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やっと任務が片付いた…
そういえば今日は本命の転校生が来る日
…行くか
私は急いでE組に行く
少し遅れてしまったが…
ガラッ!と教室の扉を開ける
『おはよう…ございます…』
殺せんせー「よ…夜桜さん!?」
敦「恋花さん!?」
月紫姉妹「恋花姉さん!!」
国木田「恋花!」
『心配かけてすまない…
今日は転校生が来る日だったから…
皆は如何思う?』
前原「あーうん
まぁぶっちゃけ殺し屋だろうね」
前原が答える
殺せんせー「律さんの時は少し甘く見て痛い目を見ましたからね
先生も今回は油断しませんよ
いずれにせよ皆さんに暗殺者(なかま)が増えるのは嬉しい事です」
原「そーいや律何か聞いてないの?
同じ転校生暗殺者として」
原は律に聴いた
律「はい,少しだけ初期命令では…
私と「彼」の同時投入の予定でした
私が遠距離射撃,彼が肉迫攻撃
連携して殺せんせーを追い詰めると
ですか…2つの理由でその命令はキャンセルされました」
氷花「如何して?理由は?」
律「ひとつは彼の調整に予定より時間がかかったから
もうひとつは私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」
皆ゴク…と唾を呑む
律「私の性能では…彼のサポートをつとめるには力不足だと
そこで各自単独で暗殺を開始する事になり重要度の下がった私から送りこまれたと聞いています」
其の時ガララッ,と教室の扉が開いた
皆其方を見る
入って来たのは全身真っ白な男
男はスウ…と腕を出し手品で白い鳩を出した
?「ごめんごめん驚かせたね
転校生は私じゃないよ」
こんな転校生,嫌だな…
?「私は保護者…まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」
カエデ「いきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」
渚「うん殺せんせーでもなきゃ誰だって…」
殺せんせーは液状化を使って天井へ張り付いていた
E組「ビビったんじゃねーよ殺せんせー!!
奥の手の液状化まで使ってよ!!」
殺せんせー「い,いや…律さんがおっかない話するもので」
噂に踊らされてる…
殺せんせー「初めましてシロさん
それで肝心の転校生は?」
シロ「初めまして殺せんせー
ちょっと性格とか色々と特殊でね私が直で紹介させてもらおうと思いまして
はい,おくりもの」
そう云ってシロは殺せんせーに羊羹を渡した
そのままシロは渚を,というかカエデを見た
殺せんせー「何か?」
シロ「いや,皆いい子そうですなぁ
これならあの子も馴染みやすそうだ
席はあそこでいいのですよね殺せんせー」
私の左隣だ
殺せんせー「ええそうですが」
シロ「では紹介しますおーいイトナ!!
入っておいで!!」
突然後ろの壁が壊れて1人の男の子が入って来た其の侭席に座った
E組「(ドアから入れ!!!)」
月紫姉妹「…???!」
敦「え…如何いう…?」
『( ゚д゚)』
思わず間抜けズラになる(但し分かりにくい)
イトナ「俺は…勝った
この教室のカベよりも強い事が証明された
それだけでいい…それだけでいい…」
目がかなり血走っている
E組「(なんかまた面倒臭いの来やがった!!
殺せんせーもリアクションに困ってる!!
笑顔でもなく真顔でもなく…何だその中途半端な顔は!!)」
何だ其の顔は…
シロ「堀部イトナだ
名前で呼んであげて下さい
ああそれと私も少々過保護でね
しばらくの間彼の事を見守らせてもらいますよ」
カルマ「ねぇイトナ君」
赤羽は堀部に声を掛けた
カルマ「今外から手ぶらで入って来たよね
外どしゃ降りの雨なのに…なんでイトナ君一滴たりとも濡れてないの?」
堀部はジッと赤羽を見る
イトナ「………」
そしてきょろきょろとした
イトナ「…………おまえはたぶんこのクラスで一番強い
けど安心しろ俺より弱いから…」
くしゃくしゃと赤羽の頭を撫でた
カルマ「…!!」
イトナ「俺が殺したいと思うのは俺より強いかもしれない奴だけ」
堀部は殺せんせーの方に行く
不意に此方を振り向いたバチっ,と目が合った
イトナ「前言撤回」
ん?
イトナ「お前が強い…このクラスの中で1番…殺せんせーよりも」
教室はざわめきの声が上がる
イトナ「この教室では殺せんせー,そしてお前だけだ」
殺せんせー「強い弱いとはケンカの事ですかイトナ君?
力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ」
堀部は羊羹を取り出した
イトナ「立てるさだって俺達血を分けた兄弟なんだから」
全員−シロ−イトナ「!?き,き,き,き,き
兄弟ィ!?」
イトナ「負けた方が死亡な兄さん
その次はお前の番だ」
『如何して私が1番強いと思う』
イトナ「お前は…というよりお前ら5人は不思議な力を持っている
それだけでも強い…だが」
不思議な力…異能力か
イトナ「その中でもお前が1番強力で…最恐だ
お前の様な人間が何故表社会にいる
本来の性質は…裏だろう例えるならば闇の華…
それにお前は自分の歳も力も偽って」
『黙れ若造』
私は堀部の言葉を遮った
『偽ッて何が悪いンだ?』
私は目からハイライトを消し,殺気をこれでもかと出す
『…サボる』
殺せんせー「ちょっ夜桜さん!待ちなさい!」
私は其の言葉を無視して教室から出た