自分の家は家族が厳しく、ネットをすることが禁止されていた。 だが小説を見るだけ、と言い ある小説アプリを携帯にインストールした。
「 結構いい感じにできたんじゃない? 」
自己満でやりはじめたことだったが、人気出たらいいななんて考えながら沢山小説を投稿していた
沢山小説を投稿していたある日、 自分のある投稿にコメントがきた。その投稿は「参加型」という、小説の読者が自身をキャラクターにしたり、自身の作ったキャラクターを使って小説を書いてもらう。というものだ。
自分もこれに興味があり、自分もやってみたいなと思い、自分は「参加型 誰でも!」という名前の小説を投稿した。 そう簡単にコメントをしてくれる人はいなかった 数日たったころ、先程言った通り、コメントがきた。
「 参加したいです! 」
私はこのコメントを見、とても嬉しい気持ちとなった。 私はコメントを見た瞬間、わかりました。設定をお願いします。 と返した。
そこから彼女とは仲良くなった。 自分も彼女が投稿している参加型の小説に参加希望をし、そのから彼女との付き合いは深くなっていった。
自分は彼女がやっているゲームを自分の携帯にもいれ、彼女のアカウントを探し、「自分だよ!」といい 彼女とフレンドになった。
そのゲームには某チャットアプリのような機能があり、その機能を使い 彼女と毎日のように会話をしていた。 その時の自分と彼女の間のマイブームはなりきり、(nrkrとも呼ぶそうだ。) 体全体を使っても数え切れないほどの回数と自身が作ったオリキャラができあがっていた。
そんなある日、自分の中にきっと芽生えては行けないものが芽生えてしまったのだ。
自分はいわゆる惚れ症。 そして最も問題だと言えるのは性別、年齢、関係、住んでいる場所、生きている場所 問わずに好きになってしまうのだ。
自分は同い年の男の子も女の子も好きになったことがあるし、母や父より年上の男性を好きになったこともあるし、叔母を好きになったこともある。 他にも外国に住んでいる人を好きになったり、アニメや漫画、ゲームのキャラクターに恋をしてしまうことがあった。
今の話を聞いていればわかるだろう。そう 自分は彼女に恋をしてしまったのだ。 自分はたまらなく彼女を自分のものにしたい。付き合いたい、結婚したい。そんな気持ちが溢れ出してきた。
自分はそんな気持ちをどこにもやることができなかった。 どうしよう。そんなことを考えていた時、
「もういっそのこと ( 関係 )として付き合おうと言おう」
と思ったのだ。 関係というのは、そのゲームの中だけ、そのアプリの中だけの関係のことだ。
それならきっと良いと言ってくれるだろう。 そんな甘い期待を抱いて
「 関係でさ、彼氏になりたいんだけど…? 」
帰ってきた答えはこうだ
「 でも、君女じゃん。 」
そうだ、自分は女だ。 彼女の彼氏になんて慣れるはずないんだ。 当たり前じゃないか、なんでそうな馬鹿なことがわからなかったんだ。 そんなこと女の自分に言われても気持ち悪いだけじゃないか、なんて自分は馬鹿なんだ、そうな思いで頭がいっぱいになった。
これで自分と彼女の始まりも終わりもなかった恋の話は終わりだ。だが、自分と彼女の友達としての話はまだ続いていた。
学校がある日は帰ったらすぐ、休みの日は起きたらすぐに連絡。そんな、毎日がしばらくの間続いた。 これが昔は当たり前だった。でも今思うと昔の当たり前が今思うととっても幸せなことだったんだな、と実感した。
ある日から彼女との連絡が急激に減った。 理由は自分の学校生活が忙しくなったからだ。
楽器練習や、テスト、勉強や宿題。 先生や家族、友人との関係交流が忙しく、携帯を触ることが減ってしまったのだ。 今思うと少しでも多く彼女と連絡をするべきだったと思う。
急激に連絡が減りたくさんの日々が過ぎていったある日、彼女からの返信がとても冷たくなったのだ。 自分が彼女の昔のゲームの中での名前を呼ぶと、
「それだれ?私じゃないし、 」
心優しい彼女からきた連絡だとは思えなかった。信じれなかった。 自分は彼女に嫌われてしまったのでは無いか、そんな不安が頭をよぎった。 あの日、あの時、聞かなければよかったんだ。
「自分のこと嫌い?」
そんな事聞かなければよかった。 こんな言葉、聞かなければもしかしたら今も彼女との連絡は続いていたかもしれない。 幸せだったのかもしれないこんな思いしなくてもよかったのかもしれない
嗚呼、失礼。 帰ってきた答えは
「分からない」
これだった。 自分はこの言葉を目にした時、頭の中が真っ白になった。 本当に何も考えれなかった
ただ、自分の中にあったのは悲しみ、その一言だけだった。
自分と彼女の会話内容をここに記載しようか、 会話内容と私の気持ちを少しだけ、
「そっか」
「うん」
「君がもう関わりたくないのなら、自分をブロックしてくれても大丈夫だよ。」
言いたくなんてなかった。
「そうはならないよ」
嘘だよ、
「そうなのかい?」
「 むしろ、私に冷めたのならブロックしてほしいな、」
いやだよ、うそだよね、
「冷めてなんかいないよ」
「 ブロックされても私はどうとも思わないさ」
わるいゆめだよ。
「逆なんだ。 君が自分に覚めたんじゃないかって」
「まあ、私はそういう人間だからね」
それでも、自分は
「そっか」
「いつも一緒にいると飽きてしまうから、距離を置こうと思っていたんだ。 君もこんな人間嫌いだろう?」
