彰冬
おめがば
微モブ冬(次回は結構(相当)ガッツリ)
一瞬思考が止まった。彰人を押し倒していたはずなのにいつの間にか彰人と俺の場所は逆になっていた。
「何でだ彰人!!俺はαだと言っているだろう?!」
何で俺が押し倒されているんだ。
「…嘘だよな。お前、Ωだろ?」
混乱する俺に彰人は冷静に一言そう言った。
「なん…で……」
俺が気付かれることは無かったはずだ。
ずっと優秀なαを演じられていたはずだ。αらしい雰囲気も頑張って作っていた。
だから彰人や周りの人間が気付くような隙なんて何処にも、
「フェロモン、自覚ねぇの?」
フェロモン…?でもそれは俺は毎日抑制剤で抑えているはずだ。絶対ない。そんなこと、そんな凡ミスあるわけ、
「……!抑制剤が、効いていない…?」
「そうだろうな、それに本物のαならそう簡単に友達のこと押し倒さねぇよ」
……演じてもいられなかったのか、じゃああの偽って勝手に罪悪感を抱いていた時間は無駄だったのか、
それに……、ああ、そうか、この違和感は、
「あ、彰人こそ…、Ωなのなんて嘘だろう…?」
こわい、こわい、
「ああ、そうだなぁ、オレはαだ。ずっとお前以外の皆んなは知ってるけどな、」
俺が彰人を騙していたように彰人も俺を、いや、俺だけを騙していたのか。
「っ、彰人…しん、じていたのに、」
咄嗟にそう言ってしまった。言いたくなかった。だから自分の言葉に涙が出てきそうだった。違う、こんなこと言いたくないんだと。
「…騙していたのはお前も同じだろ?」
っ……!!!!
その一言が悲しかった。苦しかった。
「……っ、もう知らない。お前なんか絶交だ。」
…言ってしまった。あのときもう離れないと決めたのに、
なのに、俺は彰人に押し倒されていたのを彰人を振り払って彰人の家を走って出た。
「おい!!冬弥!!!!」
彰人の声も無視して走った。
たったの10分がこんなにも運命のせいで残酷になってしまうことが怖かった。
行きより雨はずっと酷くなっていて、俺はびしょ濡れになりながら走っていく。
身体に打ち付ける雨は普段よりずっと冷たい雨だった。
何でこんな理不尽なことを言ってしまったのだろうか、
俺だって彰人を騙していたのに、
彰人とはもういられなくなってしまうのは俺のせい?
「っ………!!!」
考えるときりが無いので何も考えないでただひたすらに走った。
裏路地を抜けて少し治安は悪いが家の近道になるからラブホ街へ出ようとしたとき、俺は背後から腕を掴まれた。
「ほら、やっぱり!2年の青柳冬弥先輩じゃん!」
「…?えっと、」
3人の男子に声を掛けられた。俺のことを先輩と呼んでいたので高校の後輩だろうか。
…にしても、
「てかラブホ街来てるってことはそういうことだろw」
何か嫌な予感がする。何かを奪われるような、怖い感じがする。ラブホ街来てるってこと………
!!!!まさかっ、逃げなくては!!
そう思って逃げようとした。だが、
「まってよ」
ぎっ、1人の後輩が俺の腕をさらに力強く握る。力が強すぎる。これじゃ逃げられない。
「ぃた…ぃ」
必死に抵抗しようとするが、
「逃げないでよ、こんなフェロモン漂わせといて犯されないとか思ってたの?♡先輩?♡」
「ひっ………。」
振り払おうとしても本当に力が強すぎる。逃げようにも逃げられなかった。
間に合わなかった俺はそのまま首の後ろを手刀でつかれて気を失った。
おつかれぃ
次回まぁ、モブ冬です。しっかりRです☆まぁ、モブ冬地雷の人はにげたほうがいいけど、冬弥はぐちゃぐちゃにされます。
冬弥が感じたくないのに感じてしまうのが性癖の人は好きな感じかも、
因みにモブもイケメソ設定
またねん
♡500〜
コメント
3件
つぎー!!! 質問!彰冬のRはありますカァァァァァ???