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視点if

屋敷、半壊かぁ…それもかなりヤバイんやけど、

ないこ「…ざッけんなよ…、。」

チッと舌打ちを鳴らして悪態を吐く家のボスの方が、相当ヤバイ。

…てか、普通に俺も腹立つ。

でもなによりないこ。コイツがキレる時ってろくな事にならん。(主に相手が)

if「まあ、今日は大体休み取らせてたし、被害は最小限なんちゃう?報告、ありがとな。後はこっちで処理するから、もう帰ってええよ。」

苛立ちと焦燥を悟られない様に出来るだけ優しく部下を家に帰した。

走り去って行くリムジンに手を振りつつ、これからどうするか、ないこの怒りをどう鎮めるかが重要だ。



if「…門番。」

なるべく急いで手当てをしようとしたけれど、この出血量ではもう俺達が着く前に息を引き取っていたのかもしれない。

虚ろなまま開かれた目にそっと手を当て、どうか安らかにと祈りを込めて閉じさせた。


if「…ないこ。多分被害はこんだけ。取り敢えずアニキ達に連絡を…」

しよう。と言い掛けて、ないこがもうすでに携帯を手に持っている事に気付く。案外冷静なのだなと感心していたのも束の間、

ないこ「…繋がらない。」

if「…ないこ?」

明らかに様子がおかしい。呼吸は浅くなって行くし、スマホをタップする音もどんどん大きくなっていく。カツカツと鳴り響く音と青白い顔色はないこにしては珍しい物だった。

ないこ「繋がらない。繋がらないの。初兎ちゃんにも、いむにも。」

この世の全てに絶望したかの表情で、ただ一理の希望にすがり付く様にと必死にスマホを操作する様はとてもあの「賽の目の男」とは思えない。

if「ないこ、一旦落ち着け、!」

ないこ「もしいむに何かあったら俺、俺…!!」

ああクソっ!ただでさえやることまみれや、ってのに…!!

if「な゛いこッッ!!゛」

ビク

ないこ「な、なに…??」

あのないこが、いつも冷静で狡猾な男が俺の怒鳴り声程度で止まるとは到底思えなかったが、(10~11話では実際動じてない。)相当余裕が無いのか、とても不安そうな顔でこちらを見上げてきた。

これ以上錯乱させない様に出来るだけ簡潔に、わかりやすく現状を伝えた。

if「ないこ。今この状況こそ、お前の頭と思い切りが必要なんや。ほとけが心配なのもわかる、初兎に連絡が繋がらんのも、屋敷が半壊してるのも、全部が全部想定外のイレギュラーや。この組織のボスは誰や?今こそ根性見せるとこちゃうんか?」

だんだんとないこの顔に生気が戻っていく。

最後のだめ押しだ…!

if「ないこ。お前の部下を、…俺達を、!!‘‘助けてくれ’’!」


しばらくの間、沈黙が流れる。

ないこ「…。」


…ダメだった、か、??

諦めかけたその時、彼は顔を上げ、意を決した顔付きで一言だけこう言った。

ないこ「うん…、任せて。」


その顔は、まさに当主。人を導くに相応しい貫禄と決意、溢れる自信が感じ取れた。

if「ないこ…!!」

ないこ「突っ立ってないで速く行くよ。まずは屋敷を調べなきゃ…返事は?」

さっきまでクヨクヨしてた癖に…見る影もないな?笑

でも、だからこそ…

if「ニャン♪」

俺を飼うに相応しい、!

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