テラーノベル
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注意
・この物語はフィクションです。現実のあらゆる物と一切関係ありません。
・あいも変わらず🇬🇧🇫🇷です。未来の自分からのメッセージで破滅回避する系のSF。
・エモと萌を優先しているので、ご都合主義的な色が強いです。
・ただのCo様の楽曲、ミサイルキラーをイメージしています。(歌詞とかはほぼ出てこないです。)
以上をご了承の上でお読みいただけますと幸いです。
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ー0日目ー
いつも通りの日常をやりきり、いつも通りソファーに沈み座る平日の夜22時。ソファー前のテーブルに置いたロゼのワイングラスを手に取ろうとした瞬間、私用のスマホにメッセージが届いた。
どうやら差出人は不明らしい。私は好奇心に負け、メッセージを開いてしまった。
『こんにちは、過去の私。私は未来の貴女よ。』
初めの文言がこんなものだったから、私はうっかり読むのを止めてしまった。未来の私?だなんて、悪戯しても可笑しすぎる。とりあえず、続きを読んでみようか。
『こんな漫画みたいな事を言う日が来るなんて思っていなかったけれど、確かに私はフランスよ。貴女からみて、300年後のね。悪戯みたいだけど、悪戯なんかじゃないの。とりあえず、証明として貴女以外知らないことを書いておくわ!』
その先の文は、たしかに私以外が知り得ない事だった。(好きな国とかね。)だから、ただ事では無いのは分かる。だけど、私にはどうしてもイマイチ信用しきる事が出来ないのだ。
実質暴露大会のような文は、こう締めくくられていた。
『とりあえず、返信を待ってるわ。過去の私。』
、、、返信と言っても、このまま返信するだけで良いのだろうか?何もせず、過去から未来にメッセージを送れるなんて凄いものだ。
とりあえず深く考えるのをやめて、私は返信してみる事にした。
『こんにちは、未来の私?で良いのかしら。こんなメッセージを送れるなんて、不思議な夢を見ている様な気持ちだわ。
とりあえず、貴女が未来の私な事はわかったわ。でも、メッセージを送ってきた肝心な理由がわからない。教えてちょうだい。』
、、、こんなもので良いだろう。私は送信を完了した。
まぁ返信は翌日まで返ってこなかったのだけど。
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ー1日目ー
翌日のまた22時、未来の私から返信が届いた。
『過去の私へ、未来の貴女よ。そうね、そう言えば私は先ずは理由を知りたがるものだったわ。だから端的に言うわ。』
そう書かれた文の、次の文はにわかには信じ難い言葉だった。思わず言葉が漏れてしまうほどに。
「、、、は?」
『私がこれを入力している時から270年前、貴女から見た30年後に地球の大多数の文明が滅びる。』
意味がわからない。何がどうしたらそうなるのか?まさか、世界戦争がまた起きたわけでもあるまいな。身を震わせながら、私は文を読み進める。
『どうして?って言いたい気持ちはわかるわ。私もそうだったから。とりあえず、何が起きたのか事実だけを簡単に書く。
、、、まず貴女からみて10年後、私は20年後に隕石が飛来してくる事を予知した。勿論世界中に公表して、どうしようか対策も考えた。、、、でも隕石が飛来する前日、それ は全て水の泡になった。どうしようもない数のミサイルを世界に撃った馬鹿のせいでね。私は地下に移住する、そう言う形式での対応をしたから生き残ったけれど。大多数は滅んでしまった。
だから私は、これを止める為に技術を高めて貴女にこうして通信を試みたの。、、、質問があれば言って頂戴。あぁ後、私達はお互い1日に1度しかメッセージを送れないみたい。ごめんなさいね。』
ここでメッセージは途切れた。いや、スピード感速すぎない?まぁ良い、とりあえず事情は分かった。でも、私はまず何をすべきなのだろう?