そんなことないさ、
「ううん」
「ブロックしても大丈夫だから」
「しないよ、」
「前も言ったけどさ、こんな人間でごめん」
お願いだから、そんなこと言わないでよ
「謝らなくて大丈夫だよ。」
「 私といても不幸になるだけだから、冷めちゃうだけだから。 」
そんなことないよ、
「自分は君といて、幸せだよ。」
「君が幸せならいいよ。 でも一旦距離を置いてくれないかな」
わかった、わかったよ。
「最近、もう辛くて 誰にも迷惑掛けたくないからさ、」
「ごめんね。」
「 じゃあ、またいつか」
「うん」
あの時の自分はいつかがいつになるなんてわからなかった。 ただ、悲しみだけだった。 なにもなかった。
自分はきっと自分でも気づかないまま彼女に依存してしまっていたのかもしれない。 彼女も自分も
完全に切り捨てることができなかったんだと思う
もう二度とやらないと決めたあの思い出が沢山詰まったゲーム、 どうしても消すことができなかった。 1ヶ月とあと少しがたったころ、私は彼女は今、どうなっているのだろう。私が消えたことで彼女はどうなっているのだろう。そんな好奇心でゲームを開いた。 もう二度と開かないと決め筈のゲームを。
ゲームを開き、チャット機能の場所を確認する。 彼女から連絡は来ていた。
「本当にやめたの、?」
そんなメッセージだった。 返信する気はなかった だが、チャット機能に既読。という機能があったため返すしかないと思い、返信をした。
あなたのために帰ってきたんじゃない と言うようなメッセージで、
彼女は、自分以外の子と仲良くしていたようだ。 悲しみもあったが、楽しくできているようでとても嬉しかった。
彼女は自分を昨日ぐらいに思い出した。 そう言ってくれた。 自分を覚えていてくれたのだ。嬉しかった。
少しの間彼女と連絡をとった。
その時に戻ってきてと頼まれたが、自分は戻るとは言わなかった。 理由は彼女とまた沢山一緒にいては彼女にまた飽きられてしまう。だから飽きられないよう時々戻って時々喋るほどが良いのではないかと考えたからだ。
彼女は謝ってくれた。 きっと自分がやめた理由を自分のせいだとおもったのだろう。 本当に心優しい子だ。
そのまま、さようならを互いにして私はまたこのゲームを開くのをやめようかと思った。
そんな時、友達に言われたことを思い出した。
「本当に君をその子が大事にしてくれているなら、時には君が自分の思うことを伝えなきゃいけないよ。」
その言葉を信じ、自分は彼女に思ってきたことを全てそのまま伝えた。 それが間違いだった。 自分が伝えたことは、彼女の心に大きな傷口を作ってしまったのだ。 もうこれで完全に切れたと思い込んでいた、でもだめだったのだ。 彼女との楽しい思い出が自分の中でいつまでも絡み込んでくる。
何度も彼女との関係を切り捨てることはできた。 でも自分の中にある彼女との思い出が切り捨てれないように何度も頭の奥底から浮かび上がってくる
彼女はとても優しいから、自分があんな酷いことをしたのに自分が悪いのに言っても謝ってくれた。
「私は友達から彼女が辞める的な発言をしているよ」
と言われ、何故?と思いゲームを久しぶりに開いた。
自分が開いた時、彼女が伝えてきたのは あのことを言われて自身がとても傷ついたということ、気づいてあげられなくて申し訳なかったこととまだ一緒にいたい そう伝えられた。
何故か自分はどうしてもこのまま自分の思ったことを伝えたい。 今までいえなかったことをもっとしっかり言いたい、そう思い そのまま素直にgifは沢山君に傷つけられたこと。自分に言ったこととキミが言っていたことは少し違かったんじゃないか、そのことをしっかり伝えた。
そうしたら彼女は素直に謝ってくれた。 嬉しかった。
自分はそのまま彼女にブロックされた。
自分は昔、彼女が私に向けて送ってくれた手紙を読み返し 自分が悪かった そう思いながらただ密かに泣いていた。
自分はそのままゲームをアンストールし、ゲームを完全にやめた。
だが、ある日のこと 彼女と連絡をまたする。そんな夢をみた。 自分はそれがとても嬉しく、またアプリをいれた、もしかしたらブロックが解除されているかもしれない。 そんな期待を抱いて
奇跡だと思った、ブロックが解除されていたのだ彼女からきていたメッセージは、元気ですか?とまたなりきりがしたいです。 という内容だった。
私は嬉しくて、そのメッセージに返信をした。
そこからは1度切れた糸が完全に綺麗に戻ることはないように、完全に綺麗に関係が戻ったことはなかったが、ほとんどは昔と同じように仲良くはなった。
代わりに時々、迷惑をかけてごめん。 そんなメッセージが送られてくることがあるだけだった。
まあ、時々ブロックされたことはあったが、
自分は、そこから彼女と会話回数は減ったが 会話することは多々あった。
ある日、彼女にメッセージを送ることができなくなった。 理由は彼女にフォローを外されてしまったからだ。 もう彼女とは関われない そう思うと目から涙が溢れてくる。
ただ一言、自分に向けたことなのかどうかはわからないが彼女のプロフィールに、
「 依存体質やだ。
俺もう過去のFFとは絡まないから 」
そう書かれていた。
さよなら、大好き だった 人よ。
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