ミスりにミスってあげては消してを繰り返してましたすみません…これは上げられたかなちゃんと…
そしてフォロワー様が100人超えてました…!とっても嬉しいです!
いつも見てくださり、いいねコメントしてくれる皆様、本当にありがとうございます!!!
めちゃくちゃモチベです…!
※若井受けです
※無理矢理です
それでも大丈夫だよって方はぜひ読んでいただけると嬉しいです!!
「…ちっ」
元貴は不満げな顔で舌打ちをすると、ズボンの中から手を抜く。
良かった、終わった…
安心して胸を撫で下ろした次の瞬間、首に衝撃が走る。
「ぃ”!?」
「…今はこれで勘弁してあげる」
そう言いながら拘束を解き、俺を置いて行ってしまった。
元貴が見えなくなった後、壁にもたれズルズルと地面にしゃがみ込む。
「たすかったぁ…」
あの声、涼ちゃんの声だよな…
心の中で涼ちゃんへの感謝を伝えつつ、少しだけ休んでから戻ることにした。
「2人ともどこ行っちゃったんだろ…」
2人を追いかけて建物内を探し歩くが、それらしい人物は見当たらない。
「大丈夫かな…」
元貴が若井の腕を引いて行ってしまった時、若井はひどく怯えたような顔をしていた。
…やっぱり今日一日若井の様子がおかしかったのは、元貴が関係してるのだろうか。
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。まずは2人を探さないと。
ウロウロと探し回っていると、やっと元貴の姿を見つける。
でも一緒にいるはずの若井の姿が見えない。
「あ、元貴…!…若井は?」
「…さぁ?」
さぁ…?元貴が連れて行ったのに知らないわけがない。
「さぁって…さっきまで一緒にいたんじゃないの?」
「まぁいたけどさ…まだその辺にいるんじゃない?」
いくら若井のことを聞いても軽く受け流されてしまう。
これ以上居場所を聞いても教えてくれそうにないため、もう一つどうしても聞きたかった質問を投げかける。
「…あのさ、元貴」
「…何?」
「今日、若井の様子いつもと違ったけど、元貴は何か知ってる…?」
自分から聞いておきながら、知らないでいてほしいと心のどこかで願っている自分がいた。
そんな僕を見て、元貴は薄っすら笑みを浮かべながらゆっくりと口を開く。
「…何も?」
こちらを真っ直ぐ見つめるその瞳に、僕の若井への想いまで全部見透かされているような気がして何も言えなくなってしまう。
「じゃあ俺まだ撮影あるから行くね」
「あ、ちょっ…!」
そういうと元貴は足早に歩いて行ってしまった。
何も知らない
望んでいた答えが返ってきたにもかかわらず、心の霧は晴れるどころかより薄暗く曇っていく。
…あぁ言ってたけど、多分元貴は知ってる。若井の様子がおかしい理由を、僕の知らない若井を。
…僕には何も教えてくれないのに。
ぐるぐると黒い感情が全身を駆け巡る。
何でも知っている元貴とは違い、何にも知らない自分が悔しくなり、思わず唇を噛む。
「いや、こんなこと考えてる場合じゃないよね…」
頬を軽く叩き、気持ちを切り替え若井を探しに走る。
「ぁ、いた…若井!」
「…涼ちゃん」
乱れた服を直しながら廊下を歩いていると、軽く息切れをしている涼ちゃんと鉢合わせた。
俺の姿を見るなり、安心したように表情を綻ばせる。
「良かった、急にいなくなるから心配したよ」
また心配をかけてしまった。今日は涼ちゃんに心配をかけてばかりだ。
「ごめんね、心配かけちゃって。大丈夫だよ」
ずっと心配してくれている涼ちゃんに申し訳なくなり、安心して欲しくて精一杯笑って見せる。
しかし、優しい表情だった涼ちゃんの顔はみるみる曇っていく。
「…涼ちゃん?」
いつもと違うその姿に心配になり、曇ってしまった顔をおそるおそる覗き込むと、今にも泣きそうな顔をしていた。
「…僕には何も教えてくれないの?」
「ぇ、いや、ちがくて…!その…」
そうじゃない、そうじゃないんだ。
悲しそうな顔をしている涼ちゃんになんて言葉をかければ良いかわからず、言葉に詰まる。
そんな俺を見て、涼ちゃんは何かを見つけたように目を見開くと相変わらず浮かない顔をしながら問いかけてくる。
「…どうしたの、それ?」
「え…?」
涼ちゃんが見つめている方向に視線を移すと、おそらく元貴がさっき俺の首元に付けていったであろうキスマークが残されていた。
「あ〜…っと、虫刺され…?」
苦しすぎる言い訳を並べ、冷や汗をかきながらぎこちなく笑う。
すると涼ちゃんは無言でこちらに近付いてくる。
「りょうちゃ…」
涼ちゃんは俺の服をグッと引っ張り、首元に顔を寄せる。
次の瞬間、甘いリップ音が響いた。
ちゅっ
「…んぇ!?」
驚きとくすぐったさから思わず甲高い声が出てしまう。
その声を聞いて、涼ちゃんは我に返ったように勢いよく顔を上げ、困惑した俺の顔を見て慌てて謝り出す。
「…ぁ、ご、ごめん!大丈夫、痛かった!?」
「いや、大丈夫…」
正直今起きた出来事もなかなかの衝撃だった。
だが、その瞬間の俺は今起きた出来事よりも、もしこの場面を元貴に見られてしまったらという心配で頭の中がいっぱいになっていた。
「ご、ごめん、俺先行くね!また明日!」
涼ちゃんに申し訳なさを抱えながらも、これ以上一緒にいると取り返しがつかないことになってしまうような気がして足を止めずに走る。
「ぁ、わかい…」
走って遠ざかっていってしまうその背中に小さく呼びかけるが、その声は届かなかった。
「はぁ、やっと帰ってきた…」
帰ってきて早々、着ていた上着を脱ぎ捨ててソファに倒れ込み、先程の出来事に頭を巡らせる。
どうしたんだろう、涼ちゃん…
元貴に怯えて置いて帰ってきてしまったが、帰ってきてからも涼ちゃんの行動の意図が読み取れず、頭を抱える。
いくら考えても答えは出ない。
ここ最近色んなことに頭を悩ませすぎて頭痛がしてくる。
今日は早く寝よう…
そう思ってソファから身体を起こそうとすると、
ピンポーン
部屋の中に、軽快なチャイムの音色が鳴り響いた。
更新遅くなってしまい申し訳ありません…
大森さんと涼ちゃんの会話の場面を悩みに悩んでいたらいつのまにか時間経ってました…
次はもう少し早く更新します…
コメント
22件
天才すぎる、、
今回も楽しませて頂きました! 更新、ありがとうございます🙇 それにしても涼ちゃん優しいなあ❣️
うわ〜。ピンポンどっちなんだろ。大森さんかな??藤澤さんかな???他の人かな??ワクワクですっっ!会話シーン、とっっってもドキドキしました!大森さん、焦ってるかな、うわーー楽しみです〜☃️