勇斗「あ!あとぉ〜…この子!この子はキスが上手かったなァ〜♡」
声は愉しそうだが何処か掠れている。
楽しいのか楽しくないのか…。
声端だけが何処かへ飛んだようだった。
その時だった。
急に勇斗の笑顔は消え、真顔へ変わった。
やっと落ち着いたかと思える。
勇斗「でも…聞いてよ仁人…。」
勇斗は息を飲み、ハッとしたような表情で話し始めた。
勇斗「落ちたんだよ…雷が…俺のてっぺんに!!…知ってる?こうなるとね…気付くんだよ。」
仁人「……何を。」
その瞬間、勇斗にスポットライトが当たったように大声で語った。
勇斗「俺ェ!愛されてるんだってェ!」
仁人「ん?」
勇斗「…だって…光ってたんだもん…俺がぁっ…!俺がぁぁぁあっ!」
惨劇を謳う様だが全くそんな事は無く、最悪最低の男だった。
そしてまた真顔に戻り、部屋の空気も静かになった。
勇斗「…と、言う訳で。」
仁人「どういう訳…。」
俺の心だけが置いてかれているような気がする。
勇斗が目の前で暴走してるからだ。
勇斗「スゥーッ……ごめんちゃい☆」
てへぺろ的なノリで言う勇斗に殺意しか湧かない。
だが、また真顔に戻るので気持ちが整理出来なかった。
勇斗「…でも、仁人の事はずっと離さない…多分。だから今日の夜は仁人抱く。」
仁人「……え。」
勇斗「ん♡じゃ、𝒔𝒉𝒐𝒘𝒆𝒓行ってきマッシュっ☆」
結局その雷は勇斗の頭と股間、どちらに当たったのだろうか。
…多分、股間だろう。
文字を打つ指が止まらねェッ…。
と、言う訳で今回はネタに振りました。
勇斗のキャラ崩壊が凄いですね。
勇斗は雷に打たれてああなりました。
許してあげて下さい。
(そもそものこの曲が浮気性の男性の曲なので…。)
数時間で三話も作っちゃいました。
この調子でいきまっちょ。