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湊”村”
ここは自然が豊かで気持ちいな…
王宮ではずっと味わえなかったことだ
俺は一人、草むらに寝転んでいた
…俺にとって、あきなは、あの三人とは違うのだろうか
みんな大切な家族、そう思ってたのに
《お前さ、あきなのこと好きだろ?》
…分からない
でも、もしかしたら俺ははじめて会ったときにもう…
湊”王宮 自室”
これは俺が国王になって1年がたとうとしてた頃だろうか
お母様からの命令で、海の先にある村に攻めいれと、俺から指示を出すよう言われた
別に俺はそこにいった訳じゃない
でも、現地の情報は詳しくはいってきていた
向こうは小さな村、相手にもならなかったらしい
その後もなんかやってたらしいけど俺は寝た
だってつまんなかったんだもん
次の日は加賀美から叩き起こされた
こいつは国王に容赦しないなと思ったけど二度寝とかしたらもっと酷いことなりそうだし、大人しく起きた
食堂までの道を歩いているとき、見たこともない赤メッシュをなびかせた小さな男の子が俺の横を通った
王宮は人が多い、だからすれ違うのも当たり前で多くあること、慣れていたのに
なぜか俺は、その子から目が離せなかった
彼が廊下の奥に早足で進んでいく様子に釘付けになっていた
[…湊様?]
「ッ!ああ、悪い」
その日はずっとその子のことを考えてたと思う(多分)
その日の夜、自室にいると、ノックが聞こえた
[湊様、入ってもよろしいですか?]
「ああ、」
[失礼します]
扉を開け、入ってきたのは加賀美と、そして、あの子だった
「…ッ!」
[新人の子です、挨拶に参りました]
『…三枝、明那、です』
小さい、か細い声でそういった
そして一礼した後、俺と目があった
すぐにそらされてしまったが、綺麗な目だな、と思った
[…あきな、もう戻って大丈夫ですよ、ありがとうございます]
そういうと頷き、失礼しました、と言ってから、そそくさと部屋をでていった
[あの子はですね…]
加賀美から、昨日のことを聞いた
人質…胸くそ悪いがしょうがない、今はこういう世界なんだから
「…そうか」
その夜、俺はこっそり抜け出して、庭にむかった
そしてばれないように胡蝶蘭を植えた
あきなのことを想いながら
その時から、ほんとは意味を知っていたのに
湊”村”
そんなことを思い出していると、突然頭上から声が降ってきた
{なるほど、あきなのことが…}
驚き、目を開くと、もちさんと目があった
「…え、聞いてたの?」
{まぁ、一応}
もちさんは俺のとなりに腰を下ろした
{僕はいいと思いますけどね、世の中誰が誰を好きであろうと}
「そういうもちさんは好きな人いる?」
{いませんよ…できるわけないですし…
でもあなたはいいですよね!お見合いとかしょっちゅうされることですし…}
もちさんには敬語を外せとなんかいも言ったんだがこれが癖らしい
あきなとかにはタメで話してると思ったんだけどな
「それでも、ほんとに好きな人と結ばれないなんてやじゃない?」
{あなたなら自分の力で…}
「好きな人は好きにさせたい!偽物の恋なんて面白くないよ」
{…そういうこと考えるんだ}
「まぁね…でもそのためには助け出さんといかん」
{…そっか}
「頑張ろうな!」
それに答えることもなく、もちさんは立ち上がった
{当たり前}
決意は一緒
{あ、結婚式には呼んでね?}
「まだ早いよ!」
執行まで、残り1ヶ月