_____朝
『かんりょう、っと』
私は荷物をまとめていた。
ていっても軽くだけど
『…来た』
まぁ行かなくても入ってくるだろ
悟「イヴ〜!!!
なんで出てきてくれないの!?」
『スミレー』(うるさいです。行きますよ)
悟「あ!!置いてかないでよー!!」
▶▼◀▲▶▼◀▲▶▼◀▲▶▼◀▲▶▼◀
『何故、こんな街中に?』←薬処方済
悟「君に会いたがってる人がいてさー」
会いたがってる人…?
私の存在を知ってる人はあまりいない。
クソ両親でもないし、お兄ちゃんでもない
でも1人だけ思い当たる人が居た。
『憂くん((ボソッ』
悟「そう!!あったりー!!!」
『は??』
何言ってんのかわかんなかった
悟「イヴに会いたがってるのは
憂くんこと、乙骨憂太くんだよー!!」
憂くんが??嘘だ。
だって私はあの時憂くんに_____
「五条先生っ!!!」
後ろから懐かしい声がした
悟「やっと来たー遅いぞー」
「遅くないです!!!」
振り返ると
昔の面影がある憂くんの姿があった
悟「君の会いたがってた
天海イヴちゃんでーす!!」
憂「いや!!全然名前違いますけど!?」
気づいてないな。憂くん。
ちょっと哀しい…
『憂くん。私、天海棗。』
憂「えっ!?ホントに!?」
『うん。本名は狗巻棗。』
憂「狗巻って…」
悟「棘の妹ちゃんだよ〜」
憂「えっ!?棘くんの!?」
『名前偽っててごめんなさい』
憂「大丈夫だよ!!
それより、喋れるの?」
『五条悟が薬くれたんだ』
憂「良かった〜!!あんな別れ方したから
嫌いになってるのかと思った〜」
『嫌いにならないよ』
『そう言えば、里香ちゃんにも会いたい』
憂「久しぶりに会うからなぁ…
里香ちゃん興奮しすぎないといいけど
…里香ちゃん、棗ちゃんに会えたよ」
すると出てくる特級呪霊。
これが里香ちゃんだ。
里「な”ぁ”ぁぁ”ぁつぅぅぅめ”ぇぇ”ぇぇ
会”いたか”った”ぁぁぁ”ぁ”」
『わっ』
他人から見れば襲いかかった風に見えるが
立派なスキンシップだ。
『くすぐったい…w』
悟「あの無表情の棗の顔を破った…!?」
憂「里香ちゃん。それぐらいにしないと
棗ちゃんベタベタになっちゃうよ?」
里香ちゃんの涎で
現在進行形でベタベタなんだけど。
悪い気はしないけどね
『あ。憂くん。』
憂「ん?どうしたの?」
『私、名前偽るから
今日からイヴね。天海イヴ。』
憂「2人きりの時は棗ちゃんでもいいよね?」
『2人きりの時はいいよ』
憂「呼び捨て?」
『うん』
悟「んじゃ、行こうか。高専」
『…』
憂「緊張してる?」
『まぁ、』
憂「棗ちゃんなら大丈夫!!
皆個性的だけど仲良くなれるよ!!」
『うんっ!!』
私と憂くんは手を繋いだ。
_____今度こそ、離れないように。
゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+
〜憂太side〜
五条先生から突然呼び出しを食らった
説教かなと思って急いだ
そこには五条先生と黒髪の少女が立ってた。
(彼女さんかな…)
その少女を見てるとあることを思い出した
『棗ちゃん、どこにいるのかな』
ボソッと呟いて五条先生の元へ向かう
悟「遅いよ〜」
突然黒髪の少女の紹介を始める五条先生。
説明くらい入れて!?
悟「君の会いたがってた
天海イヴちゃんでーす!」
天海イヴ…?
僕は棗ちゃんに会いたいんだけど…
『いや!全然名前違いますけど!?』
少し黒髪の少女は悲しい顔をした
そして口を開いた
「憂くん。私、天海棗。」
【憂くん】
棗ちゃんだけが呼ぶ僕のあだ名
ホントに…
『ホントに!?』
棗「うん。本名は狗巻棗。」
狗巻って…棘くんと同じ…
『狗巻って…』
悟「棘の妹ちゃんだよ〜」
『えっ!?棘くんの!?』
あの棘くんの…!?