それを聞き出す為に私はまた、返信する事にした。
『大体事情はわかったわ。とりあえず、私は何をすべきなのかしら。教えて頂戴。後、ミサイル撃った馬鹿の事も。』
私は文の確認をし、送信した。
、、、昨日の夜から、私の日常はもの凄い変化を遂げたような気がする。いや、生活も仕事もヒトとの関係も変わらないけれど。未来との通信というイレギュラーの効果は絶大らしい。
私はスマホを閉じ、寝る支度を始めた。またの明日へ行く為に。
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ー2日目ー
今日もまた、きっちり22時丁度にメッセージが飛んできた。私は勿論それを開く。
『過去の私へ、返信ありがとう。まず貴女にやって欲しい事を伝えるわ。』
そう始まった文章は、昨日よりも端的な様な気がする。まぁ良い、読み進めよう。
『貴女にやって欲しい事は大まかに分けて3つ。まず、直ぐに隕石を見つけて。けれど見つけても絶対に世界に公表しちゃ駄目よ。馬鹿がやらかしたから。』
最初の要項の下には、隕石の大まかな位置が記入されている。これは多分簡単だ。公表しない理由作りは大変だけど、どうにかなる。
『2つ目、私が資料をまた送るからその通りに地下避難所と隕石とミサイルへの対処装置を作り上げて。』
この要項も何とかなるはず。未来から技術提供があるのだし、どうにか出来るはずだ。というかしなくてはいけない。まだ好きな国とキスすらしていないのに、滅びるなんて真っ平ごめんだ。
そのまま、私は3つ目の要項を見た。
「、、、は?」
『最後に、、、もしミサイルを世界に撃った馬鹿野郎が懲りずにやらかしたら、計画が判明したら、速やかに殺して。私が、貴女が好きな、イギリスという個体を。』
あぁ、どうして世界はこんなにも残酷なのだろう。私がイギリスを殺すだなんて、無理に決まっているのに。どれだけ仲が冷えたとしても、好きな国を殺すだなんて無理なのだ。
「あはは、とんだ悪夢ね!いっそ笑えてきたわ。、、、本当に夢だったら良いのに。」
だが、どれだけ悲観してもこの苦しい汚泥に取り込まれたような現実は変わらない。私はまず、このメッセージを全て読まなくてはいけないのだ。
『酷なことを言っているのはわかってる。私も出来なかった。でも、だからこそ、貴女がやらなくちゃいけないの。、、、ごめんなさい、今日はここまでにしておくわ。』
、、、ここでメッセージは終わった。
「貴女が出来なかった事を私は出来るのかしら?、、、いや、出来る出来ないは関係ないわね。アイツを殺すのは私じゃないと駄目だもの。」
あぁそうだ、そうなのだ。彼が馬鹿な道に進むのなら、私は対立してぶん殴ってやるべきなのだ。昔からそうだった。(逆も然り。)それに、、、彼が私以外に殺されたとなったら、私はそれが凄く嫌で堪らなくなってしまうだろうし。
「まぁでも、何も起きなければそうしなくても良いのよね。なら良いわ。、、、とりあえず、返信だけしておきましょうか。」
『ありがとう、わかったわ。また明日も色々教えて頂戴。』
私はこれを送信し、そそくさと眠りについた。
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ー3日目ー
今日は休日、土曜日の15時半。私は買い物帰りにある意味今一番会いたくないヒトに出会ってしまった。
「Hello,フランス。」
「え、あ、Bonjour,イギリス。」
「、、、妙に歯切れが悪いですね。舌の質でも落ちましたか?」
「、、、貴方よりはマシよ。」
あぁ、どうしてこの男はこんなにも目敏いのか。私が少し動揺するだけで簡単に違和感を感じ取ってしまう。彼の美点が、今はとても恐ろしくて仕方がない。
「、、、何か、悩みがあるなら聞いてあげますよ。今はただの個人として。」
「別に、、、大したことじゃ無いわ。ただ疲れてるだけ。」
「そうですか、、、まぁ、今はそういう事にしておきましょう。、、、それでは。」
彼は空気を読んだのか、そう言って去っていってしまった。王道の夢物語だったら、ここで彼を引き留めて全て話してしまったほうが良いのかもしれない。けれど、私にはそうする事が出来なかった。
それと、今日の夜はいつものメッセージも来なかった。
、、、この時、彼に全てを話していれば何か変わったのだろうか。
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ー10日目ー
最後のメッセージから8日経った。何かあったのだろうか?少しだけ心配だ。そうしていると、今日はメッセージが届いた。22時ぴったりだ。
