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………戦争終了!!
ーー鬱先生視点ーー
ザザッ…(インカム)
グルッペン「皆よくやった!」
グルッペン「無事、暗殺部隊により王族の殺害に成功した!」
グルッペン「我々だ軍の勝利だ!!」
グルッペン「諸君、ご苦労だった!」
兵士達「「「 うおおお!! !!」」」
鬱先生「まぁ、こんな小国相手に余裕ですわ!」
コネシマ「おお!やったな!!」
ゾムが部下を送って数分で戦争終結の合図が出た。
鬱先生(それにしても…)
鬱・コネ「…………。」
ゾム「………。」
鬱先生「いつまで探しとんねん……」
鬱先生「ゾム、鍵はいくつか出てきたやろ?」
鬱先生「アレじゃアカンの?」
俺の質問にゾムは独り言のように返す。
ゾム「まだ戦争は終わってない」
ゾム「アイツはまだ何か残しとるはずや」
ゾム「あんな正々堂々と俺に向かって来おへんはずやねん」
ゾム「……っクソ…見つからへん 」
ゾムは思い詰めた表情で男を漁っている。
コネシマ「ゾム、お前この教会に用があったんやないんか?」
ゾム「あ” ぁ”?」
ゾム「てめぇ、絶対に手ぇ出すなよ!」
教会という言葉に反応したゾムの言葉には怒りと圧がこもっていた。
鬱先生(こわ……)
キィィ…ガチャ……
コネシマは容赦なくドアを開ける
ゾム「おい、てめぇ!!」
ゾムは素早くコネシマの元へ移動し、コネシマの首に短剣を向けた
ゾム「てめぇ…何しやがんだ!!」
ゾム「ぶっ殺すぞ!!」
鬱先生「…っぁ!」
俺には入る隙もなく、ただ後ろで無事であることを祈った。
鬱先生(ガチで、何しとるんやシッマ!)
鬱先生(ゾムが教会守りながら戦っとったの知っとるやろ!)
鬱先生(今殺されてもおかしくなかったで!)
コネシマ「…ゾム、目の前に子供もおるから剣を下ろしてくれ」
コネシマ「俺は子供に危害を加える気はない」
コネシマ「危害を加えたら迷いなく俺の首を切ってええ」
教会の奥には怯えて、皆でかたまる子供達がいた。
ゾム「…………ちっ」
ゾムは子供を認識すると短剣を下ろした。
コネシマ「………ふぅ…」
コネシマ「こんにちは~!俺はwrwrd国のコネシマって言います!」
「こっちがゾムで、その後ろにおるのが鬱です!」
「君らに危害を加えるつもりは無いから」
「安心出来ひんと思うけど」
「安心してほしい!」
コネシマ「ほんで、このゾムがここの教会に何か用があったみたいやから」
「用件だけ済ませたら帰ります」
ゾム「!?」
コネシマ「で、ゾムは何がしたいんや?」
ゾム「………っ」
「あの…………」
奥にいた1人の女性が手を上げる
コネシマ「ん?なんや?」
コネシマ「ゾムの知り合いか?」
ゾム「……知らん」
コネシマ「君、なんや?」
コネシマが女性に話しかける。
女性「あっ…あの………」
女性「ゾムさん……」
女性「お、覚えてない…ですか?」
女性「あの…先生の子供…なんですけど」
女性「さ、さすがに覚えてないですよね」
ゾム「先生……子供……」
ゾム「ああ!!マヒル…やったっけ?」
ゾム「おった気がする…!」
女性「そ、そう!」
女性「私、マヒルです!」
女性「…ゾムさん、先生さがしてるんですか?」
ゾム「!!」
ゾム「どどど、どこにおるの?」
ゾムは先程までと、うってかわって焦った様子だった。
女性「おと…せ、先生の名前…覚えてますか?」
ゾム「サブロウ・クーザンナーやろ?」
女性「そうです……こっち来てください」
女性はそう言うと俺らの居る玄関から教会の裏へ出ていった。
女性「こ、ここに先生がいます……」
女性が案内したのはたくさんの墓石が並んだ裏庭だった。
ゾム「………っ!!」
ゾム「いい、いつや?」
ゾム「いつ死んだんや…?」
女性「お、一昨日の朝、見つけて…」
女性「だ、誰かに…殺されてて…」
ゾム「………っ!」
鬱先生(一昨日はこの街にゾムもおったはずやけど)
鬱先生(何で知らんのや?)
