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皆さん投稿が遅れてしまいました💦

大変申し訳ございません!!

それでは続きからどうぞ!


⚠️注意事項⚠️

太中(太←中)

芥太匂わせ(芥太のつもりはありません)

芥川気性荒い

(切ない?)


中也「…!」

そうか、芥川は太宰に ゙認められたい ゙だけなんだ。

そうか、そうだよな。

認められたいよな。

分かるよ、その気持ち。

好きになって欲しいこの気持ちとは訳が違うかもしれない。

でも、分かるんだ。

苦しくて、辛くて、どうしようもない気持ちが。

どうしても認められたくて、どうしても自分に少しでいいから興味を持って欲しくて、でもそんなこと、起こるはずもない。

だからどこまでもずっと…辛い。

中也「芥川…っ」

芥川は俺の声を遮るように口を開いた。

芥川「うるさい!同情などいらぬ!!」

同情…か。

そうだな、じゃあ同情なんてしてやらないさ。

中也「同情じゃねぇ!!」

芥川「!!」

芥川は大きく目を見開き、光の灯らない瞳で俺を見つめる。

俺は気にせず言葉を続けた。

中也「芥川は認めてもらいたい。俺みたいに…。でも知ってるか?あいつが俺をどう思っているか」

芥川「当然の事だ!!太宰さんは中也さんを相棒として認め、信頼しておられ」

中也「違う!!」

俺はまだ話し終わっていない芥川を置いて、また口を開いてしまった。

続けて俺は言った。

中也「全然違う!!そんな訳ねぇ!!」

今置かれている状況を考えれば、涙が溢れてしまった。

それでも、言葉を繋ぐ。

中也「あいつはなぁ…ッ、俺なんてただの駒としか思ってねぇんだよ、ッ!!」

芥川「っ、!」

この言葉の意味が届いたのだろうか。

芥川が言葉を飲み込んだ。

中也「あいつは俺を信頼なんてしてねぇッ!!ただ俺を利用してるだけだ、ッ!!仕事は全部俺に任せて、ッ…任務もほとんど俺が…ッ!!」

中也「あんな…あんな奴なんて…ッ」

大嫌いだ!!


たった一つ、刺の刺さった言葉を残すと、俺は芥川を横目に部屋を出た。

そして必死に走った。

今だけでも一人になるために。


それから数分。

俺は一人、屋上へと来ていた。

日は沈みかけ、空一面に綺麗な夕焼け色が広がっている。

冷たく、ゆっくりと流れる風が肌をくすぐる。

全く温かみがなく、冷たくて体温が奪われるような風。

それなのに自分を慰めてくれているような気がした。

その日は一人屋上で涙を流し、目の前に広がる静かな街並みを見ていた。


それから数日。

芥川はもう冷たい態度をとることは無くなった。

変わったことと言えば少しだけ、優しくなった…かもしれない。

太宰は相変わらずだった。

仕事は俺に押付け、任務は大抵俺が動き、ピンチな時だけ助ける。

中也「はは…っ」

中也「やっぱり…」

俺なんてただの駒なんだ…

俺は毎日を過ごしていくうちに確信した。

あいつは俺なんてどうでもいい。

ただの駒としか考えていない。

俺がどうなろうがどうだっていい。

なぁ、そうだろ?

太宰─。


今回はここまで!

お読みいただきありがとうございました!

誤字脱字あったらすみません!

それでは次回が最終話となりますのでお楽しみに!

ばいゆら〜!

水泡に帰すフェンネルよ、今咲き誇れ

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