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「今日、泊めてくれない?//// 」
「は、ぇ、?」
?、???、どういうことだ。今さっきこの子とまた明日、と別れたばっかりなのに。加えて、今にも泣き出しそうだ。何かあったんだろうか。
「あの、今日家、、親居なくて////、それで、、、えっと、鍵、失くしちゃって、家に入れなくって////」
「、、なるほど、連絡とかは、できなかったんですか?」
「その、実はスマホ、持ってなくて、、、明日、誕生日なんだけど、そこで買って貰う予定なの///」
こんな漫画みたいな事があるんだな。ん、?、このままだと、天鈴を泊めることになるのでは?しかも、、
「、どうかな、お願いできない、?、//私からご家族の方にも説明するから」
「、、今日、親、居ないんですよ、俺も」
「ぅ、?、、、!、、、そう、なんだ/////」
そうだ。今日は母が居ない。これでは天鈴と二人きりになってしまう。思春期の男女が一夜屋根の下は流石に、なんというか、耐えられない。 しかし、俺の家以外におそらく宛がないのだろう。もう日も暮れ始めてくる頃だ。連絡手段もないとなれば、、、、もう選択肢は一つしかないだろう。
「、、泊まって、いきますか、?////、二人、嫌じゃなければ///」
「!、///、ありがとう、//」
「えっと、シャワー、どうぞ」
「ぁ、ありがと、//」
とりあえず、家に入れて、シャワーを勧めた。流石に悪い、と断られてしまったので、先に浴びてきた、という状況だ。それにしても、美少女転校生と一つ屋根の下、パないぜ。
「の、覗きとかは、駄目だよ、絶対///」
「しねぇよ!!」
「あははっ、、冗談だよ、///」
こういうのもしてくるのか。本気でヤバいかもしれない。本人的には、どうにか気遣いを取っ払おうとしてくれているみたいだが、割と、いや、凄く、 意識してしまう。
「じゃあ、浴びてくるね、、、、あと、///」
「?」
何だ、 ?、と頭の中を駆け回る思考。キモがられるか?
しかし、彼女に限ってそんなことはなく。
「敬語、いらないよ、///、あと、名前で呼んだほうが、呼びやすい、でしょ、、///」
「ぇ」
「じゃ、じゃあ、後でね、、、凛くん///」
パタン、と小さくドアを閉める音。
情報量が、多すぎる。敬語まではまだ分かる。ほぼ朝から一緒にいた相手だ。少し気を許してくれて、タメ語で話すようになる、というのはまだ理解できる。だが流石に、名前呼びは。距離の詰め方が尋常じゃない。恋人か何かなのだろうか。凛くん。凛くんは、駄目だろ。
「スーッ、、、、、、、」
深く息を吸う。
「鎮まれ!!!」
心臓ともう一つの何かに、そう叫ぶのだった。
「服とご飯、ありがと、凛くん///、美味しかった」
「それは良かったでs、、、良かったよ///、、、、その、雪、さん」
「雪、がいいなぁ、、、っ、///、、自分で言っておいて、だけど、、、///、、恥ずかしい、かも」
「」
ヤバい。いよいよヤバい。俺の服を着ている上、危機感がないのか、下着も付けていない。その証拠に、胸の中央あたりに謎の突起がある。本当に、爆発しそうだ。二箇所が。流石にまずいので、俺は逃げることにした。
「えっと、その、突き当りの部屋、使って、、、、ベッドもあるから」
「あ、、、、、本当に、ありがとう、優しいね、凛くん」
わざとか。名前呼びまくりやがって。マジ死ぬぞ。
「じゃあ、洗面台に、新品の歯ブラシ、置いとくから、///、、おやすみ、雪///」
「!、、///、、あ、うん!、色々、ほんとに、ありがとう///」
軽く手を振り、ササッと部屋に入る。そしてスッとベッドに潜る。
「はぁ、」
色々あった一日だが、まあ悪くなかった。天鈴、、、雪と話せたし。
雪はシンプルに良いやつだった。何かと手伝おうとしてくれる。別に気にしなくてもいい、と言っても、俺がシャワーを浴びている間に、掃除やらなんやら、色々してくれていたみたいだし。
考え事をしていると、時間の流れは早いな、と、時計を確認してから、目を伏せる。
「」
今日も終わる。そう思ってリモコンで明かりを消す、その刹那。
「、、あの、凛くん、少し、良いかな///」
ビクッ、と思わずなってしまう。なんだ、こんな時間に。
「え、、ぁ、うん」
ガチャ、とドアを開ける。
少し恥ずかしそうに、目前の美少女は言う。
「一緒に、寝てもいい?///」
ついに理性はひび割れつつあった。
「スーッ、、、、」
「///」
なんか、おかしくね?、、百歩譲ってお泊りは分かる。だが、、、添い寝、、?、異文化レベルだ。本人も恥ずかしがってるみたいだし、、、と、思考を巡らせるが、答えは一向に見えてこない。その時。
「、、凛くん、///」
「な、なに///」
ドッキリとかか?、ネタバラシなのか、?
「実は、ね、凛くんのこと、前から知ってたの/// 」
「、、、ぇ?」
雪は少し頬を染めながら言った。
「小さい頃、私、この近くの小学校に通ってたの。///、すぐ転校しちゃったけどね。その時、地毛が金髪なせいで虐められてて。」
「ぁ」
思い出してきた。天鈴 雪。金の化物だ、なんて言われていたか。どうしてこんな、忘れていたんだろうか。名前も同じだし。
「その時、さ、いじめの一環で、嘘の告白、みたいなことをやらされたの」
「////」
完全に思い出した。
「その時の相手が、凛くんだったんだよ、、、でも、凛くんは、告白した私に純粋な顔で、綺麗な髪だね、って言って、俺も好きって、///、言ってくれたの」
「」
何も言えなかった。ヤベ、恥ずかし。
「その時から、ずっと、君のこと、////、っ、、その、、、、、好きなのっ、///」
「!?」
「卒業式の日から、薄々感づいてたんだけど、///、今日、朝会ったとき、凛くんだって、気づいて、それで、///」
あのチラ見はそういうことだったのか。
「あっ!いや、鍵はわざとじゃなくて、///」
「お、おう///」
言っちゃった、と顔を赤くして目を逸らす雪。正直もう、限界だ。しかし、もう欠片しか残っていない理性でなんとか防ごうと奮闘しようとする。
その瞬間だった。
「だから、さ、今日は///、、、偶然のお陰で、ここまで、///、進展できた、から///」
そう言って、俺の手を引きながらベッドへ倒れ込む。
「ここまで来て、しないのは、やだ///」
「雪、!?、ちょ、、おぉっ!?」
俺を引く雪の手の中には、「0.03」と書かれた例のアレが。 上目遣いで、彼女は言った。
「、しよ、凛くん、////?、ここまで、来ちゃったから 、さ♡? 」
今日で、捨てることになるのだろうか。
第二話《完》