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#ホラーゲーム
りと。@ねむねむ中(=o=;)
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第4話 賢い女の子
のあちゃんとの誤解が解けたあと。
俺たちは、しばらくその場に立ったままだった。
「……それで、これからどうするの?」
のあちゃんが、俺とじゃぱぱを交互に見る。
「たっつんがニンゲン界に帰る方法を探してるんだけど。」
じゃぱぱが答える。
「この森、そういうのに詳しかったりする?」
「……さあ。少なくとも、この森にはそんなものないよ。」
「だよねー。」
じゃぱぱは特に気にした様子もなく笑う。
「じゃあ、また情報探しの旅、再開だ〜!」
「……。」
のあちゃんは、少し考えるように黙った。
そして。
「――ついてく。」
「え?」
俺は思わず声を上げた。
「なんで?」
「この森だけ守っていても、意味がないでしょ?」
「この森は私の知り合いに任せるとして。」
魔族にも知り合いなんておるんや。
のあちゃんは、静かに言う。
「さっきの、あなたの目。」
のあちゃんの視線が、俺に向く。
「あれを見て、少し興味が出た。それに――」
のあちゃんは、じゃぱぱをちらりと見る。
「一人にしておくと、危なっかしいし。」
「え、俺?」
「うん。」
「解せない。」
「事実でしょ。」
じゃぱぱが、分かりやすく肩を落とす。
「まあまあ、じゃぱぱ。」
俺は苦笑いする。
「のあちゃんが一緒に来てくれるなら、心強いし。」
「……たっつんまで?」
「それに、頭脳担当が増えるのはありがたいしな。」
「それ、俺に対する当てつけ?」
「気のせいちゃう?」
「絶対そうじゃん!」
のあちゃんは、そのやり取りを見て、小さく息を吐いた。
「……本当に、大丈夫かな…この二人。」
誰にともなく、そう呟いた。
こうして。
のあちゃんが、旅の仲間に加わった。
*
それから、2、3日経ったころ。
俺たちはようやく、暗く広大な森を抜けれた。
森の中でも俺は魔物に襲われたけど、のあちゃんが魔物を大人しくさせてくれた。
魔物たちは素直にのあちゃんの言うことを聞いていた。
森の番人の名はやっぱり伊達じゃなかったようだ。
そして今、俺たちは開けた道を歩いている。
「ねぇ。のあちゃんさぁ。」
じゃぱぱが、隣を歩くのあを覗き込む。
すごく、近い。
「かわいい見た目して強いよね、君。上等魔族でしょ?」
「……。」
のあちゃんは、じゃぱぱを見て、少しだけ目を見開く。
「私が強いんじゃなくて、あなたがアホ……あ、間違えた。」
…これ多分、本気で言おうとしてたやんな?
のあちゃん。
「え?え?え?」
俺ものあちゃんに顔を近づける。
「のあちゃん、こいつに構わんでええで。」
のあちゃんがひっ、と短く少しだけ驚いたような声をだした。
「どした?」
「……べ、別に…何もないよ?」
のあちゃんは、ぷいっと前を向く。
耳が、ほんの少し赤い。
「いや絶対今アホって言った!」
じゃぱぱが反論する。
「…気のせいじゃない?」
「結構はっきり聞こえたんだけど!」
「……うるさい。」
のあちゃんがツタを一本、じゃぱぱの足に軽く絡ませる。
「わっ、ちょ、危ないって!」
「事故だよ。」
「絶対わざとじゃん!」
俺は思わず笑ってしまった。
「……なに、たっつん。」
「いや、二人とも面白いなーって。」
「……面白くない。」
「面白くない!!」
声がハモった。
のあちゃんはそう言いながらも、少しだけ口の端が緩んでいた。
じゃぱぱの方はなんかちょっとだけ唇尖らせてるけど。
「やっぱ息ぴったりやん」
――こういう空気、悪くないな。
旅が始まってから、初めて少しだけそう思えた。
*
しばらく歩いた頃だった。
「……なぁ。」
じゃぱぱが、ふと足を止める。
「ん?」
「さっきから、多くない?」
「え?」
俺は辺りを見回す。
――たしかに。
木の陰、茂みの奥、あちこちに気配がある
気がする。
いくつも。
「魔物……?」
「うん。」
じゃぱぱの声が、少し低くなる。
「森を出てからずっと、魔力を感じてた。」
「……ここまで多いのは、初めてだね。」
のあちゃんも、警戒するように周囲を見渡す。
「たっつんさん、下がってて。」
「わ、分かった。」
俺は二人の後ろに回る。
――でも。
何かが、違う気がした。
一番最初、この世界に来たときも。
森の中で迷っていたときも。
魔物に狙われた。
でも、これは。
数が、明らかに多い。
それになんだか…嫌な感じがする。
微かに低い唸り声と草木がガサガサと揺れる音がする。
「……なぁ、じゃぱぱ。」
「ん?」
「もしかして、俺のせいちゃう……?俺が人間だから…」
「……どうだろうね。」
じゃぱぱは、いつもの軽い調子で言った。
でも、その目は笑っていなかった。
「――来る。」
のあが短く言う。
魔物の低い唸り声が辺りに轟き、地面が微かに揺れる。
ガサゴソと大きな音を立て、草木の茂みが、一斉に揺れた。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
のあちゃんが仲間に加わり、旅は一層賑やかになりましたね!
でも森を抜けると大量の魔物が…?
次回予告
「……なんや、これ……。」
「見るな。」
「もう…大丈夫?」
「まだまだ。」
「こいつら、俺のこと――」
「……気になることが、一つ。」
――何が、俺をこんなに…
次回 第5話 植物と影 ♡100↑
コメント
1件
のあちゃんが仲間になって、3人の掛け合いが一気に賑やかになったね!「アホって言おうとしてた」シーンとか、のあちゃんの耳が赤くなるところとか、細かい描写がキャラの個性を引き立てててめっちゃ好き。でもラストの大量の魔物の気配…嫌な感じしかしないんだけど。たっつんの“俺のせい?”って問いかけがすごく気になる。次回どうなるんだろう、心配で仕方ないわ🔥