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‐ 再生 ‐
第三話 『決心』
今更すぎる言葉を呟く。
あまりにも今更すぎる。
そもそも、なんで俺は突然、
こんな世界に来てしまったのか。
誰が何のために、どのように?
俺にはもちろん分からん。
分かったら苦労しねぇわ。
やっと少し焦りを覚えて、
家中を歩き回る。
俺の家にはゲーム機がある。
ソフトも大量にある。
存在してる。
だが、ゲーム機の名前も、ソフトの名前も
いくら調べても出てこない。
本当に何が起きてるんだ。
ゲーム実況どころかゲームも
俺の家以外から存在が消えている。
ky「ゲームなしでどう生きるんだろ」
ただのゲーム中毒者なセリフを吐き、
ゲーム機を取って電源ボタンを押す。
ky「…あれ」
つかない。
充電コードを差しても
電源ボタンを長押ししても
何をしてもつかない。
ky「マジかよもぉぉぉ…!」
一瞬壊れたかと思ったが、
この世界のせいだと信じる。
普通に絶望した。
別に、ゲーム以外にも楽しいことはある。
テニスとか、散歩とか…
スポーツ……
でも俺はゲーム実況者。
人生にゲームは欠かせない。
ky「こんな世界ぜってー抜け出す!!」
そう決心した瞬間、
俺の家のインターホンが鳴り響いた。