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皐月side
今日も良い天気だ。
俺は不思議と朝早く町へ出た。
何か起きそうだったから。
町を歩けばみんなからおはよう、朝早いのねなど沢山の声を掛けてくれたり、
これ持ってって!やらいつも感謝してる、などの言葉で上手く丸め込まれて荷物いっぱいになる始末…。
嬉しいんだけど…、流石に多すぎやせんか??
1人荷物に困ってると
「大変そうだな?」
皐月『え?あぁ、まぁ、でも町の人の気持ち何でッ!!』
いい終えた途端腹部に痛みが走った。
目線を下げればナイフが俺の腹部に刺さっていた。
皐月『なッ、何でッ!』
スっとフードを上げた男
皐月『…ッ!お、親父ッ?』
父親「ごめんなぁ、こうするしか方法無いんだ、お前に保険金かけてたの忘れてたわ…俺の為に…死んでくれ?」
親父はそのままグリグリとナイフを腹部に差し込んでくる。
痛すぎて仕方ない…、脂汗がどっと溢れてくる。
死にたくない。
まだ、アイツらと笑っていたいッ!
俺は父親が刺したナイフの腕を掴み
皐月『そっか、アンタは俺を殺してまで生きてたいんだな。』
父親「当たり前だッ!子供は親の枷にしかねぇんだ!だからお前も献上しろッ!」
怒りで刺さったナイフを抜いてそのまま父親を背負い投げした。
皐月『お前みたいなやつは親とは呼べないッ!自分の事は自分で尻拭いしろッ!二度と、風鈴に近付くなッ!!!』
父親はそのまま逃げ帰るように消えていった。
ナイフを急に抜いた事で血が溢れて止まらない……。
街の人たちが何とか止血してくれるが…間に合わねぇだろうなぁ。
あーあ、折角梅宮と付き合えたと思ったのに…人生って上手くいかねぇなぁ…。
そのまま俺は意識失った。