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私は山を登りある程度の所で止まり木の下に座る
いつの間にか雨は止んでいた
私の髪は風で揺れている
ふと,大好きな気配がした
国木田「全く,何も云わずにサボる馬鹿が何処にいる
此の阿呆」
『どっちなんだ,それ』
私はフッと笑った
『今の堀部は苦手だ
私の心に土足で入り込んで来て』
国木田「云いたく無いなら云わなくても良い
でも…俺にだけは話して欲しい」
『…分かった』
では,本当の事を話そうじゃ無いか
『私の年齢は20歳では無い
本当は24歳だ』
サラッと私は云った
国木田「そうか…は?」
独歩は驚き目を見開いていた
国木田「はぁああああ!?!!?」
やがて意味を理解したのか驚きの声を上げた
国木田「歳上…?」
『昔は中也や太宰に姉さんと云われていたな
今は恋花さん呼びでちょっと寂しい』
まぁ,4年前のあの日から20歳を演じる様になってから彼奴等の事はさん付けにしていたが…もう良いか
芥川にも無理をいっちまってたな…
『お前には本当の私を知っていて欲しい』
だから話したのに…何時迄上の空なのだ
国木田「…制服…似合ってるぞ」
『ぶっ飛ばすぞお前』
やっと出て来た言葉がそれか?
国木田「す,すまん…あまりに驚いて…」
全く…まぁ,好きだから許すが
私達は其の侭1日は其処でイチャ…過ごしていた