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道中、襲ってくる奴らはルフィがぶっ飛ばしてくれているので、案外楽だ。まあ俺も敵を斬り倒しているんだがな。流石に任せっきりは悪いからな。烏融も暴れ足りねえみたいだし。
「ドフラミンゴはこのてっぺんか」
「だろうな!」
「ヒヒ~ン!!」
「キャベツ、また邪魔するつもりか?」
「違う。乗れ」
「え?」
「しょうがないから乗せてやるといってるんだ」
「いいのか?!」
「ドフラミンゴの元へ早く行きたいんだろ?」
「よっしゃ!」
「助かるぜ」
「君らは遠慮というものがないのか!?」
「いいから早く行け!」
「僕に命令するな! 行くぞファルル」
白馬が走り始める。
ここで俺たちが幹部たちに捕まれば大幅なタイムロスになる。キャベンディッシュが道を切り開き、雑魚は俺たちがぶっ飛ばせ、ということらしい。
「おいっ、1人多いぞ! 誰だ君は!?」
「あっ、兵隊」
「いつ乗った!?」
「今だ! ルフィランドの作った道を辿ってきた」
「なるほど。だから麦わらに続いてファルルに乗って……って、辿りすぎだ!」
「無事そうだな」
「おれお前のこと捜してたんだよ」
「知り合いでも重量オーバーだ。降りろ!」
キャベンディッシュが俺たちに言うが、キュロスは降りる気はないらしい。別に俺、剃で移動してもいいけど……ま、いっか! こっちの方が100%楽だしな!!
ルフィはレベッカと合流することを教えたり、キャベンディッシュは降りろと言ったり、急に騒がしい。ウーシーのが背中広かったから乗り心地良かったな…とか心の中でぼんやり思いつつひとまずルフィとキュロスの会話を遮らないように黙っていることに。
話がひと段落したところで俺たちが見たのは、ドフラミンゴの部下を蹴散らし、俺たちに道を作る我の強いルフィに救われた奴らがいた。さっきまで怒鳴っても喧嘩してたのに…どういう風の吹きまわしだ?
「これは戦だ。闇雲に暴れても誰も頂上に行き着けぬ!」
「ダガマは信じらんねえが、俺たちが幹部を止めて、麦わらを先に行かせるってことには賛成した!」
「ここは俺たちに任せて、お前は行け!」
「しっかり送り届けろ、キャベンディッシュ!」
「おいおい、僕は乗合馬車じゃないぞ!」
「勝たねばならぬ、この戦!」
何はともあれ、こうも一致団結してもらえるのならありがたい。さっきのケリー・ファンクよりもずっと信用できる。
「どいつもこいつも勝手な……行くぞ、ファルル!」
ファルルが嘶き、走るスピードを上げた。彼らの覚悟を背に、頂上を目指す。
「美剣 斬・星屑王子!」
「抜刀 灰神楽!!」
「ゴムゴムのJETガトリング!!」
ファルルの上に乗ったまま、攻撃を繰り出し、寄って集ってくる奴らを蹴散らす。
下を見ると、幹部の手によって何人かが倒れてしまう。だが俺たちが目指すのはドフラミンゴの王宮なのだ。
「ドフラミンゴのスピーチを聞いたときから僕は分かっていた。この〝鳥カゴ〟ってゲームはすべて嘘だ! 少なくとも武器の密売とおもちゃの秘密がバレた時点で、今この国にいる者たちの皆殺しは確定していると思う。ドフラミンゴは絶対に情報を外に漏らさない。その為に鳥カゴで島を覆ったんだ」
つまり、ドレスローザは今――世界から隔離された絶海の孤島。奇跡を信じ、ゲームの終了を待っていれば全員殺される。前へ進み、ドフラミンゴの首を狙う以外、この島から生きて出る方法はない。
ドフラミンゴはこの国の全ての混乱を、上空から見つめ、楽しんでいるように思える。
キャベンディッシュは言う。そんなドフラミンゴにたった一つの落ち度があるとするのなら、今回のコロシアムに各国から強力な戦士たちを集めてしまったことだ。
「僕らは負けやしない! なにより、僕がドフラミンゴを討ち取るからだ!」
「何言ってんだ! ミンゴはおれがぶっ飛ばすっつってんだろ!」
「おれだと言ったはずだ麦わら屋」
「気持ちはありがたいが私がやる!」
「お前らなあ~~ッ!!」
ちょっとイイ感じになったと思ったらアホやりやがって!! 揃いも揃って精神年齢が小学生くらいなのか!!