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さて、やっと焦点が2人のラブにあたってきました。
長い前振りにお付き合いいただきありがとうございます😅
「おーい。この前の譜面におこしてきたよ」
そう言って楽譜を机の上に出した俺を、元貴がこっちにきてと部屋の隅にに呼ぶ。
「涼ちゃんありがとう」
そう言いながらチュッと軽く唇にキスしてきた。
あれから元貴は頬のかわりに事あるごとにキスをしてくるようになった。そして、それにもだんだん慣れてきてしまっていて、これでいいのだろうか?と頭の隅で思いながらも、元貴にニッコリ笑われるとなぜか何も言えない自分がいた。
そんな日々が続き、ある日ふとそのキスがいつの間にか長く、深いものになっている事に気づいた。
今日も元貴は顔を近付けてくる。最初は軽いものだったはずなのに、今では頭を引き寄せられ、元貴の舌が優しく俺の口の中を動き回っているのがわかる。
「元貴…。どうしてこんな事するの?」
戸惑ってそうたずねた俺に「涼ちゃんはどう思う?」と元貴はたずね返してきた。
「涼ちゃんはどうして俺がこんな事するかわかる?」
優しい、でも真剣な目で元貴は俺を見つめてきた。
「涼ちゃん。考えてみて。俺がどうしてこんな事するのか…」
元貴がなぜ俺にキスをしてくるのか。
俺はそれに答える事ができずに、またいつも通りの日々が続いていく。
「おい、涼架」
授業が終わり、急いで帰ろうとしていたところを拓真に呼び止められる。
「どうしたの?」
「ちょっと付き合って欲しいんだけど、時間いいか?」
「うん。いいよ。何かあった?」
ここじゃあちょっと、と言う拓真に人気のない教室に連れて行かれる。
「涼架、お前最近バンドの方はどうなんだ?」
「この前初ライブも経験して、今すっごい楽しいんだ」
そう楽しそうに笑った俺に、拓真は「そうか…」とだけつぶやく。そういえば拓真をはじめ音楽科の奴らは元貴たちバンド活動の事を嫌っている事を思い出した。
「お前、まだバンド続ける気なのか?もうそろそろ3年も後半に入って課題も大変になってきただろ?」
それは自分でも感じていた。課題とバンド活動の両立はやっぱりけっこうきつい。しかもこれからどんどん課題が厳しくなってくる。俺もそろそろどうするか決めないといけない時期にきているのだ。
「もうバンドなんてやめちまえよ。お前だって軽い気持ちで始めたんだろ?」
確かに最初は元貴の熱意に押されて、軽い気持ちで始めたバンド活動だった。でも今の俺にとって元貴たちがいない生活は想像できないものになっていた。
「でも…。俺…」
言葉をにごした俺に拓真はカッとしたように腕を掴んでくる。
「なんだよ!お前、俺らよりあいつらをとるのかよ!」
なかなか終わらないのでとりあえずここで切ります。
モブくんががんばってます。
うーん。我ながら定番な流れ😅しかもキャラ変し過ぎてる…まぁもう少しで終わりが見えてきますのでお付き合いください。