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芹那side
一通り部屋の説明をした。
「なにか質問ある?ないねー。じゃ、一人一部屋あげるから好きにして」
「マイアミ」
「なに、ライ」
「…2人だけで話がしたい」
「なにか質問あった?」
「個人的な話だ」
「ここで話せばいいじゃないですか」
「邪魔がいるもんでねえ。女性を口説くなら2人きりだろ」
「なに?!」
「ダメだよライ。私知ってるんだから。明美と付き合ってるでしょ」
「…」
「じゃ、かいさーん」
きっと秀一は私が私かどうか確認したかったのだろう。でも、口説くだと?明美という最高の女がいる分際で?やなこった。
赤井side
恐ろしいと噂を聞いていた女は、まさかの芹那だった。芹那からはなんの動揺もみられず、人違いか疑うほどだ。だが、やっぱり芹那だと分かる。
「僕、部屋に行ってもいいですか?すぐ戻ります」
「俺もライフルおいてくる。すぐ戻るよ」
2人きりになれた。芹那のセーフハウスだ。盗聴器等は無いだろう。
「久しぶりだね。秀一」
「!!、芹那!」
俺は思わず抱きしめた。
「おいこら彼女持ち」
「連絡が取れ無くなって心配していたんだ」
「ま、こーゆー事でした」
「生きていてよかった」
「そっちもfbiになれたんだね」
「お前もな」
やはり芹那は芹那だった。
諸伏side
噂の彼女はまさかのセリだった。セリは動揺などなく、まるで友達に挨拶するように俺らに初めましてと言った。それの態度がどれだけ長い間潜入をしていたのかが分かる。セリに連絡がつかなかったのはそういうことだったんだな。はっきり言って悔しい。セリが一人で頑張っていた間、俺は何も出来なかったのだから。
「舐められたもんだなあ。情報管理は私の得意分野だ。ただ、探り屋バーボン、同じ情報を扱う身としてはちと邪魔。間違って殺したらごめんねー」
今セリ、殺すって言った?ゼロに…ゼロを殺す?そうか。そうだ。俺らはそういう場所に居る。
降谷side
セリがマイアミで、セリに殺すと言われ、混乱していた。一刻も早く冷静になりたかった。
「僕、部屋に行ってもいいですか?すぐ戻ります」
すぐ戻れるかは分からない。だけど戻らなければ。自分に言い聞かせるように、そう言った。