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御本人様には一切関係ございません!
izwさんside
sgiさんは…やっぱりスパイなのか…でも…スパイにしては、動きが遅すぎる気がする…9年前に初めて入ってきて、今の今まで俺らに危害を加えることはなかった…目的は何なんだろう…
kw「…なぁ、izw。」
iz「ん?」
kw「…もしも、fkrの記憶を奪ったのがsgiさんだったら……僕は……」
iz「……落ち着いて、kwmrさん。まだそうと決まった訳じゃない。」
…俺もまだ信じたくないけど…sgiさんがスパイなら、何個か理解できる事がある…。
前、俺が練習のしすぎで、足が上手く動かないから浮遊している所をsgiさんに見つかって、fkrさんに治療してもらってる間、みんなが何事かと集まった。そこにsgiさんはいなかった。そこに、闇を全身に纏ったアイツが現れた。今思えば、姿を見ても誰かなんて分からない異国の人間の姿を隠す理由なんてない。隠す理由はただ一つ。魔法で姿を変えても、バレる何かがあったから。
…そのバレる理由。多分、sgiさんが持つ、長いロッドと、身長だ。sgiさんは体術戦をする際、魔法を使うだけでなく、ロッドを振り回したりして使っている。長くそのやり方だったから、今更戦い方を変えられないんだ。そして、身長。179cmという高さは、魔法でも変えられない。だから魔法で変装した上で、身長もハッキリ分からないように闇を纏っていたんだ…透明な結界張って、誰も助けに来ないみたいなこと言ってたけど、そりゃ、sgiさんは俺らと戦ってる訳だから、助けに来れるわけがないよな。
“そういえば、コイツもロッドのようなもの持ってましたよね?”
“あぁ、ちょうどsgiさんのやつくらいのね”
…mnとkwmrさんはあの後そう言ってたけど…あれはsgiさんの持つロッドそのものだったんだな…
iz「…スパイという事実は変わらないと思う。でも、きっと…sgiさんはスパイなんてやりたくなかったんだと思う。」
他「えっ…?」
iz「アイツに空間魔法で出来た空間に誘われる前に、sgiさんから、目指せと言われた道を外れてもいいのかって話されたじゃん?」
“最初に『お前はここを目指せ』って示された目的地があってさ。そこへ行くのが自分の役割だし、一番筋が通ってるはずなのに……当の自分は、途中で偶然見つけた横道の方が大切になっちゃったんや。本来行くべき場所を無視して、引き返せない横道に迷い込むのって……約束を破ってるし、どう考えても間違ってるやんか。…そういう時って、やっぱり最初の道に戻るのが正解なんかな”
kw「…あったね。」
fk「…もしかして…」
iz「…うん。……この話、今なら意味が分かるかもしれない。きっとsgiさんはスパイなんて望んでいないのに、スパイをしろと命じられた。最初は何とも思ってなかったんだろうけど…長い年月をここで過ごしたことで、裏切りたくなくなってしまった。ここでみんなと過ごしたいという横道は、命令に反する。客観的に見ても、それは間違いだと言われるのは当然のこと…きっと、相当苦しんだんだと思う…」
他「…!」
…少しの間、みんなは黙り込んだ。色々考えているんだろうな…。
そして、沈黙を破ったのは、ymmtだった。
ym「……スパイ…正直、今でも信じられないけど…そう、なんだね…。」
他「…。」
ym「…僕、sgiさんのこと、助けたい!」
他「!」
ym「…sgiさん、この前仮眠取るって言って部屋で数十分寝てたけど、その時、何かに怯えてた…”わたしは…”って、普段使わない一人称で、何か言わされていたようで…きっと、やりたくないんだろうなって…」
mn「言わされていた?」
ym「…うん。その後、飛び起きて…その一瞬、いつもの青い瞳が、光のない真っ赤な瞳になってた。」
他「!?」
gn「どういうこと!?」
ym「分からない…!そして起きた後、僕を見て、”お前は…”って、僕が分からないみたいな反応で…僕が、えっ?って言ったら、青い瞳に戻って…」
kw「…赤い瞳…」
tr「kwmrさん?」
kw「…いや、何かあった気がしたんだけど…なんかモヤがかかったみたいに思い出せなくて…」
fk「…(モヤがかかったみたい…?trskもそんなこと言ってたような…)」
sg「あ?みんなして何してんの?」
