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かんな
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海月. ໋☪︎
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コメント
1件
あはは、ギザルムまさかの猫化!笑いました。「にゃー!!」しか言えなくて悔しがってるところが可愛くて、ロイドが無邪気に楽しんでるのもいい味出てますね。神様ってこんなノリで使い魔にしちゃうんだな〜と。救援隊が到着した後の「またやりましたか?」「少しな」のやりとりも好きです。次も気になる展開、楽しみにしてます!
セフィロスは手の中でもがくギザルムを見下ろした。
「ふむ……」
ギザルムの背筋が冷える。
嫌な予感しかしない。
「な、何だ」
セフィロスは少し考え込む。
「殺すにはもったいないな」
ギザルムはほっとしかけた。
だが。
セフィロスの口元がゆっくり吊り上がる。
「そうだ」
ろくでもないことを思いついた顔だった。
「使い魔にしてやろう」
「は?」
ギザルムが固まる。
「待て」
セフィロスは楽しそうだった。
それが余計に恐ろしい。
「待て待て待て」
「良い案だ」
「良くない!!」
ギザルムが必死に暴れる。
「やめろ!!」
「安心しろ」
「何一つ安心できん!!」
「待遇は悪くない」
「そういう問題じゃない!!」
ロイドが横で見ている。
「へぇ……」
完全に興味津々だった。
「無理やり使い魔にできるんだな……」
「神だからな」
「便利だなぁ」
「便利ではない」
ギザルムは叫ぶ。
「そこは否定しろ!!」
だが誰も聞いていない。
セフィロスが指を鳴らした。
瞬間。
神力が溢れる。
「やめ――」
閃光。
そして静寂。
ぽすっ。
地面に小さな影が落ちた。
「……」
「……」
「……にゃ」
ロイドが目を瞬く。
そこにいたのは。
真っ黒な猫だった。
ギザルム本人である。
「にゃっ!?!?」
本人が一番驚いていた。
慌てて自分の身体を見る。
肉球。
尻尾。
耳。
完全に猫だった。
「にゃあああああああああ!!」
「可愛いな」
ロイドが抱き上げる。
「やめろ!!」
と言いたい。
だが。
「にゃー!!」
猫語にしかならない。
「ちゃんと意思はあるんだな」
「にゃあああ!!」
「怒ってる」
「にゃっ!!」
「怒ってるな」
ロイドは楽しそうだった。
ギザルムは泣きたくなった。
その時。
遠くから複数の気配が近づく。
セフィロスが視線を向けた。
ロイドも気付く。
「あ」
木々の向こうから現れたのは。
アルベルト率いる軍。
そしてシルファ。
ディアン。
シロ。
救援部隊だった。
「ロイド!!」
アルベルトが叫ぶ。
無事な姿を見て安堵する。
シルファも駆け寄ってくる。
「ご無事でしたか!」
「うん」
ロイドは笑う。
「大丈夫だったよ」
「本当に……」
シルファは胸を撫で下ろす。
ディアンは周囲を見回した。
「敵はどうなった?」
ロイドは腕の中の猫を見る。
「使い魔になった」
「は?」
ディアンが固まる。
シロも固まる。
アルベルトも固まる。
「……その猫が?」
「うん」
全員の視線が猫へ向く。
ギザルムは現実逃避するように目を逸らした。
「にゃ」
「……」
「……」
「……」
沈黙。
そして。
「セフィロス殿」
アルベルトが恐る恐る尋ねる。
「また何かしましたか?」
「少しな」
「少しではありませんよね?」
「少しだ」
ギザルムは思った。
絶対に少しではない。
だが誰も神には逆らえなかった。