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もう好きですありがとうございます
好きです。(唐突)
暴力的、またはセンシティブな表現を含みます。苦手な方はお勧めしません。
無理に強く掴まれ、細い腕には痛々しい痕ができている。
でも今は、そんなことも気にならない。
気持ち悪く湿った息が、俺の耳にかかる。
(いたい、いたいいたい。)
精液の混ざる匂い、足元からする血生臭い匂いに吐き気を覚える。
細い路地の隙間から、時折通行人がこちらを見てくる。
が、誰ひとりとして助けようとはしない。そういう街だと、十分思い知らされた。
年端も行かない子供が汚いおっさんにめちゃくちゃに犯されてたって、それすら日常茶飯事。
最高に狂気的、
異常に思わない自分自身にも、呆れを通り越してもう何も感じない。
(ぁ、……これやばい、、)
そう思った次の瞬間には、俺の意識は途切れていた。
あの日から、俺の人生が狂っちゃったのかな。
「どうせキャバか、水商売かなんかのバカな女が若いうちに子供作って後先考えず捨てたんだ。」
「蛙の子は蛙。お前は生まれた時から落ちこぼれなんだよ。」
「死に損ないが。赤子の時に死ねば楽だったのに。」
いや、……生まれた時から、だったね。
「ん゛ぁっ、、♡♡、そこ、そこすきぃっ♡」
甘い矯正を上げる。
俺の下で、美人歳下ホストが顔ぐちゃぐちゃにして必死に喘いでるってどういう状況??
なんて童貞思考が一瞬よぎるが……、
(まぁ、いっか。)
今の俺には、そんなことはもうどうでも良くなっていた。
湊くんが自分の細い指を俺の指に絡ませてくる。
その手がどうしようもなく儚く思えて。
きっと、きっとこの繋いだ手を離したら、彼は俺の前から消えてしまう。
また、夜の闇に溶けていってしまう。
そんな気がした。
(やだなぁ……、)
「一生俺のそばにいて欲しいな……、」
ぼそっと吐いた俺の戯言も、もう湊くんには聞こえていないようだ。
「ぁきなっ、あきなぁっ……♡♡」
俺の名前を呼ぶことしか出来なくなっている、その淫らな姿が、最高に愛おしい。
目の前の彼が、本当に存在しているのかもわからないのに。
それでも愛おしくて愛おしくて、
俺もある意味、君に狂わされてしまったのかもしれない。
「ぁきなっ、なか、、なかにだしてぇっ♡♡、」
キューーっと中が締まるのがわかる。自身の足を、俺の腰に絡めてくる。
「……、」
お望みとあらば。
一気に最奥へ突き上げ、その日何度目かの絶頂に達した。
「ぁ、んぅッ♡、……あきなのせーぇき、うれしぃ………、、♡♡」
だらしなく舌を出して、虚ろな目でそんなことを言っている。
中はピリピリと痙攣し、足はカクカクと震えていた。
未成年に手出して、犯して、挙句こんな姿にしてしまった。
焦り?不安?興奮?
俺、今どんな顔してんのかなぁ。
「……あきな、」
「愛してる。」
ぱたん
微かに鳴った扉の音は、俺の耳には届かない。
to be continue…