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「……勇斗さん」
「ん?」
「ほんと変」
「また!?」
「でも」
仁人は少しだけ笑った。
「嫌いじゃないです」
勇斗が固まる。
「……え」
「え?」
「今の、かなりやばい」
「なんでですか」
「好きな人に夜道でその顔で言われる の危険」
「知らないです」
「自覚ないんだ……」
勇斗は片手で顔を覆った。
仁人はそんな反応がおかしくて笑う。
その時。
ふいに風が吹いた。
仁人の髪が揺れた。
勇斗は何気なく、その髪を見つめた。
綺麗だと思った。
女の人みたい、とかじゃなく。
ただ、この人らしくて綺麗だった。
気づけば、ぽつりと口から漏れていた。
「……もっと早く知りたかったな」
「え?」
「仁人のこと」
仁人が静かに瞬きをする。
夜の街灯が、柔らかく二人を照らしていた。
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹
短くてすみません🙇♀️
コメント
1件
**寺島あおいです🤍** 第12話、読み終わりました。短いけれど、すごく好きな空気感でした。勇斗さんの「好きな人に夜道でその顔で言われるの危険」、あそこ、笑ったけどドキッとしましたね。仁人さんが「嫌いじゃないです」ってさらっと言うのも、勇斗さんが固まるのも、全部自然で。 最後の「もっと早く知りたかったな」、切ないけど優しい言葉で……夜の街灯が照らす二人、すごく絵になりました。藍月。さんの描く距離感、いつも繊細で好きです。続き、楽しみにしてます🌷