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あれは、日差しが強かった日…。父であろう男が記念に撮ろうと少女に話しかける。少女は、嬉しそうに飛びわり花畑に向かう。男がカメラをセットしてる間。花々の中に少女は寝転がって、空に舞う花を掴もうとして空を切った手が地面に叩きつけられる。男はカメラのセットを終え、少女に手招きをし。
「ヴェール!撮るよ!」
と言いながら少女をしっかり見る。少女は作りかけの花の冠を地面に置き。男の元へ走る。
はーぃと言う可愛らしい声が男と2人の花畑に響き渡る。
パシャッと音とともに。私はホールのソファーで目が覚めた。チリンッという音とともにエレベーターが着く。カツ…カツ…という音とともに。高身長の女性がこちらを見て私の前でくるりと回った。そして、右脇に挟んだ書類を左手で掴み。私に渡す。
「黒薔薇姫、仕事よ」
キリッとした目がこちらを見る。いつも冷たい師匠そのものだ。私は、師匠の目を見ながらそっと目を閉じ。
「了、今行く」
と言った。私の仕事は、ターゲットを確実に56す事。私たちのアジトの扉は色々なホテルへ繋がっている。今回は「ベージャホテル408号室」の「フェンティ」様だ。私離れた手つきで部屋の扉を開け、ギーギーという音と共に鉈を引きずる。
カーペットがビリビリと切れていく、今日の鉈は少しターゲットが痛がるかもしれない。部屋に着くとすぐ、ターゲットは銃をこちらへ向けて威嚇している。準備がいい、これは…。
「だ、誰だテメェ!」
いや、準備がいいのは助かる。だって、私は…。
「いいのか?56してくれるのか?」
と嬉しくなってしまうのだ!これは、殺すのは惜しい!私が使いたい!そう思い両手を広げ、鉈を手から離した。そして、私は満面の笑みで彼に近づく。彼は当てずっぽうに乱射してちっとも当たらない。怯えた顔で
「来るな!バケモン!」
と言っている。そして私は当たる位置まで行く。彼は「ひっ」と声を上げてから倒れ込んだ。私に当たるはずの銃弾は確かに彼の心臓を貫いていた。傷口からは大量の鮮血が波打つように噴射している。やはり、私を誰も56せないのだ。
来た道と同じように私は扉を開けてアジトへ戻った。師匠の「アンシェリー・シェイリー」はこちらを見て「4ねた?」と言っている。私は呆れて、部屋に戻ろうとするが。今は喉が乾いていた、水を出してもらうにはアンシェリーの横を通らなくては行けない。
そうしていると、アンシェリーは。
「ねぇねぇー?4ねたのぉ?」
としつこく聞いてくる。
「そう思うなら、あんたのメガネ新調した方がいいよ。」
と皮肉を込めて答える。アンシェリーは、「酷!?」と。声を漏らしてから、 ソファーで寝そべっていた体制を起こし。パッと立った。そして私の元へ歩いてきて、満面の笑みで「どんまい」と言った。
「うるさい…」
という声が聞こえ。声の主を見る、私の相棒の「白薔薇姫」こと「キャルティール」だ。アンシェリーは、キャルティールの方へ近づき。頭を撫でた、まるで妹を見るかのような目で。
「キャル、起こしてごめんなさいね」
とどこか寂しそうに言う。いつもこうだ。どこかうっとおしいのに、いつの間にかこうやって元気を無くしてしまう。昔の自分を見ているようで虫唾が走る。「はぁ…」と思いため息を着いていると。キャルティールがこちらを見る。そして、「フィーちゃん?」とどこか不思議な顔でこちらを見ている。
「フィーちゃん」というのは私のあだ名だ。ここへ来た時に、彼「キャルティール・メリソン」が「じゃぁフィーちゃんだね」と言って私が否定しなかったために5年経った今でもこの呼び方が通っている。仕方が無いので。私は彼を「キャル」と呼んでいる。すると、キャルの目が変わる。何か…。
「右に1人…、左に…5人…」
…キャルの周囲察知能力だ。そして今の言葉は…。
敵の数
私はめんどくさく後頭部を荒っぽく掻いたあと。鉈を取り出し構え「了」と、荒っぽく返事をした。キャルは相変わらず寝ている。まぁ、流石と言ったところだ。キャルがいるからこの組織はやっていけてたのだろう。キャルが産まれる前は一体誰が…。
「フンフンフフーン、コロコロ気づいたかなぁ?愛しのヴェール♪」