『過去の私へ、連絡が遅くなってごめんなさい。資料を纏めて居たら、思ったより時間が掛かってしまって。、、、とりあえず、私はこれ以降自分からメッセージを送ることは基本的にしないわ。質問をしてくれた時にだけ返信する。だから、頑張ってね。過去の私、そして唯一の希望。』
そんな少しの文で終わったメッセージには、大量の資料が添付されていた。なるほど、確かにこれは纏めるのに数日掛かる量だ。こんな物を託されてしまったらもう、絶対にやり遂げるしかないじゃないか。
「、、、まるで、SF映画みたいね。」
『未来の私へ、わかったわ。やれるだけ頑張ってみる。』
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ー365日目ー
未来の私からメッセージを受け取ってから約1年、私はやっと見つけることが出来た。
全ての元凶で殆どの文明を滅ぼした大災害。 白亜紀以来の、巨大な宇宙からの飛来者を。
「これが、、、本来未来を潰すはずだった物、、、本当に白亜紀以来の大きさじゃない。こんな物を壊す装置なんて、本当に創れるのかしら?」
あの資料を貰った時から一応装置の準備は始めているが、今日まで表立って出来なかったせいでイマイチ確証が持てない。だが、やるしかないのだ。
「、、、さて、どうやって口止めしようかしら?」
そうだ、見つけるだけじゃない。私はどうにかこれを発表せず、内々で計画を進めなければいけないのだ。、、、そうだな、どうしようか。
「、、、まぁ、なんとかなるでしょう。私だもの。」
どうにか口止めをして、とっとと装置開発に勤しまなければ。私はイギリスを殺さなくちゃいけなくなるかもしれないのだ。それは嫌だ。
「、、、とりあえず、国益的な部分で話を進めましょう。始まってしまえば私の勝ちよ 。」
ひとまず私は、口止めプレゼンの為の資料を作る事にした。明るい未来の為に。
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ー415日目ー
今日の休日は久しぶりに外へ出てみる事にした。だが天は私に味方してくれないらしい。またしても彼に遭遇してしまった。
「おや、フランス。久しぶりですね。」
「、、、久しぶりね、イギリス。」
「えぇ。、、、折角ですし、カフェでも行きますか?」
「まぁ、良いわよ。付き合ってあげる。」
結局私は、どうしようもなく彼と一緒に居たいらしい。考えるよりも先に口が動いてしまった。
「、、、良かった、では行きましょうか。」
そう言うと、彼はそのまま歩き出した。
とりとめの無い話をしながら歩くこと5分、昔は2人で偶に訪れていたカフェに着いた。 落ち着いた雰囲気で、時間の流れが緩やかに感じられるような穏やかな場所である。
お気に入りだった窓辺の席に座り、注文を終えると彼は口を開いた。
「、、、少し、変な話をしても良いですか?」
「良いけど、急にどうしたのよ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと彼は奇妙で、今の私にはとても複雑な気分になる問いかけをした。
「、、、そう遠くない未来で世界が滅ぶことを知ってしまったら、貴女はどうしますか?あ、勿論もしもの話なんですが。」
「、、、なにそれ、思考実験か何か?」
何なんだ彼は。このタイミングにこんな話だなんて、私はどうしても彼が何かをするんじゃないかと勘ぐってしまう。偶然だと信じたいけれど。
「、、、いや、ふと思いついてしまって。で、どうしますか?」
「そうね、、、どうにかして食い止めようとするんじゃないかしら。だって私、死にたくないもの。逆に、イギリスはどうするの?」
「私ですか?そうですね、、、おそらく滅ぶことを受け入れるんじゃないでしょうか。自害もするかもしれません。自分達の運命は自分達で決めたいですから。」
、、、なんというか、彼らしい。それでいてミサイル乱射もやりかねなそうな答えだ。やっぱり、私は彼を殺さなければいけないのだろうか。そんな事を考えてしまったからか、私は素っ気ない返事をする事しか出来なかった。
「、、、やはり、最近の貴女は元気が無さそうですね。貴女がそうだと、私も調子が狂う。」
「なにそれ。、、、ごめんなさいね。貴方とキスでもしたら治るかしら?」
「、、、しますか?」
軽いを冗談(まぁ願望でもあるけれど。)を言ってみると、彼は真面目に受け取ってしまったらしい。涼しい顔で返して来た。
「、、、やっぱり良いわ、今は辞めておく。」
「ふふっそうですか。」
おそらく私の顔は赤くなってしまっていたのだろう。彼に笑われてしまった。殴ってやろうかしら。実際はしないけど。
「、、、やはり、私には話せませんか?」
先程とは打って変わって、真面目な顔で彼は口を開いた。その口ぶりには、どうしようもない心配が乗っているのは分かる。だがこんな事言った所で信じてもらえるのだろうか?
