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ミーン、ミーン、、ミィー、、、。
茹だる夏の暑さに、蝉の鳴き声もか細く聞こえる中、、。
照り返す太陽、、、耳に届く潮騒の音、、
目に映るは大海原、、、、、、。
そう、、、俺たちは、今海にいる、、。
ライ・ロイ『(クッソ、、あちィィィィィィッ)』
ライとロイは、髪を纏めて、水着を着て、エプロンをしながら海の家を手伝っていた。
ことの発端は、先日の俺たちがやらかし、、、いやロイがッやらかしたッッ件で、部屋をめちゃくちゃにしてしまったからァ、、怒った家主兼身寄りのない俺たちの保護者であるペテルギウスが、、「そんなに、、体力が余っているのなら、尽力してくるとよいのデス!!」と発狂されながらブチギレられ、シリウス姐さんのやってる海の家に強制搬送され、今に至る。
ライ「やれやれ、、、ひどいめにあっているともゥ、、」
ライはジュース瓶を冷蔵庫に補充しながら言う。ぶつくさ言うライに向けて、ロイは「ライィィー、ジュース1本、ビール2本ちょうだいィッ」
ライは言われ通り、ロイにとって気だるげに「ん、、ほい、、ッ」と渡す。
ロイは小さく「あんがとッ、、」呟き、 注文が入った席に持っていく。
はぁぁ、、、とライは苦笑しながら、引き続き、ジュース瓶の補充に勤しんでいると、、、。
「ライくーーーーん、それ終わったらこっち手伝ってもらってもいいかしら?」
シリウス姐さんの声がカウンター越しに響き、ライは「はーーーーいィッ、、」はぁ、やれやれっと呟きながら補充を入れ終わり、カウンターに行く。
するとカウンターキッチンにはいくつか料理ができており、テーブル席、注文票、オーダー順に並ばれていた。
「ライ君、お願いしますねっ」
シリウス姐さんはにこっと笑いながらまだ出来上がってない料理を他のアルバイトと一緒に作っている。
ライはオーダー順に、料理を両手に持ち、ぶっきら棒に「お待たせしましたァー、注文は、、、以上になりますゥ、、、」と伝え料理は優しく置き、注文表をその場に置き、去る。
ライの接客は愛想はないが、謎に拘りがあるのかちゃんと食べやすいような位置に料理を置き、さりげなくカトラリーもセットして戻ってくる。
一方でロイ君は、、、慣れてる、、
彼はヒョロっと接客をこなし、お客さんに合わせておすすめをお伝えしつつ、さりげない気遣いもでき、かなり売り上げ貢献している。
ライ君と違いにこにこ笑うロイはお客さんから好印象で、、、とても素晴らしいデスッッッ
(失礼なこともないし、上出来、上出来デス♪)とシリウス姐さんはにこっと笑いながら2人を見ながら思うのであった。
2人がカウンターキッチンに戻った際、シリウス姐さんが2人に声を掛ける。
シ「あと少しでランチタイムが終わります、落ち着いたらお昼にしましょう♪チャーハン等でよろしいですか?」
2人はチャーハンと聞いて同時に、コクコクと頷く。シリウス姐さんはそんな2人を見て(余程お腹が空いているのデスネ、素直で、お可愛いデス、、)とクスっと笑い、(チャーハンは期限ギリギリの具材を沢山使った大盛りにしてあげましょ♪)と思いながら、残りの料理を仕上げる。
ライは(、、どんなチャーハンが食べれるのかなァ、、)とチャーハンの味を想像し楽しみにつつ、ロイは内心(クッソ疲れたァー、早く休みたいんだけどゥ、、もう充分売り上げ貢献したよねェ?、、ケッ)と笑顔の裏で、毒を吐きまくり、、と双方、個々で思いながら、残りの仕事を勤しむのであった、、、。
ん?今回は、、、ルイちゃんは?
ルイ「はぁ?あんな暑いとこ行きたいわけないじゃんッ絶対っ家に居るゥ!!」と断固外に出ようとしなかったので、、、、お留守番である。