コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皆さん投稿が遅れてしまいました💦
大変申し訳ございません!!
それでは続きからどうぞ!
⚠️注意事項⚠️
太中(太←中)
芥太匂わせ(芥太のつもりはありません)
芥川気性荒い
(切ない?)
中也「…!」
そうか、芥川は太宰に ゙認められたい ゙だけなんだ。
そうか、そうだよな。
認められたいよな。
分かるよ、その気持ち。
好きになって欲しいこの気持ちとは訳が違うかもしれない。
でも、分かるんだ。
苦しくて、辛くて、どうしようもない気持ちが。
どうしても認められたくて、どうしても自分に少しでいいから興味を持って欲しくて、でもそんなこと、起こるはずもない。
だからどこまでもずっと…辛い。
中也「芥川…っ」
芥川は俺の声を遮るように口を開いた。
芥川「うるさい!同情などいらぬ!!」
同情…か。
そうだな、じゃあ同情なんてしてやらないさ。
中也「同情じゃねぇ!!」
芥川「!!」
芥川は大きく目を見開き、光の灯らない瞳で俺を見つめる。
俺は気にせず言葉を続けた。
中也「芥川は認めてもらいたい。俺みたいに…。でも知ってるか?あいつが俺をどう思っているか」
芥川「当然の事だ!!太宰さんは中也さんを相棒として認め、信頼しておられ」
中也「違う!!」
俺はまだ話し終わっていない芥川を置いて、また口を開いてしまった。
続けて俺は言った。
中也「全然違う!!そんな訳ねぇ!!」
今置かれている状況を考えれば、涙が溢れてしまった。
それでも、言葉を繋ぐ。
中也「あいつはなぁ…ッ、俺なんてただの駒としか思ってねぇんだよ、ッ!!」
芥川「っ、!」
この言葉の意味が届いたのだろうか。
芥川が言葉を飲み込んだ。
中也「あいつは俺を信頼なんてしてねぇッ!!ただ俺を利用してるだけだ、ッ!!仕事は全部俺に任せて、ッ…任務もほとんど俺が…ッ!!」
中也「あんな…あんな奴なんて…ッ」
たった一つ、刺の刺さった言葉を残すと、俺は芥川を横目に部屋を出た。
そして必死に走った。
今だけでも一人になるために。
それから数分。
俺は一人、屋上へと来ていた。
日は沈みかけ、空一面に綺麗な夕焼け色が広がっている。
冷たく、ゆっくりと流れる風が肌をくすぐる。
全く温かみがなく、冷たくて体温が奪われるような風。
それなのに自分を慰めてくれているような気がした。
その日は一人屋上で涙を流し、目の前に広がる静かな街並みを見ていた。
それから数日。
芥川はもう冷たい態度をとることは無くなった。
変わったことと言えば少しだけ、優しくなった…かもしれない。
太宰は相変わらずだった。
仕事は俺に押付け、任務は大抵俺が動き、ピンチな時だけ助ける。
中也「はは…っ」
中也「やっぱり…」
俺なんてただの駒なんだ…
俺は毎日を過ごしていくうちに確信した。
あいつは俺なんてどうでもいい。
ただの駒としか考えていない。
俺がどうなろうがどうだっていい。
なぁ、そうだろ?
太宰─。
今回はここまで!
お読みいただきありがとうございました!
誤字脱字あったらすみません!
それでは次回が最終話となりますのでお楽しみに!
ばいゆら〜!