TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する




──────  にきしろ です 。せんしてぃぶは無し。

学PR











──────








空が綺麗だ。輝いている。太陽、より眩しい俺の太陽、なんて。くっさいこと言いたくは無いな。なぁ、俺はお前の月でいられとるかな。


「 おいニキ 。 そこ間違っとる。」


今数学で躓いているのは俺の幼馴染のにき。

もう嫌だと叫び散らかす様子が、なんとも面白くて楽しい。こいつより数段頭のいい俺が、なんでこいつと同じ高校にいるのか。そんなの俺が追いかけたに決まってる。1人になるのが怖い俺にとって、いい隠れ蓑であり友だったから。


「 やからこうやって 、 何度も言っとるやろが。 」


「 しーーーらねぇよ! その最初がわかんねーの。俺は!!!! よし、ゲームしようぜ」


ペンも匙も投げやがった。正直ニキとゲームなんで毎日のようにやっているが、こうなったこいつはテコでも動かないから。少しだけ付き合うことにした。





あーだこーだといいながら、ゲームを長時間やってしまった。外を見るともうかなり暗い。



「 泊まってくか。 」


「 もちろーーん。 」


いつも通りの緩い会話を交わし、熱中して顔に熱が溜まったから俺はベランダに出る。外に出ると寒い。そういえば今日は満月だったな。綺麗。そんなことを考えていると、ニキが横に来た。


「 さっむ、馬鹿じゃねぇの。マジで馬鹿だろ。 」


ぎゃんぎゃんと騒がれ、喧しいと口を開こうとした時。


「 なぁ、月が綺麗だよ ぼびちゃん。 」


そいつは月なんか少しも見ず、俺の顔を見て言った。熱を逃がそうと外に出たのに、突然のことに先程より強い熱がたまる。


「 は? な、ん。 なんやねん。 」


困った。これしか返せない。するとニキは、ゲーム中とは別人のように笑って。


「 夏目漱石 。お前なら知ってんだろ 。」


 ILoveYouの訳を。さらに遠回しに伝えてきた。それが、俺の胸の奥まで届いた。じんわりと熱くなって、今度は身体中が熱い。数十秒の沈黙。ニキは勝利を確信したような目で俺を見つめ続け、俺は逸らし続けた。そして、潰れたような小さな声で。


「死んでもいいわ。 」


そう、そうこぼした。これは二葉亭四迷がロシア語のYours(あなたのものよ)を訳した言葉だ。俺にしては、洒落た返しができただろうか?満足そうに微笑むニキの顔を見て、どうでも良くなった

この作品はいかがでしたか?

401

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