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つづき






















「……っ、ごめ、なさっ……、」


「だって、不安で……、、」




俯いたまま、震えた声でそう言った。




「俺、最近、怖い夢ばっかで……、」


「、昔の…、気持ち悪い夢……。」




話す度に、床に涙がハタハタと落ちる。




今すぐ触れたい、抱きしめたい。




そんな感情を押し殺し、相槌は打たずに話の続きを待つ。




「それで、俺、、ほんとに愛されてるのか、その……、わかんなくなっちゃって…、、」


「、…ぉ、お薬、飲んでる時は…、なんも考えなくて済む、からっ……、」











なんとなく、理解した。





















『抱いて』











その一言が頭の中をぐるぐると回る。

夢から得た不安感から、突然そんなことを言ったのか……。











結局、俺じゃダメだったみたい。











全部愛すって言ったのに。




人ひとり満足に幸せに出来ない。

そばにいても、その不安に気づけない。











そのくせ抱く勇気だってない。
















(それとも……、)











(それとも、気持ち良くなれれば本当は誰でも……。)





















あれ











なんでこんなこと考えてるんだろ











……まるで俺が、他の男に嫉妬してるみたいな……、、





















「………、は?」




















自分の感情に説明がつかない。

脳みそが自問自答を繰り返す。











嫉妬じゃない。


俺はただ、幸せになって欲しいだけ。
















『この子を手放したくない。』











そんなこと思うはずない。





















ない?





















いなくならないで欲しい、






























いっそ、俺のものになれば、、































……なんだよ、































それじゃあ俺の気持ちは、































ただの執着だったってこと?































大粒の涙を溜めた、オーロラのような、不気味なほどに美しい瞳がこちらをまっすぐ覗くのがわかった。


君は静かに、その唇を開き、




















「執着だっていいよ、」





















「愛してくれてなくたっていい。」





















「全部夢だって構わない。」











「それでいいから、」































「一瞬だけでも、愛されてるって思わせて?」





















君の冷たい手が、俺の頰にそっと触れた。











to be continue…

高校生fwが大学生aknに拾われる話

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