女性「あ…あと、これ…」
女性「お父さんが持ってました…」
女性はポケットから何かをとりだし、ゾムに渡す。
ゾムは閃いた顔をして女性に「ありがとう」と返すと再度男の死体を漁り始めた。
ゾムは男の懐から白く、指輪入れくらいの大きさの箱を取り出す。
ゾムは慎重に女性から貰った鍵を挿し込んだ。
ガ……チャ…
コネシマ「何が入っとるん??」
コネシマが興味津々でゾムに尋ねる。
しかし、ゾムは返事をせず、深刻な面持ちで中に入っていた紙を見て黙り込んでいる。
ゾム「……地下に行ってくる」
鬱先生(どこの地下や…?)
コネシマ「俺も着いていってええか?」
ゾムはただ返事もなく深刻な面持ちで走っていってしまった。
鬱先生(なんや、気ぃ悪っ)
しかし、コネシマはそれでも構わずゾムに着いていった。
鬱先生「ちょ、コネシマ待てや!」
~屋敷~
ゾムが入っていったのはある屋敷で、ゾムは迷わず屋敷の中を走っていった。
屋敷は戦争の面影を残し、所々崩壊していた。
ピチョッ…
鬱先生「…うわっ、ここの廊下死体多すぎやろ……」
鬱先生「大きい血の池が出来とるやん」
コネシマ「おっきい屋敷やな……」
コネシマ「ゾム、ここは誰の屋敷なん?」
コネシマ「どこに向かってるん?」
コネシマ「お、なんやあれは!?」
鬱先生「ちょ、コネシマ勝手にどこか行こうとするなよ!」
俺は必死にコネシマを制御しようとするが止まらず、
ゾムはコネシマのこのウザさに痺れをきらしたのか口をひらいた。
ゾム「勝手にうろちょろすんな!」
ゾム「……ここはカンデレー家」
ゾム「さっきの死体の男の家や」
ゾム「この先に地下がある」
ゾム「あとはこれを読んだら分かるやろ」
ゾムは先ほど手にしていた紙をくれた。
鬱先生「!?」
コネシマ「ヤバイやん…!」
紙には手書きでこう書かれていた。
「ゾムへ、
これを読んでるってことは
君は僕を倒し、先生にも会ったんだね
察しのいい君なら気づいているだろうけ
ど、まだ戦争は終わっていない。
正確にいうとまだ君達は勝てていない。
僕は昨日のうちに君が寝返ることも想定
してwrwrd国にロボット兵と暗殺部隊を
送っておいたんだ。
君とそっくりに造った最強兵士だよ!
せいぜい足掻いてね?w
※制御装置は使えない」
鬱先生「なんや使えないって?」
コネシマ「停められへんってことか?」
鬱先生「じゃあ、なにしに来たん!?」
ゾム「しーーっ!」
ゾムがこちらを睨む
鬱・コネ「!」
ゾムの一言で場に緊張が走った。
気づくとある1つの部屋に着いていた。
鬱先生(ここに何かあるんか…?)
ガチャ……
ゾム「突撃!」
合図で皆各々の武器を構え、部屋へ入る。
…しかし、部屋には誰もおらず、部屋の奥に下へ続く階段が見えた。
鬱先生「おっ、地下室あった!」
鬱先生「さっきゾムが言っとったのここなんやろ?」
俺が地下への階段へ足を踏み出した時、
「ジジッ……」
音が鳴った。
鬱先生「なんや!?」
コネシマ「大先生、インカムや」
鬱先生「……あぁ…インカムか」
(インカム)
ショッピ「あの、聞こえますか」
コネシマ「聞こえとるで!」
ショッピ「チッ、クソ先輩…」(ボソッ)
コネシマ「おい!なんや…!」
ショッピ「ゾムさん、聞こえてますか?」
コネシマを無視し、ショッピが食い気味で質問する。
ゾム「……聞こえとるで」
ショッピ「あの、今wrwrd国にロボットが押し寄せてるんですけど…」
ショッピ「その制御装置が ゾムさんが居った屋敷にあるみたいなんで」
ショッピ「停めて来てくれませんか?」
ショッピ「今結構、城外の兵士削られてて、ギリギリなんです…」
ゾム「今そこに向かってる」
ゾム「後少し耐えてくれ」
ショッピ「了解っす…お願いします!」