「、、、凄く変な事だから、どうせ信じてくれないわ。未来からメッセージを受け取ったとか、嘘みたいでしょう?」
「、、、別に、嘘だとは思いませんよ。そのメッセージが貴女の悩みなのですか?」
「、、、なにそれ、疑わないの?正気?」
冗談めかして言ってみると、何故か彼はすんなりと信じてくれたらしい。何故?彼は正気だろうか。
「失礼な、私は至って正常ですよ。、、、貴女の事を信頼するのに理由なんて要りますか?」
「、、、貴方、本当丸くなったわね。」
「別に、、、貴女にだけですよ。それで、そのメッセージとはどんなものだったんですか?」
「やっぱり、貴方変なものでも食べた?、、、今は言いたくないわ。」
彼の唐突なデレは心臓に悪い。まぁ心臓なんて無いけれど。だが、どれだけ彼が信じてくれても流石にメッセージの内容を言うことは出来ない。
だって、私が彼を殺さなきゃいけないかもしれないなんて言えるわけが無いのだ。殺したくなんて無いのに、誤解されてしまったら堪らない。
そう思い、無理だと言ってしまった。
「、、、そう、ですか。」
「、、、別に、貴方を信頼してない訳じゃないわ。ただその、、、嫌われてしまいそうだから。貴方に嫌われるのはまだ少し嫌なの。」
「成る程?、、、まぁ、話せる時が来たら教えてください。」
「えぇ。ごめんなさいね。」
私がそう言うと、彼は満足気に微笑んだ。
それに安心してしまった私は、これが最後のチャンスだった事を知らなかったのだ。
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ー10950日目ー
最初のメッセージから、もうすぐ30年が経つ。10年目には地下避難所、20年目には対ミサイル撃墜装置がそれぞれ出来た。そして、今日やっと対隕石撃墜装置が完成したのだ。隕石衝突2日前と言う、超がつくほどギリギリになってしまったが間に合って良かった。
ここまで長かったがひとえに私が、彼が、全てが失われないようにするには必要な事だったと思えば苦ではない。
まぁ対ミサイル装置を使う事は無さそうだけれど。今のところ、彼は特に何もしていないのだ。
良いことだ。、、、まぁ、ここ数年彼とは1年に1回会う程度でしかないのだけど。全てが終われば、きっともとに戻れるだろう。
そう考えている時だった。
突如、耳をつんざくような警報が鳴り響いた。まぁ耳は無いのだけど、そんな事はどうでも良い。
私は慌てて警報の詳細を確認した。
「、、、は?なんで、、、?」
警報の正体、それはまさかのイギリスだった。彼が急に新型のミサイルを私に向けて放ったらしい。何故?今までそんな素振りは無かったはずだ。なのにどうして急に?わからない。私は考えるのを辞めたくなってしまった。
だが、うだうだ考えている暇はない。幸いこちらには未来技術で最強な対ミサイル装置がある。
コレをしっかり使うのだ。、、、と言ってもボタンを押せば後は自動で動いてくれるのだけど。
「とりあえず、ボタンは押したから、、、後は、問いただすだけね。」
私はアポイントメントだとか都合だとか全てを無視し、彼の元を大急ぎで訪ねることにした。
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ー10950日目ー
ミサイルが飛ぶ音、それが壊れる音、様々な轟音の中私はイギリスの元までやってきた。
幸い会うことは出来たが、、、目の前彼は、なんだか様子が可笑しい。
「ねぇイギリス、どういうことなの!?急に攻撃してくるだなんて、真っ当な理由はあるんでしょうね?」
「あぁ、Hello.フランス。お久しぶりですね。、、、ふふっ理由なんて、貴女には関係ない事ですよ。」
「関係大ありよ!攻撃されてるんだから。」
私がどれだけ声を荒げても、目の前の彼は笑みを崩さない。本当に、何故?
