この作品はいかがでしたか?
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「ねぇねぇママ!この子、誰…?」
「この子はね、ラテカの妹ですよ」
「いもと…?」
目の前でコテッと首を傾げて、タオルの中のヒサリと命名したまだ幼い赤ちゃんを興味津々に見つめるクマのカチューシャをしたラテカ。
今日、我が家に第二子が誕生した。
病室で折り紙を折ったり、絵を書いたりしている茶髪にキラキラしたダイヤモンドの瞳を持つラテカは、私の第一子。つまり娘。
そして瞳の色も、地毛も、声もまだ曖昧な赤ちゃんのこの子、ヒサリが今日産まれた子。
産声しか出せないヒサリに、この子はどんな子になってしまうのか、不安になる。
と、いうのも…うちのラテカがおかしいだけだと思っている…いやそう思いたい。
そう、うちのラテカは
「ラテカ?」
「什么?(なに?)」
「………」
こんな風に、さも当たり前かのように中国語を使ってくる。
しかもラテカは今5歳。5歳で中国の簡体字と繁体字を使い分けれるのだ。私よりも上手いなんて、少し怖い。
「ママ!見てみて!」
「ん、なんですか?」
ラテカが持ってきた自由帳の一面には、『中野 拉特卡』と書かれていた。
これを見たらわかるように、文字を書くとき中国語と日本語を使い分ける。稀に韓国語も使い、ごっちゃになってしまう。しかもそれをラテカは普通と思っている。
ちなみに、ラテカがさっき書いた文字は『中野(なかの)拉特卡(ラテカ)』と読む。
見事に日本語と中国語を使っている。
困りましたね…確かに私は韓国語と中国語を話せる日本人ですが、これほど子供が親に似るなんて、前代未聞だと思います。それの代わりなのか、容姿は似てるとは言えませんし…
そしてこんな風なラテカの妹にあたるヒサリも、薄っすら見える地毛は藍色で、私の地毛は紫色。地毛が違う時点で、もう嫌な未来が見える。
従兄弟の猿山らだ男、通称らっだぁに相談したら上擦った声で笑われ、一回切れた。
夫は、と思う人もいるだろうが、夫は私達の家計にはいない。そもそも、なぜ娘ができるかというと、まぁ…あれだ、うん。
路地裏の事件で子供が産まれるようになってしまったのだ、簡潔に言うと。
…本当に憂鬱になってきた。もう寝ようかな。
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中野羅輝架(なかのラテカ)
日本語、中国語、韓国語をなぜか話せる未来社会に引っ張りだこの有能人
なぜこの年で漢語や和語を使えるかは不明で家族七不思議の一つに認定。
肩までの茶髪にスカイブルーの瞳が特徴の女の子で、クマのカチューシャをつけている。
最近は英語に挑戦中
コメント
7件
え?凄いw
キャラママ、なんか大変そうだね