青黄です。
苦手な方はパスしてください
これは1人の王子様と恋するただのレギュラーのお話。
黄)どうして物語の主人公以外は幸せになることが出来ないのだろうッ、、
僕は物語で言う”レギュラー”毎日いるが大きな存在では無い。むしろ主人公視点だと薄い存在だろう。
僕はこの城のメイドでこの城の王子、青様に一途に恋をし続けている。
そして隣の城の王女。彼女は全てが完璧で惚れたら負け的な様な存在。きっと僕の大好きな王子はこの彼女が好きなんだろう。なんでかって?交流の場があれば彼は彼女の隣。
僕だってもう気づいてる。王子は王女と幸せになるんだって、小さい頃からずっと名作の物語を見てきた。王子様とメイドなんか似合う訳ない。
黄)僕の恋。終わっちゃったな
そんなことを呟くと大きな体が僕を包み込んだ。
青)最近頑張り過ぎてるけど大丈夫なの?
青)全然寝れてないんでしょ。ほらクマできてる
そんなカッコイイこと言わないでよばかッ。
もっと好きになっちゃうじゃん。頑張ってるなんて当たり前。頑張らないとこの城から離れないといけないのだもの。あーあ青様に心配掛けるのならこの仕事は辞めた方がいいのかな。
そんな事を思っていると思わず口が滑った。
黄)青様にとって僕はどんな存在なのですか
あ、言っちゃった。嫌われるッ
青)1番信頼の出来るかわいいメイドさんかな?
彼の言葉は甘くて優しかった。僕のダメな事なんて嫌なくらい知っているのに。そんな事言わないで。この恋から離れたいの。
離れたい、、!?
そっか分かってたんだ。最初から。
もう青様の目の前から。そしてこの世から消えればいいんだ。
黄)大好きでしたよ。青様ッ
もちろん彼の目の前で言いたかったが度胸の無い僕は一人で呟いた。
黄)3日後の交流会の後でいいかな
僕は人生で初めての”死”を考えた。
考えたのではなく決めたのか
それから僕は彼がこれから困らない様に精一杯人生の全てを果たすように働いた。周りのメイドからはどうしたのかと視線を向けられるがそんな事も関係がない。
〜3日後〜
ついに来てしまった。この時間が。もう隣の国の王女は来ている。ほら見てくださいよ。アレッもう確定で青様の事が好きですよ。
黄)ッ〜〜〜、、
はぁ、王子に嫉妬するなんてバカみたい。
この時には僕の限界が来ていた
黄)もう頑張ったしいいよねッ、、
そうして僕は音をたてずにドアを開け閉めし長い長い廊下を3分歩いて屋上に来た。最後にやり逃したことはないかと思ったが僕一人じゃ叶えられない夢。
諦めて外を見上げて小さく呟いた。
黄)僕が生まれ変わったら男の子じゃなくて青様の隣に居られる様な可愛い王女になりたいなッ
黄)こんな僕でごめんなさい。青様。大好きでしたッ
大きな音でドアが開きそこには大好きな王子様がいた。
青)ねぇッポロ、、何がダメだったポロ
黄)僕がダメだったんです。恋してはいけない相手に恋しました。
青)なんでダメなのッポロ
黄)諦めるしか無いんです。だって青様は王女さんが好きなんでしょう。
青)勝手に決めつけないでよッ
こんなに黄に恋して居るのにッ
黄)ポロポロ、、ごめんなさいポロ
そんな冗談誰が信じるんですかッ
スっ
僕は左足を掛けた。
流石城であってそこは凄く高かった。
青)ガシッ(手を握る)
青)ねぇッ待って。話を聞いてッポロ
青)僕本当に黄がすきなのにッ
僕は黄が×殺するなら僕も着いてく。
〜〜〜〜〜〜〜〜
黄)ポロポロ
僕は泣きながら青様の話を聞いた。
青様は僕以上に辛かったんだ。なのにッ気づけなかった
。自分の情けなさに涙を1度流して青様を向いた
青)ねぇおいで
黄)ギュッ気づけなくてごめんなさいッ
僕でいいんですかッ、、
青)なんで謝るのッ黄は悪くないよッ
あと大好きだからいってるの。
なでなで
黄)ふへッ
青)ねぇさっき話した通り僕、黄が好き。
付き合って?
黄)はいっポロ
青)そろそろ泣き止んでよニコッ
最初に幸せをくれたのは青様。
そして人生の最後を迎えそうな時幸せをくれたのは青ちゃん。
それからいろいろあって3年後
青)黄〜、、
黄)なんですか
青)ねぇ黄不足ぅ、、、ギュッ
黄)可愛いやぎかんがどうしたら夜狼になるんですかッ
青)知りたい?♡
黄)いや結構ですッ
青)冗談冗談w
よしよし
黄)ふへっ
見ての通り僕達は今幸せです。
あの時青様が青ちゃんじゃなければ僕は居なかった。本当に青ちゃんが居ないと生きていけないと実感しました。
物語の主人公じゃなくても幸せなることは出来るのです。
大好きだよッニコッ
end
コメント
6件
なんか青様と青ちゃんの違いがあるの好き(?)