他「!!」
ym「…sgiさん…」
sg「ん…?」
…なんか疲れてそう…?いや、まずは…ちゃんとハッキリさせないと…
iz「……ねぇ、sgiさん。」
sg「ん?」
iz「…貴方は…E国からのスパイですね。」
sg「ッ!?は、はぁ…!?なんやねん急に…」
まぁ、しらばっくれるよね…だけど、ハッキリさせてもらうよ。
iz「…この前、俺たちが闇を全身に纏った何者かに襲われた時、sgiさんはいなかったよね。」
sg「そりゃ、部屋にいるって言ったからな。」
iz「…それに、俺らの動きをわかっているかのような戦い方…近距離戦に持ち込むあの感じ…今思えば、貴方の戦い方そっくりですね?」
sg「根拠のない無理やりな話やな。」
…この調子だと、決定的な証拠がないと認めてくれなさそう…なら、アレを出すか。
iz「…なら、これをどう説明するの?」
sg「ッ…!」
俺が出したのは、kwmrさんが机の上から見つけた、埃まみれの紅葉を模したE国のバッジだった。この反応は…
iz「…これって、E国のバッジですよね。それに、E国は数百年前…つまり、貴方が産まれた頃にはもうE国は他の国の誰も受け入れない状態になったから、Q国出身で、少しして引っ越したなんて言い訳も通じませんよ。」
sg「!」
iz「…このバッジがあってなお、言い訳しますか?」
…お願いだから、否定してほしい。こんな冷たい言い方したけど…やっぱり…俺は認めたくなかった。リーダーという立ち位置にいるからこそ、頼りにくいと思った時、”頼っちゃいけないなんてないやろ?”って優しく言ってくれたあの言葉が、あの笑顔が、スパイの演技だったなんて、思いたくなかったから。
sg「…ふっ……」
だけど、そんな思いは届くわけもなかった。
sg「……ふふっ…くくっ…」
mn「sgi…さん…?」
sg「ふふふっ…あはははははははははっ!」
他「っ!!」
kw「……こ、この笑い声…あの日の…!」
sg「あーあ、残念。ま、9年バレんかっただけ凄いことか…」
そう言いながら笑うその顔は、今まで見てきたsgiさんの優しいお兄さんのようなものではなく、悪どい敵の顔だった。
kw「…sgiさん…貴方はっ…!」
sg「ふふっ…お久しぶりだねぇ、kwmrくん?」
kw「!その言い方っ…やっぱり…!」
ym「!まさかっ…」
sg「そ。十数年前、fkrの記憶を奪ったのは俺。」
kw「…っ!貴方がっ…貴方がッ!!」
fk「お、落ち着いてkwmr!」
kw「落ち着けるかッ!お前の記憶を奪ったのは…!」
sg「あははっ!記憶ない人に言ったって無駄やろ?wそれに、そんな思いなんかじゃ俺の魔法には勝てない!!」
kw「くそっ…!」
こんな…ここまで性格が変わるのか…?いつもあんなに優しくて…時々厳しくて…でも、世話焼きで…っ…
今目の前にいるのは、人を嘲笑って、人の思いを無駄だと一蹴する…まるで別人のようだった。
sg「くくくっ…バレたらもうあの魔法はかけてる意味もないか。」
fk「あの魔法?」
sg「忘却の幕切れ」
tr・kw「…ッ!!」
ym「trskさん?kwmrさん?」
tr「…そっか。思い出した…あの日、僕はsgiさんと…」
kw「…赤い瞳…見たことあると思ったら…」
iz「…?なんのこと…?」
sg「ま、バレたんなら、俺はもうここにいる理由はないな。」
ym「っ!待って!!」
sg「…何か?」
ym「…そんな…そんな嘘くさい演技なんてしないでよ!!そんなこと、本当は思ってもない癖に!!」
sg「……そんなん、お前がそう思いたくないってだけやろ?」
ym「…!」
sg「俺だって、やるときゃやるの。スパイでも、なんでもな…。」
ym「ッ…。」
sg「…。じゃ、さようなら。楽しかったで。」
mn「sgiさんっ!!」
そう言って、sgiさんは魔法を使い、目の前から姿を消してしまった。
…sgiさんが姿を消した後、誰も喋らなかった。喋れなかった。だって、みんな信じたくなかったことが起きてしまったのだから。
mn・gn「…sgiさん…」
…特に、sgiさんを兄のように慕っていた2人は、sgiさんがスパイかもしれないっていう話をしたこともなかったし、思ってもなかっただろうから、かなりダメージを受けてるみたい…
ym「…そういえば…その、trskさんとkwmrさん、さっきsgiさんが何か魔法を唱えた後、何か気づいたみたいな反応だったけど…何だったの?」