「、、、ねぇフランス、貴女は昔未来からメッセージを受け取ったと言いましたよね。」
「えぇ、言ったけど、、、それがなに?」
「私も、メッセージを受け取ったんですよ。」
「、、、は?」
まさか、彼も未来からメッセージを受け取っていたなんて。だが、それでもこの状況になった理由はわからない。
「隕石が落ちるのでしょう?だから、その前に貴女を殺すのです。貴女を救う為に。」
「は?遂に頭がおかしくなったの?」
私を救う為に私を殺すだなんて、意味がわからない。何をどうしすればそうなるのだろうか。
だが、それよりも大事な問題がある。
「、、、ねぇ、やめる気は無いの?私は怒らないから、お願いだから辞めてよ。」
「、、、貴女の頼みを聞きたいのは山々ですが、無理です。私は貴女を、世界を生き地獄で苦しませたくない。、、、隕石の落下地点が貴女の国である事ぐらい分かるでしょう?そして落ちた後の世界がどうなるかも。」
「それでも、、、私は貴方を殺したくないの。貴方がそうしてしまうと、私は貴方を殺さなくちゃいけなくなる。」
「、、、そんな、泣きそうな顔をしないでください。貴女が私を殺すなら、それでも良い。」
そう言うと、彼はひどく優しい笑みを浮かべた。
どうしてこうなってしまったのだろうか。
いや、よそう。こうなってしまってももう、私は隕石を壊すしかないのだ。
「、、、やっぱり、私は貴方を殺せない。でも良いわ、どうしたって私は隕石を壊すもの。」
「、、、壊せるんですか?」
「壊せる様にしたの。、、、とりあえず、もう私は帰るわ。貴方の心は変えれないもの。隕石が壊れるまで好きにすればいい。」
そう言い、私は無理やり話をきり上げた。なんだか苦しくて、帰りたいのだ。
「、、、やっぱり私は無力ね。覚悟が決まりきらなかった。」
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ー10952日目ー
今日は隕石衝突当日、後3時間で数多の文明は滅んでしまう。、、、本来であれば。
私はこの日の為に、隕石を粉々に砕ける装置(兵器)を30年かけて作り上げたのだ。衝突2時間前になる辺りで、隕石は射程圏内にはいる。そうなれば、後は簡単だ。、、、まぁそれ以外の問題はあるのだけど。
イギリスはあいも変わらず、私に向けてミサイルを放っている。まぁ2日前より量は減っているけれど。彼は昔から諦めが悪いのだ。
「はぁ、、、そろそろ諦めてくれないかしら。」
「、、、諦めたりなんか出来ないですよ。」
「イギリス、、、いつから居たの?というか、どこから入ってきたの?」
ここは研究室の屋上だ。どうやってここまで来たのだろうか?そもそも、何の用があるのだろうか?
「まぁ、こう、、、こっそりと。」
「そう。、、、それで、何のよう?」
「貴女に一人で生き地獄を味わってほしくないので、一緒に居ることにしました。」
「、、、そう。」
本当に変な男だ彼は。私を殺そうとしたと思えば、一緒に居ようとする。まぁそういう所が好きなのだけど。
「、、、ずっと思ってたのだけど、貴方私の事好きなの?」
「、、、言わなくてもわかるでしょう。」
「そうだけど、、、私、貴方とまだキスすらしたこと無いわ。」
「なら、しましょうか。キス。 」
そう言うと、彼は私に口吻した。
それから体感数分、実体10秒程の時間が流れ口は離れていく。
「、、、唐突すぎない?良いけど。」
「ふふっ、まさかこれが貴女とのファーストキスになるとは。」
「、、、なにそれ。」
そんな風に彼と話していると、あっという間に1時間が経ってしまった。
さぁ、隕石を壊してしまおう。
「、、、壊れろ隕石!!!」
今までの苦を込める様に、私は装置の起動ボタンを押した。コレで、後は装置がエネルギーが続く限り自動で隕石を破壊してくれるのだ。
「、、、案外あっさり終わりそうね。」
「本当に隕石を破壊するんですね、、、貴女は。」
彼がそういうと、いつの間にかミサイルが止んだ。彼が止めたのだろう。
「やっとわかってくれた?」
「えぇ。、、、貴女はすごいですね、本当に。」
「うふふ、もっと褒めてくれて良いのよ。 」
「あ、それは遠慮しておきます 。」
「なんでよ!」
砕かれ、また砕かれと繰り返される隕石を見ながら、私達は談笑を楽しんでいた。自動なのだ、結局見てるだけで終わってしまう。
そんな風にして30分程経った頃、遂に装置のエネルギーが切れた。まぁ隕石は外が殆ど無い程度にまで砕かれたから良い。
、、、訳ではなかった。少しだけ大きめの欠片が、ここに向かって落ちてきているのだ。
「逃げるわよイギリス!」
「嘘でしょう!?やはり殺しておけばよかった、、、!あ、いや、、、大丈夫ですフランス。何とかなります。」
彼がそう言ったほんの数秒後、迫り来る隕石は砕け散った。
「、、、もしかして、ミサイル?」
「えぇ、超速で助かりましたね。」
「待って、私こんなもの放たれてたの?、、、まぁ良いわ。ありがとう、イギリス。」
「いえ、、、貴女が無事でよかったです。」
「えぇ、貴方もね!、、、とりあえず、後始末をしましょうか。」
「、、、そうですね。」
彼がそう言うと同時に、私達は歩を進め始めた。
歩む傍ら、どちらかが口を開いた。
「、、、結局私達はどこかですれ違っていた。」
「だけど、何とかなった。」
「、、、ふふっ、これがハッピーエンドって奴なのかしらね?」
「きっと、少なくとも私達にとってはそうでしょう。」
「それなら良かった!、、、それじゃあ、また明日。貴方は一度帰らなきゃ、でしょ?」
「えぇ。、、、また明日、フランス。」
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そのうち🇬🇧さん視点も出る、、、筈です。
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