ブラックナイツヘイド(w×m)
若井×大森
Dom/Subユニバースのお話です。
dom 若井
sub 大森
switch 藤澤
Usual 2つめの性を持たない人の事
何年もずっとすれ違うふたり
少しシリアスなお話です。
エロではありませんが藤澤×大森っぽいコマンドの描写あります。
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この世にはふたつの性がある
ふたつめの性が俺の人生を狂わせる
神様、どうして僕らを別にしたんですか
期待してしまうじゃないですか
そんな性が俺は
大っ嫌いだ
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大森side
パキ……パキ……
目覚めたら抑制剤を飲む
これが毎日
本当に嫌気がさす
仕方がないとわかっていても
嫌なものは嫌だ
今日もスタジオ練習からのミーティング。
多忙の方が色々と考えたりしなくていいけど
その分、メンバーと居る時間が長くなる。
俺は若井と居るのが苦痛だ。
まあ、今に始まった事じゃなく、ずっとだけど。
sub(サブ)の僕にはdom(ドム)の若井が正直きつい。
だって俺は
domが嫌いだから
涼ちゃんはswitch(スイッチ)だからいい。
寧ろ色々と助けて貰ってるからありがたい。
そんなdom嫌いの僕の事を配慮して
スタッフは基本Usual(ユージュアル)と何かあった時の保険で数人switchにしてもらっている。
今日はほぼ一日スタジオで缶詰か……
そろそろ今の抑制剤じゃあ効かなくなってきた。
もっと強いやつにかえてもらわないと……
『大森さん、これ以上強い抑制剤に頼ると何かあった時の反動が大きくなってしまいます。せめてうちの病院でコマンドケアかコマンドパートナーだけでも見つけてください』
今の抑制剤に変えてもらう時に医師から言われた事。
わかってはいても現状は難しい。
どうしても苦しくなった時はswitchのマネージャーや涼ちゃんにコマンドを出してもらっているけど、それも気休め程度にしかならなくなってきた。
昔…………一度……たった一度だけ若井からコマンドを出してもらったことがある。
僕が、サブドロップになりかけた時に周りに他のdomもswitchも居ない、コマンドを出せるのが若井しかいないって時に出してもらった。
俺はあの時の……高揚感が忘れられない……
それが初めてdomだったからなのか若井だったからなのか……
だから……
ダメだ、考えない様にしよう。
とりあえず今日は念の為、多く飲んでおこうといつもより抑制剤を飲み家を出た。
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あーー……やっと終わった……
今日のミーティングは意見の交差が激しくて長かった。
まあ、何とかやりたいところまではやったし、若井が用事あると先に帰ったから少し楽だ。
若井と時間が長ければ長いほど辛くなる。
甘えたいとか撫でて褒めて欲しいとかコマンド外で撫でられたり褒められる事はあってもやはり有り無しじゃあ全然高揚感が違う。
でも若井とはパートナーを組みたくない。
いや、組むべき相手じゃない。
自分の近くに反対の性の人が居て、しかも長い時間一緒にいるのならパートナーを組む方が利点がある。
でも僕はその利点より、いつか若井とパートナー解消となる日が来ることの方が怖い。
もし、解消となった時に元パートナーと一緒にバンドなんてだれがするんだよ……
気まずいだけで結果、脱退、若しくは解散だ。
そんな事になるくらいなら今のままがいい。
俺は…………今を壊したくない
だめだ
要らぬ事は考えずにさっさと帰ろうと準備をしていたら、トントンと俺の肩を叩く人
藤澤「ねえねえ、元貴っ」
大森「ほぇ〜、どーした〜」
藤澤「ふふ、お疲れだね。大丈夫?」
大森「ん〜〜〜、大丈夫」
藤澤「毎回言ってるけど限界来る前に言ってよ」
大森「涼ちゃんは心配性だね〜、愛されてるわ〜俺」
藤澤「もぉ〜!人が心配してるのにそうやって茶化す!!」
大森「ごめんごめん、んで何か用事?」
藤澤「そうだった!良かったらご飯一緒に食べて帰らないかなって」
大森「いーねー、んじゃ行こう」
藤澤「ふふっ、ありがと」
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今回の表紙
さあ、現段階で私最大の長編の始まりです。
初めてのdomsub作品で完成まで約5ヶ月間、ちまちま書き続けてきました。
めちゃくちゃ頑張ったので、今後、感想コメント、♡を沢山いただけると嬉しいです♡
2025.9.18 kurara
コメント
16件
大大大大大遅刻…他のストーリーも読めてなくて悔しすぎます…久しぶりにテラーに戻ってきたら前に仰っていた物語がスタートしていて飛んできてしまいました…!! これまた素敵な物語になりそうな予感🥰
検索で見つけて、この作品は絶対良作だと思いました〜🥹続きが楽しみです🫶🏻
………………🤤