テラーノベル
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新曲の振り入れを終えた日の夜。
九人は事務所のモニタールームへ集まっていた。
今日は、先日ロケをした特番の放送日だった。
「よし。」
ラウールがリモコンを持って宣言する。
「今日は全員で見る!」
「なんで?」
阿部が首を傾げると、ラウールは真剣な顔で目黒を指差した。
「めめが暴走しないように。」
「監視です。」
部屋中が笑いに包まれる。
目黒だけが納得いかない顔をした。
「暴走しないし。」
「本当かなぁ。」
佐久間がにやにや笑う。
「絶対する。」
番組が始まる。
温泉旅館へ到着した九人が映し出されると、スタジオのテロップが大きく表示された。
『本日の目黒蓮 充電回数 0回』
「え?」
阿部が固まる。
「何これ。」
その数分後。
浴衣姿の阿部を見た目黒が自然にハグする。
画面の右上には、
『充電 1回目』
というテロップ。
「ちょっと!」
阿部が思わず立ち上がる。
「カウントされてる!」
ラウールは大爆笑だった。
「スタッフさん分かってる!」
康二も涙を流して笑う。
「編集さん最高や!」
番組が進むたびに、
『充電 2回目』
『充電 3回目』
『残量100%』
『本日も充電完了』
など、遊び心たっぷりのテロップが入る。
深澤は笑いすぎてソファにもたれかかった。
「もう。」
「ファンに隠す気ないじゃん。」
岩本も苦笑する。
「ここまで編集されたら逆に清々しい。」
阿部は顔を真っ赤にしていた。
「恥ずかしい……。」
目黒だけは少し嬉しそうだった。
「俺は別に。」
「隠す気ないし。」
「開き直った!」
渡辺が思わず突っ込む。
___________
番組は後半へ。
女湯を貸し切って撮影した三人の温泉シーンが流れる。
「うわぁ。」
「景色綺麗。」
阿部、深澤、渡辺が楽しそうに笑っている。
その横で。
目黒だけが腕を組んで真顔になった。
「……。」
「始まった。」
佐久間が小声で言う。
「嫉妬モード。」
目黒はテレビを見つめたまま呟く。
「全国放送かぁ……。」
「水着かぁ……。」
「俺だけが見たかったなぁ……。」
ラウールは爆笑しながら肩を叩く。
「重い!」
「重い重い!」
阿部は苦笑しながら目黒の腕をつつく。
「仕事だから。」
「分かってるけど。」
「嫉妬する。」
「正直だなぁ。」
深澤が笑った。
___________
続いて、部屋での談笑シーン。
そこでは渡辺が何度も映っていた。
『買い物で荷物を持ってもらった件』
『一人暮らし宣言』
など、過去の会話も交えながら、
『実はワガママ?』
というテロップまで付いている。
「ちょっと待て!」
渡辺が立ち上がる。
「俺そんなにワガママじゃない!」
「えー?」
ラウールが笑う。
「ショッピングモールで爆買いは?」
「必要だった!」
「荷物は?」
「佐久間が優しかった!」
「優しかったけど大変だった!」
佐久間が即座に反論し、部屋中がまた笑いに包まれた。
#🖤💚
おその★
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コメント
1件
うわぁ、第2話も面白かった……!「充電カウント」のテロップがスタッフさん渾身の遊び心で最高でしたね。阿部ちゃんが恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、めめが堂々としてくるところがもう微笑ましい。「俺だけが見たかったなぁ」の嫉妬モードも重いけど可愛いし。渡辺さんのワガママ疑惑テロップにも笑いました。編集さん、グループ内の関係性をよく分かってる。みんなの仲の良さがじんわり伝わってくるエピソードでした。