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※若井受けです
※無理矢理やってます
それでも大丈夫だよって方はぜひ読んでいただけると嬉しいです!
「はぁ…」
鏡を見るたびに首元の鮮やかな赤色のチョーカーに目がいく。
これを見るたびに俺は元貴のものなんだなと実感させられる。
あの後一応家には返してもらえたが、現状は何も変わらない。
家に帰ってからも元貴への不安と恐怖で泣いてばかりだ。
「…これからどうなっちゃうんだろ」
不安な気持ちを1人吐露するが返事は誰からも返ってくることはなく、鏡に泣き腫らした顔の自分が映るだけだった。
「…仕事行かないと」
元貴には会いたくないが、仕事に行かないという選択肢を選ぶわけにも行かず、渋々家を出る支度を始め、憂鬱な気持ちを抱えながら家を出る。
昨日ぶりに会った元貴は今までと何ら変わらない態度で接してきた。
「あ、若井!おはよう」
「…はよ」
正直怖くてたまらない俺とは対照的に、元貴はこれまでにないくらいに上機嫌だ。
「あれ、若井なんか元気ない?」
「ぃや、そんなことないよ、?」
声が裏返ってしまった。
あまり変な態度をとると何をされるかわからない。
俺もなるべく平然を装って元貴と接するよう心がける。
「朝ご飯食べてなくて…そのせいかも」
「もう、ちゃんと食べなきゃダメだよ?」
いつもと何ら変わらない元貴の態度を見て、もしかしたら昨日のことは夢だったのではないか、と淡い期待を抱いてしまう。
そんな考えを見透かしたように、元貴は俺に近付き耳元で囁いた。
「…似合ってるね、首元♡」
俺の期待はいとも容易く打ち砕かれてしまう。
そりゃそうだ。わかってる、わかってるのに。
行き場のない気持ちを抑えるため手にぎゅっと力を込める。
すると後ろから聞き慣れた声が聞こえる。
「おはよう2人とも〜」
このふわふわした優しい声は
振り返ると、涼ちゃんが手を振りながら挨拶をしていた。
「おはよう、涼ちゃん」
「おはよ、眠いね〜」
いつもと変わらない涼ちゃんを見て、ほんの、ほんの少しだけ気持ちが軽くなったような気がした。
すると涼ちゃんは俺の首元を見て、自分の首を指差しながら疑問を投げかけてくる。
「あれ、首元のやつ新しく買ったの?」
「ぁ、えっと、これは…」
思わず言葉に詰まってしまう。
そんな様子を見た元貴が後ろから俺の肩に手を回し涼ちゃんの方へ向き直る。
「これね〜、俺が若井にあげたの♡」
「…元貴が?」
涼ちゃんは怪訝な顔をして俺の首元に視線を移す。
「うん♡似合ってるでしょ?」
「…元貴の、色、なんだね」
涼ちゃんは少し言葉に詰まりながらそう呟いた。
「そうだよ♡若井も気に入ってるんだよね♡」
元貴は笑顔だがその言葉には重い威圧感が感じられ、頷くことしかできなかった。
撮影が終わり、一息をついて椅子に座っていると同じく撮影が終わった涼ちゃんが隣に腰掛けてきた。
「おつかれ〜、若井!」
「お疲れ涼ちゃん」
元貴はまだ撮影中か…
横目で元貴の様子を確認していると、涼ちゃんは心配そうな顔をして俺の顔を覗き込んできた。
「…なんかあった?」
「…え?」
突然そんなことを問われた。
「若井、今日顔色があんま良くなかったからさ…何かあったのかなって思って」
「べ、別に、何もないよ…?」
昨日元貴に無理矢理犯されて強制的に元貴のものになりました、なんて素直に言い出せるわけもなく、なんとかごまかそうと言葉を紡ぐ。
「あ〜、昨日夜更かししちゃったからかな…最近ちょっと疲れててさ」
