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なつみかん
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私は、愛されない者だった。
「違うんです、お父様!!私じゃありません!!」
身の覚えもない罪を擦りつけられ、両親からも兄妹からも嫌われていた。
「何が違うというのだ、これが動かぬ証拠ではないか」
そこには、武器商人から大量の武器を購入し、勝手にお父様名義で奴隷達を買い、大量の軍隊を作ろうとしていることがぎっしりと書かれている用紙があった。
「私は、私がするはずありません!!こんなにも、家族を愛しているのに!!」
「黙らんか ”!!この者の目と口を焼き切れ!!」
(どうして、信じてくれないの?私は、本当にみんなを、家族を愛しているのに…)
お父様もお母様も妹のアイリスも皆全て愛しているのになぜこのような裏切りが起こらなければならないのか、私には到底理解ができない。一人を除いては___
「クスッ、可哀想なお姉様」
私は全てを悟った。
(あぁ、私は生まれるべきじゃなかった。)
「…アイリス、愛しているわ」
そう発言した瞬間、私の意識は断った。
「そんなに愛されたいなら俺が時間をやる。」
何もない光景でただ一人の声の低音的に男性が発言しているのが分かった。目も見えず、口も喋りにくい状況で見るからに化け物に相応しい見た目の私に男は告げる。
「交換条件だ。俺と、契約をしろ」
(愛されたいという願いをもう一度叶えることができるのならそれは本望、もう一度その夢に抱かれ、希望を抱いていいのかな)
悩むよりも早く、私は手を差し伸べていた。
「契約成立だ」
❋❋❋
❋❋❋
「お嬢様、朝ですよ」
カーテンから見える遮光で私は、寝たくても重たい瞼を開ける。
「今日は、いい天気ですね。お昼はお散歩に行きましょうね。」
淡々と見るからに上機嫌な女は私にそう告げる。
(この人、私に言ってるのかな。それより、どこかで見た事あるような… )
「お嬢様?如何なさいましたか?」
「あっ、!私が幼少期だった時の専属メイド、リアナだ!!」
「はい、リアナですよ」
リアナは私が死ぬ五年前に馬車からの帰宅で事故を起こし死亡してしまったはず。なぜ今ここにいるのか。
「セレフィナお嬢様?」
「…ねぇ、今私って何歳だっけ」
「お嬢様は7歳でもうすぐ8歳の誕生日でございます」
(7歳、もうすぐ8歳って事は行方不明だったアイリスが発見されて帰ってくる時期ね。あの後から私の人生はおかしくなったんだけど、)
「そんな最悪の未来、私が絶対ぶち壊してやる!!」
「お、お嬢様?」