テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ゆうside
ダンス練の後、疲れたのか子ども組がすやすやと寝始めた
今起きてるのはゆうさんとこったんだけ。
れるちはゆうさんに抱きついたまま寝ちゃって、こえちゃんはゆうさんの肩に横から体重をかけて肩枕状態。双子の子どもがいる感覚
そしてこったんは寝てるくにのに膝枕してあげてます。わざわざ正座だし頭撫でてるしカップルかな?
「…こったんはなんでくにのを膝枕してるの?」
ふと隣にいるこったんに尋ねる
彼女は少し考えて
「眠そうだったから?」
と返す。まあ眠そうだったら母性本能みたいなの働いて膝枕とかしてあげたくなるよな〜と思って少し納得した。愛おしそうに頭を撫でてるのを見るといちゃつきすぎでは?とは思うけどね。
あと私が一つ疑問に思っていたことがある
「…こったんさ、居場所を作りたいって言ってたじゃん?」
「うん」
「もしかして、理由とかあるのかなって…過去、とか」
目が大きく開き、紫色の瞳が揺れる
くにのの頭を撫でる手が一瞬止まる。
けど、すぐになにごともなかったのように撫で始める
「…んー、まあ過去といえば過去なのかな。」
「?」
過去といえば過去…?
「居場所がなかったけど、作ってくれる人と出会えたから、今度は私が居場所を作ってあげたい。…恩送り、ってやつかな」
「恩送り…」
恩返しなら聞いたことはあったけど、恩送りなんて聞いたこともなかったから少し理解が追いつかなかった。
詳しく言わず「居場所がなかった」とだけ言うから深くは掘り下げないでおいた。
けど、こったんはもしかしたら気付いてないのかもしれない。その居場所はこったんの居場所でもあるけど、こったんの居場所を作った人の居場所でもある。もし気付いていても、忘れているかもしれない。
「…こったん」
「ん?」
「その居場所、こったんだけの居場所かな?」
「え、」
「こったんと、その…居場所を作ってくれた人と。その人たちの居場所なんじゃないかな?」
ゆうさんだってそう。やりたいことをやれる居場所をくれたこったん達には大感謝。だから、恩送りのためじゃなくて
「こったんは、その人に憧れてるんじゃない?自分の活動でみんなに居場所を作れる人になりたいんじゃない?」
「…そうだよねw私じゃなくてみんなの居場所になってるんだもんね」
彼女がふとくにのに目を向ける
そのあとゆうさんに引っ付いてる二人、そして綺麗な瞳をゆうさんにむけてくる。
「私は、みんなの居場所を作るし守るよ。恩送りのためじゃなくて自分自身がやりたいから、ね?」
そう言う彼女は少し前とは違い、表情に一切の曇りがなかった
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
マジですみません😭 明日から毎日投稿再開しますので!
一人の居場所だったら、周りの人の居場所でもある。何かと見逃しがちなところですよね
それでは!また次回!