そう言えば言ってたな…
だから昔から語彙が花の名前なんだ…
っていうか…!!
『喋れるの?』
普段喋ったら
呪いをかけてしまうはずなのに
棗「五条悟が薬をくれたんだ」
『良かった〜!!あんな別れ方したから
嫌いになってるのかと思った〜』
これ以上巻き込みたくないからと決別した。
『嫌いにならないよ』
ふわっとした笑顔で言った
(可愛い…)
そう思ってると
あ。と思い出したかのように言った
棗「そういえば、里香ちゃんにも会いたい」
里香ちゃんか…大丈夫かなぁ…
『久しぶりに会うからなぁ…
里香ちゃん興奮しないといいけど…
…里香ちゃん。棗ちゃんに会えたよ』
するとにゅるっと出てくる里香ちゃん。
里「な”ぁ”ぁぁ”ぁつぅぅぅめ”ぇぇ”ぇぇ
会”いたか”った”ぁぁぁ”ぁ”」
棗「わっ」
僕も正直言うと抱きつきたかった。
正直に言うとね…?
棗「くすぐったい…w」
笑った棗ちゃんの顔見れて一安心
五条先生は何か驚いてたけど
…あ。そろそろベタベタになっちゃうな
『里香ちゃん。それぐらいにしないと
棗ちゃんベタベタになっちゃうよ?』
棗ちゃんはちょっと髪が濡れてた
棗「あ。憂くん。」
不意に名前を呼ばれる
『ん?どうしたの?』
棗「私、名前偽るから
今日からイヴね。天海イヴ。」
『2人きりの時棗ちゃんでもいいんだよね?』
棗「2人きりの時はいいよ」
ねぇ、棗ちゃん。
棗ちゃんは気づいてないかもしれないけど
今、君は凄く苦しそうな顔してるんだよ。
_____何を隠してるの?
僕は棗ちゃんと手を繋いだ
_____今度はちゃんと守るよ
゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+
高専に来る途中、
憂くんから色んな話を聞いた
『すじこ、明太子…』
(いざ入るとなると緊張する)
憂「じゃあこのまま手繋いでてあげるね」
こうゆう優しさに何度救われたか
憂くんは分かってない。
多分気づかない。
『しゃけ』(うん)
校舎に入ると走る音と一緒に声が聞こえる
「ごじょーーーーせんせー!!!」
『ツナ』(賑やか)
憂「いつも通りだよ笑」
「うるせぇよ虎杖。」
「アンタ何してもうるさいんだから」
「ひっど!!」
悟「ほらイヴ。自己紹介。」
出来るわけないでしょ
『イヴ。』
「え??それだけ??」
後ろに下がり
きゅっと憂くんの袖を掴む
それを感じ取ったのか
憂「ごめんね。イヴは呪言師なんだ。」
「狗巻先輩と同じ??」
ごめんなさいっ…
生きてて、ごめんなさい…
『で、てくる…』
憂「やば…!!!」
「姫二…近ヅクな”ぁ”ぁぁ”ぁ」
『ごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい』
バレちゃう…!!
お兄ちゃんにバレちゃう…!!!
「何だこれ…!!」
「おかか!!!」
「憂太!!何があった!?」
こちらを見る憂くん
ダメ…!!言わないで…
棘「…こんぶ?」
お兄ちゃん…!??
なんで、近寄ってくるの…!?
危ない…!!危ないから…!!!
『ち、近づかないで…!!!』
口を塞ぐが遅かった。
またお兄ちゃんに呪言を使った
棘「!?」
「オ前ガぁ”ァ”ァ”ァ”」
『もう…やめて!!!』
呪霊の動きが止まる
「止まった…!?」
憂(棗ちゃんの言うことだけ聞く…)
『もう…大丈夫だから、』
「姫、ダいジョウブ、信ジル」
『…』
バレてしまった。
階級も、呪霊がいることも。
______消すしかない。記憶を
『憂くん、耳を。』
憂「いいの、?」
『うん』
憂「…分かった」
私は発する
ごめんなさい。
これが私のつく
________最大の嘘。
コメント
1件
続き楽しみにしてます!