とってつけたような雑な言い訳だが、涼ちゃんは訝しげな顔をしつつもそれ以上追求はしてこなかった。
「そっか…でも何かあったらすぐ教えてね?」
「うん、ありがと…」
涼ちゃんの優しさに、また少し救われる。
「よくわかったね、顔色なんて」
「…わかるよ。いつも若井のこと見てるから」
そう言いながら真剣な目で俺を見つめてくる。
つられて瞳を見つめ返すが、お互い瞬きもせずに沈黙が続く。
なんだかその状況がおかしくなってしまい吹き出してしまった。
「…プッ、なにこの状況…笑」
「あ、笑ったな〜、僕真剣なのにー」
「ふふ、ごめんごめん笑」
ぷりぷりと子供のように怒っている涼ちゃんを見て、また面白くなってしまい笑いが零れる。
「…ねぇ」
「ぅわ!?」
突然声を掛けられて身体がビクリと跳ねる。
慌てて視線を上に移すと、冷め切った瞳でこちらを睨んでいる元貴の姿があった。
「ぁ、もと、き…」
「…ちょっときて」
明らかに機嫌が悪い元貴は、俺の返事を聞かずに腕を強く引きどんどん歩いていってしまう。
「ちょ、え??元貴!?」
後ろで涼ちゃんが困惑した声をあげているが、元貴は振り返ることもせず歩みを進める。
「も、もときッ、腕いたいよ」
「うるさい」
腕を掴む力は弱まることはなく、そのままトイレの奥まで連れ込まれてしまう。
掴まれていた腕ともう片方の腕を頭の上でひとまとめにされ、壁に強く押し付けられる。
「…何涼ちゃんと楽しそうに話してるわけ?」
低い声で話し出した元貴は怒りを隠そうともせず俺に問いかける。
「若井は俺のものって言ってるよね?なのにあんな近い距離で2人で話しちゃって…」
「ご、ごめんッ、もとき…ッ」
強い力で腕をギリギリと締め付けられる。
「…やっぱりちゃんと身体に教え込まないとダメかな」
「ヒュッ…」
息が止まりそうだった。
無言で俺を睨みつけてくる元貴が怖くてたまらない。
「ごめ、ごめなさ…ッ、」
じわじわと目に涙が溜まってきて視界が歪む。
「っはは、良いねその顔…♡」
そう言いながら顎を掴まれ、顔をグッと近づけられる。
「言ってみなよ、俺は元貴だけのものですって」
吐息がかかるほどの至近距離で囁かれる。
「おれはもときだけのものです、」
絞り出すような声で呟いた。
「ちゃんと言えるじゃん♡」
言えたご褒美と言わんばかりに俺の頭を優しく撫でてくるが、腕を掴む手は緩む気配がせず、逃がしてはくれない。
頭を撫でていた手は服の隙間から器用に中に入り込み、元貴の冷たい手で肌をするりと撫でられる。
「ひゃあ//♡!?」
思わず甲高い声が出てしまう。
そんな俺を見てニヤリと笑い、元貴の手はお腹や腰をゆっくりと撫でていく。
「ん、ふぅ…♡やぁッ…//♡」
「この程度で喘ぎ声出すとか…ほんと可愛いね♡」
体を弄るその手はズボンの中に侵入してきた。
拘束されているため身動きが取れず、元貴にされるがままだ。
この状況にまた涙が溢れる。
すると
「若井ー、元貴ー!どこーー!?」
俺たちの名前を呼ぶ声が聞こえた。
やっと涼ちゃん出せました…!!ここからはりょつぱ要素も入りますね…
涼ちゃんが出たことで今までよりは話が進んだはず…
本当は大森さんの心情までこの話に入れたかったのですが、長くなりすぎましたね…
心情なくてもこんなに長くなってしまい申し訳ないです…
コメント
22件
にやにやしすぎてやばい。
文才すぎる、どうなっていくのかめっちゃ楽しみです‼️
ひろぱが弱々しくてかわいい🫠 続き、楽しみにしてます💕