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__9年前
綾辻:犯人は君だ。
いつも通りに推理する先生。
その口調は酷く淡々としていて、冷酷でさえある。
少なくとも、犯人にとっては、阿鼻地獄より酷いものだろう。
綾辻:以上だ。…紗雪。
紗雪:…((コク
静かに、そしてよほど注意してみないと分らないほどに小さくうなずき、”構えた”。
犯人:お…お前ら!やっちまえ!
犯人の手下らしき人たちが湧いて出てくる。
でも…私の狙いは、貴方だけ。
紗雪:首、貰います。
犯人:…!?
犯人の人は、犯人だった人は理解できずに死んだ。
それで良い。惨い事故死より、ずっと。
紗雪:あなた方に用はありません。
刀を一振り。
敵はいない。
紗雪:帰りましょう。
綾辻:あぁ。
いつも通り、それは、酷く優しく、脆く、壊れやすいものだと、痛感した。
次の瞬間、私は唐突に違和感を感じた。
敵:ぃ…の…力….:人形師の…傀儡…..。
紗雪:ッ綾辻君!
私はいつも、”先生”と敬称をつけて呼ぶ。
でも、咄嗟だったから、昔の呼び方をしてしまった。
そんな私を見て、綾辻先生も感じ取った。
これはまずいと。
ドサッ
人が地面に倒れる音がする。
先生は後ろに手をついて倒れている。
私はうつ伏せで倒れた。
背中に、強烈な、耐えがたい痛みが走る。
段々と、意識が薄れていくのがわかる。
紗雪:綾辻先生……すみません。
それだけ言い、私は意識を手放した。
遠くで、先生が私の名前を叫んでいる気がした。