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ベッドの縁に腰を落としたまま、ふたりはネクタイを掴み合うように引き寄せ合っていた。
「制服、脱がせたくないって……お前が言ったんだろ?」
元貴の言葉に、滉斗が息を震わせる。
「うん。なのに……こんな、苦しいって思わなかった」
シャツ越しでも伝わってくる、
鼓動と体温と、欲の高鳴り。
元貴は滉斗の太腿に跨り、
ネクタイを指に巻きつけたまま、首元をじりじり引き寄せる。
唇が触れた瞬間、
ふたりとも息を呑んだ。
「……は、っ……」
唇を舐めるようにすり合わせ、
そのまま首筋、鎖骨、シャツの隙間へと舌を這わせていく。
滉斗は喉を反らせながら、
制服の中に忍び込んでくる熱に耐えるように、
シーツを握りしめていた。
「……ねぇ、元貴……やばい、って……」
「何が? お前のここ、もう膨らんでるじゃん」
制服のファスナー越しに滉斗の熱を掴む。
思わず腰が跳ねる。
「は、あっ……っ、そんな、触んないで……」
「声、出てんじゃん。もう我慢できてないんだろ?」
元貴が制服の裾をめくりあげ、
インナーの隙間から指を差し込む。
滉斗の熱く濡れた先端に、ローションをすこし垂らし、
そのまま指でくるくると円を描くように擦り始める。
「っ、は、ん……あっ……! 元貴、だめ、やば……!」
制服のまま、首にネクタイを巻かれたまま、
果てそうになる感覚に滉斗の全身がびくびくと跳ねた。
だが元貴は止めない。
「もっと濡れてる声、聞かせて。制服着たまま、お前がどれだけ乱れるのか……見せて」
滉斗の顔が上気し、涙すら滲ませながらも、首を振る。
「だって……お前が……そんな風に攻めるから、もう……ああ、っ!」
ローションのぬめりと、元貴の指の巧みな動きに、
滉斗の腰が勝手に揺れる。
シャツが擦れる音、
ネクタイが張った喉に絡みつく音、
そしてふたりの濡れた吐息。
その全てが、制服の中で交差していく。
「なぁ……俺ももう限界……」
元貴は滉斗の足の間に膝を差し込み、
自分自身も押し付けるように擦り合わせる。
制服の布地越しでもわかる、硬さと熱。
「あ……元貴……動いたら、ダメ……っ、ほんとに……」
「いいよ……イって。そのまま、ぐちゃぐちゃに果てて」
腰を揺らしながら、唇を塞ぐ。
吐息の隙間から漏れる声が、
ふたりの絶頂を誘う。
「っ、く、あ……元貴……もうっ……!」
「イけ……全部出せよ……!」
ピクッと、滉斗の身体が跳ね上がる。
制服の中で果てる感覚に、
震えながら、声を喉の奥で噛み殺すように――
「……ッあ、あぁ……イ、イってる……ッ……!」
制服の裾の奥で、白濁がシーツに染みていく。
元貴もそのまま、滉斗の胸元に倒れ込む。
「……お前がそんな顔するから……俺も……ッ……ッ、く……!」
数秒後、元貴も深く、静かに果てた。
シャツのボタンに汗が落ち、
乱れたネクタイの端が頬に貼りついたまま。
部屋に響くのは、
呼吸と鼓動と、乱れきった制服の衣擦れだけだった。
しばらく動けないまま、
ふたりはただ、お互いの体温を感じていた。
やがて、元貴がぽつりと呟く。
「……やっば。ブレザー、ローションの匂いついちゃったかも」
「……ちゃんと……クリーニングに出さなきゃな」
制服のまま、罪にまみれたふたり。
それは“衣装”じゃなく、
いちばん背徳な恋の証になった。