tr「あ、あぁ…実は、僕は前からsgiさんに対する疑惑があったんです。」
mn「疑惑…?」
tr「…スパイとは思ってなかったけど…Q国出身と言っていたけど、あの訛りは、この国のものじゃないし、なんとなく気になって…そして、あの襲ってきた、闇を纏った奴…sgiさんって判明したけど…襲ってきた奴の戦い方とか、持ってたロッドらしきもので、なんとなく、sgiさんって確信したから、sgiさんがいる部屋に行って、直接聞いた。そして、色々あって認めたけど…
“悪いけどさ…その記憶、消させてもらうな”
…って言って一対一のバトルになった。戦ったけど…僕は負けてもう立てないほどになってしまって…魔法によって記憶を消された…いや、霧がかかったようになって…。」
kw「…僕は、今日の模擬戦で一瞬sgiさんの瞳が真っ赤になっているのを見て…それに驚いてたら、sgiさんが何かしらの魔法を口にしたみたいで、そのことをスッと忘れてたんだよ。」
ym「!そうか…あの時何かを話していたんじゃなくて…kwmrさんに対して魔法を唱えていたんだ…!」
fk「…それも、だけどさ…」
他「?」
fk「…sgiさんが言っていた、記憶って…?」
kw「……。」
fk「kwmr…?」
kw「…。」
fk「kwmrっ!!」
kw「…虚空の封印書。」
fk「…えっ?」
kw「…その魔法のせいで、お前は過去の記憶を失ってるんだよ。」
fk「…!な、何で…?もしそうなら、何でそのことをkwmrが知ってるの?」
kw「…まだ、知らなくていい。全てのことは、本を破り捨てて、本の所有者…魔法を使ったsgiさんを倒してから。」
gn「!た、倒すって…」
mn「…。」
kw「…僕だって、今でも信じたくないよ。でも、これが現実なんだ。」
tr「…そう、これが…現実…」
…sgiさんがいなくなってしまったのを実感してしまい、みんながそう自分に言い聞かせることでしか、自分のメンタルを保つ方法がなかった。
iz「……とりあえず、今日はみんな休もう。」
ym「…はい。」
sgiさんside
あーあ…やってもうた…あんなこと言う気なかったんになぁ…まぁ、あんな酷い言い方すれば、俺を追う気にもならんやろうな…
アルド「やっちゃったようだね。」
sg「…どうせ、後少しでバレてたんや。魔導結社のことも、メンバーも、もうどうでもえぇ。」
アルド「……どうでもえぇねぇ…。」
sg「…なんや。アルド。」
アルド「…別に。そんな悲しそうな顔で言われても、説得力ないよって話。」
sg「…。ふん。」
………もしも俺が、元からQ国の人間だったなら…こうはならなかったのかもな…。
…もしも、だなんて考えたって無駄やけど…
アルド「…行くぞ。」
sg「…あぁ。」
続く
全部解説は面白く無くなるので、ここで話したことを少し話すと、sgiさんが「忘却の幕切れ」という魔法を唱えました。それは、忘却の霧を「塗りつぶされた禁書録」にてかけられたtrskさんと、「魔導の底のノイズ」にて、かけられたkwmrさんです。どこで?と思うかもしれませんが、変なところがあります。
“sgiさんは、首を傾げながら何かを言おうと口を動かしていたが、そこから声が発されていなかった気がした。いや、聞こえなかったのかもしれない。小声だったのかな?”
というのがありましたが、実はここで、小さな声で魔法を唱えていたということでした。赤い目を見られては、fkrさんの記憶を奪った奴と同じ目をしているとバレてしまう可能性があったからです。だから、周りにバレないように…と言う感じです。
では、閲覧ありがとうございました!!
コメント
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おお…第21話、ついにsgiさんの真実が明かされてしまいましたね…。izwさんがバッジを差し出す場面、本当に息を呑みました。これまで優しいお兄さんだった人が、急に悪どい笑みを浮かべるギャップが怖くて、でもどこか納得してしまう自分もいて…。ymmtくんが「嘘くさい演技しないで」って叫んだところ、胸がぎゅっとなりました。あれだけ慕っていた人にああ言うのは相当な勇気だったはず。それでも「もしも最初からQ国の人間だったら」なんて考えてしまうsgiさんの心情もチラッと見えて、複雑な気持ちです。続きが気になりますね…。